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織田作之助役:谷口賢志さん (以下、谷口さん)
ゲネプロが終わった後に取材をされるパターンに慣れていなくて、本番を終えたばかりでまだ少しふわふわしています(笑)。『文ステ』のスタッフさんは稽古場によく足を運んでくれていて、照明や音響の入り方もしっかり説明してくれていたので、イメージと違わない、そしてイメージを上回る素敵な舞台になったと思います。
太宰治役:多和田秀弥さん(以下、多和田さん)
実際に劇場に来たことで、『文ステ』の世界観が増しました。いい緊張感の中でゲネプロができましたし、このゲネプロを踏んだからこそ、初日にはさらにいいものを届けられる気がしています。
坂口安吾役:荒木宏文さん (以下、荒木さん)
稽古の段階からですが、事前にしっかりと準備をされていることが多かったので、いろいろなことがスムーズに進められたと思います。それがキャストの余裕になりますし、冷静に物事を判断できる時間にもなりました。
今日の通し稽古もどこか冷静な部分があり、本番を迎えて皆さんにどう伝えていくべきか、より伝わりやすい形は何なのかというのを模索しながら通せたことが財産になっていると思います。
谷口さん:僕のシーンの見どころを言うと、ほとんどネタバレになってしまうので、どこについて言うか迷ってしまいますね(苦笑)。前作も好評だった『文スト』の続編、そしてその原作のなかでもとても人気のある『黒の時代』というエピソードで、しかも織田作之助という中心人物を演じさせていただくということで……。
40歳の僕が2.5次元舞台で主演を務めることに、いろいろな覚悟を持って今回の舞台に挑んでいます。次の時代へつながっていく物語なので、全身全霊、命をかけて秀弥に想いを届けようと思って演じています。
多和田さん:今作での太宰はまだ18歳。前作の太宰とはいろいろな部分が違っています。ベースは同じですが、今回のほうがより本来の太宰に近い芯の部分なのではないかと。
前作を見てくださった方にはその太宰の違いを観ていただきたいというのもありますし、前作につながっていく今作での太宰をひとつひとつのシーンに入り込んで観ていただけたら、より『黒の時代』を楽しんでいただけると思います。
荒木さん:グッズですら見られない、ジャケットを着ていない安吾にご注目ください(笑)。
谷口さん:実際にやってみて、俳優は追い込まれるのが好きなんだなって改めて思いました(笑)。1時間45分のなかでさまざまな感情を体験をさせてもらっています。
ゲネプロが終わったあとも裏で倒れ込んでいて、安吾役の宏文に「1公演でこんなに疲れていて大丈夫ですか?」って言われたくらいで(苦笑)。 でも、そんな風になれる作品に出会えるのはとても嬉しいことなので、逆に幸せだなと思っています。
多和田さん:今回の太宰は片目が包帯で隠れています。両目で物がしっかりとらえられていた前作はとても恵まれていたんだなと改めて思いました。不思議なことにこの包帯をつけることによって前回とは違う太宰へと自然に入り込めるので、『黒の時代』の太宰を表す上では重要なアイテムなんですよ。
荒木さん:安吾は「マスコットキャラなのかな?」と思うくらい、廻り舞台の真ん中に立つことが多いんですよね(笑)。彼は『黒の時代』を象徴する人物なんだな、と感じながら舞台の盆の中心に立っています。
――3人が集まるバーのシーンはいかがでしたか?
谷口さん:作中で3人が集まっていた銀座のBar Lupin Ginza(バールパン銀座)に実際に撮影で行くことができまして。実際に当時、(実在した)太宰さんと坂口さんと織田作さんが一緒に飲んでいる写真が飾られていたのも見られたんです。あのお店の雰囲気を味わって、椅子に座って並んで話した雰囲気をそのまま舞台上に持っていきたいと3人とも思っていて。
どう演じようというような余計な相談はせずに、ただあの場所に座って他愛のないことをしていた感じですね。放っておくと3人とも背中しか見せないので、(演出の)中屋敷くんは「たまには客席向かない?」っていう演出をしてくれていました(笑)。
多和田さん:僕は前作にも出演させていただいたメンバーのひとりなので、お客様はもちろん演者の想いも背負っていかなくてはいけないというプレッシャーが最初はすごくありました。前回はお客様から好意的な感想をいただくことが多かった分、今回は18歳の太宰治をしっかりと演じなくてはと思いました。
背中を預けたくなる大先輩の谷口さんと荒木さんの3人で舞台上の空間を作れることはとても幸せですし、おふたりの背中を借りつつ18歳の太宰として生き抜ければ『黒の時代』の舞台の成功につながっていくと思うので、気負いすぎずのびのびと太宰を演じていきたいと思っています。
荒木さん:舞台としてショーとして、見応えのある作品に仕上がっています。そして、それだけではなく文学的な深みのある物語を演じられることが、役者としてとても充実した時間になっていると思います。
同時に、原作が好きな方にも共感だけでなく新たな発見をしていただけるくらい、さまざまな事柄をさまざまな角度から感じ取ることのできる作品になっているので、ぜひ劇場でこの空間を味わっていただきたいです。
谷口さん:前作の文ステとその想いを引き継いだ物語ですが、『黒の時代』はエピソード・ゼロ。原作を知らない方や前作を観ていない方にもまっさらな気持ちで楽しんでもらえる作品になっています。
劇中の「小説を書くことは、人間を書くことだ」という台詞がとても好きで、演劇も同じで演劇を作ることは人間を作ることだし、人間と出会うことだと思っています。僕たちがこの作品を作り上げたことにより、多くのお客様に出会い、人生を共に作れたらと思っています。ぜひ劇場に足をお運びください。
大人たちの魅力がたっぷり詰まった『舞台「文豪ストレイドッグス」黒の時代』は、9月22日~10月8日までサンシャイン劇場での東京公演、10月13日~14日まで森ノ宮プロティホールでの大阪公演を開催。10月14日の千穐楽では、全国の劇場でライブビューイングが行われます!
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