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この日の舞台あいさつは、全国51劇場でライブビューイングされる大規模なもの。三日月宗近役の鈴木さんは、「本当にたくさんの会場で上映していただいてありがたく思います。大事な初日なので、トークも盛り上がっていければと思います」と、まっすぐに前を見つめ、集まった満員の客席に向けてあいさつ。撮影を振り返っていかがでした?というMCの質問には、「寒かったなという記憶と、お菓子をいっぱい配ったな、という記憶がありますね」と、鈴木さんならではの気配りエピソードが飛び出すと、不動行光役の椎名さんは、「お菓子を配る拡樹の姿に憧れを持って、現場に拡樹と同じぐらいの大きさのカバンを持っていって、同じようにお菓子を入れて配ろうとしたんですけど、僕のお菓子はみんなあまりもらってくれなくて(苦笑)」とコメントし、大きな笑いが沸き起こりました。また、へし切長谷部役の和田さんは、「カイロとかも常に配っていただいたんです。寒い日にすすっと近づいてきて、カイロをくれるんですよね」と、鈴木さんの気配りぶりが伝わるエピソードも披露してくれました。
また、舞台『刀剣乱舞』からの引き続きのキャストには、同じ役とはいえ、ステージ上と映画のロケ地とで演じる差は感じました?という質問も送られ、山姥切国広役の荒牧さんは「舞台では走りやすかったのですが、砂利道で立ち回りをすると足を取られたりして、大変でした。でも、それによって、よりリアルに近い殺陣ができたのではないかと思います」とコメントし、北村さんは「今まで舞台でやってきた景色とは違って、リアルな景色の中に僕ら(刀剣男士)が存在していて、僕らも作品を観させてもらった時に“お~”と思って、その世界に存在しているというのがうれしくなりました」と率直な思いを語っていました。
いつもこうした舞台あいさつなどでトークを盛り上げ、周りを笑顔にする鶯丸役の廣瀬さんは「撮影期間で関係性を築き上げられたと思います。今日も“3人集まればかしまし娘”みたいな感じで、笑いの絶えない現場だな、って感じでした。また続編だったり、新たな作品を作ることができれば、またこのチームワークが見られると思うので、ウキウキワクワクしますね」と思いを一気に語ってくれましたが、その独特な言い回しに、「どこからツッコめばいいのかわからない(笑)」と周りのキャスト陣も爆笑。それぞれの個性を知っているからこそ生まれる仲の良さがあふれる一幕でした。
フォトセッションが終わると、監督から「本当に初日がきたんだなという感じがしています。平成が終わり、新しい年号に変わるという歴史的な年に、この『映画刀剣乱舞』が公開されるということで、本当にふさわしい年なんじゃないかと思っています。映画ならではのスケール感のある作品に仕上がっています」とメッセージを送り、引き締まった空気に。最後には、鈴木さんが「この作品は本当にたくさんの人に観ていただきたいと思います。ここからもう1段、2段成長するためには皆様に観ていただいて、この作品に愛を持っていただいて、そこで育てられることもあるのかなと思います。ご覧いただいた方々で会話をしていただいて、どんどん世界観を広げていってほしいと思います」と力強く語り、最後には「映画刀剣乱舞」というコールに、客席の「始めよう」というレスポンスで大拍手の中、初日舞台あいさつは終了となりました。
取材・文/田部井徹(トリーヌ)
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天正十年六月二日 京・本能寺。
明智光秀が織田信長を襲撃した“本能寺の変”に、歴史改変の魔の手が迫っていた。
燃える寺から信長を逃がし歴史を変える、そんな時間遡行軍の計画は、刀剣男士たちの活躍により打ち砕かれた。
ところが、無事任務を終えて帰還した彼らに届いた「織田信長生存」の一報。
本来の歴史に戻すため、刀剣男士たちは織田信長暗殺を目的に再び過去へと出陣するのだった。
どうやって信長は生き延びていたのか、怪しい動きをする影、そして立て続けに歴史介入をしてくる時間遡行軍。
彼らの本当の狙いに気付いた三日月宗近は…
正しい歴史とは何か。“守るべきもの”を守る戦いが、今始まる!
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