安里勇哉さん主演・舞台『蛇の亜種』|ゲネプロレポート&キャストコメント公開

安里さんと5人の女優陣が演じる"1人"のヒロイン――安里さんの"ナイト"っぷりにキュン!

蛇の亜種

蛇の亜種

2014年の初演より人気と話題を集め、今回で5度目の再演となる舞台『蛇の亜種』は、シリアスな展開とコミカルな笑いが交じりあう逃亡劇です。
安里勇哉さんが演じるのは、暴力団の組員・マムシ。彼が所属する組の組長は、血のつながらない少女たちを引き取っては自分の娘のように育てていました。しかしそれは慈悲の心からの行動ではなく、自分の欲望を満たすため……。
その被害者となっていたのは、安倍乙さん演じるチホという少女でした。夜な夜な繰り返される虐待に耐えかねた彼女は、とうとう自らの手で"父親"を殺してしまいます。
現場にいたマムシは、チホの手を引いて逃げ出しました。
そんな2人は執拗に追跡する組員たちに追い詰められていき……?
蛇の亜種2

蛇の亜種2

逃亡先で顔や名前を変えて生活するチホ。劇の中では2度変身します。
一番はじめに登場する少女チホ、逃亡先で身元を偽り"ナミ"と名乗った2番目の姿、そして数年の時を経て大人の女性"サワ"となった姿。3つの顔を持つ1人のヒロインを、ダブルキャストで5人の女優陣が演じます。

お世話になっていた牧師さんにもらったオモチャの剣と盾を持ったマムシは、まるで"ナイト(騎士)"のよう。
つねに自分よりもチホのことを考え、献身的に彼女を守るマムシ。逃亡生活に不安になるチホの手を握り、ぎゅっと抱きしめて励まします。
そんな頼もしい安里さんの姿に思わずドキドキしてしまうこと必至です!

蛇の亜種3

蛇の亜種3

マムシのチホを想う気持ちは深く、手っ取り早く逃亡の資金を稼ぐために、なんと自らの身体の一部を売り払おうとします。その行動はエスカレートし、ついには……? 泣き叫んで止めようとするチホを振り払う、その悲痛な叫びに胸が痛みます。
蛇の亜種4

蛇の亜種4

過去の回想で、チホがマムシに告白をするシーンがあります。その場ですぐに答えを出すことはしませんが、将来の約束をして手をつないで歩く2人。
劇中で見られる数少ない安里さんの優しい笑顔が印象的でした。

まるでコント!? 強烈キャラクターに七変化する私オムさんが凄い

蛇の亜種5

蛇の亜種5

マムシとチホの逃亡を手伝う謎の運び屋・ジム。演じるのは演出も手がける私オムさんです。
オムさんはそれ以外にも、メイド喫茶の常連客、大阪の小学生、ラッパーなど、次々と強烈なキャラクターに变化します。
マムシたちを追う組員の行く先々で、その足取りをはばむのですが、伽賀役の宮下貴浩さんとの掛け合いがまさにコントのようで場内は爆笑。
他の組員も個性的なキャラクターで憎めない人ばかりで、悪役のはずなのにどんどん愛着がわいてしまいました。
蛇の亜種6

蛇の亜種6

蛇の亜種7

蛇の亜種7

蛇の亜種7

蛇の亜種7

キャストコメント公開

――ゲネプロを終えた感想や、初日への意気込みなどを聞かせてください。

安倍乙(チホ役・蛇キャスト)  チホという役は、育ての親である組長から性虐待を受けて、それが嫌で逃げるんですけど、台本を読んで難しそうだなと思いました。最初の練習のときはぎこちなかったけど、自分の殻を破って演じることが出来ました。自分自身が成長できて嬉しいです。

永島聖羅(チホ役・亜種キャスト、ナミ役・蛇キャスト)  舞台で二役やるのは初めてなんですけど、チームが違うと雰囲気も全然違うので、いい意味で楽しみと緊張感があります。幕が上がったらこっちのものなので(笑)、楽しみながら皆様に良いものを届けられるように頑張りたいと思います。

永夏子(サワ役・蛇キャスト)  サワという役はオープニングに出たあとは、後半まで出番がないんですけど、乙ちゃんや聖羅ちゃんが繋いでくれたバトンを受け取って、最後は母性で締めくくるという役割だと思っています。30代の魅力をいっぱい魅せつけてやろうと思います(笑)。

水原ゆき(ナミ役・亜種キャスト)  『蛇の亜種』という作品自体は昔から知っていて、人一倍思い入れがある分もっと頑張らないといけないなと思います。冒頭の女性陣のシーンが印象的なので、お客さんにちゃんと伝わるように演じたいです。そして、そこから始まる物語にぞわぞわってしてもらえたらいいな、と思いながら頑張りたいと思います。

金子さやか(サワ役・亜種キャスト)  亜種チームでは、聖羅ちゃんゆきちゃんと一緒に1人のヒロインを仕上げていくので、練習の段階から2人のお芝居をしっかり見させて頂きました。それぞれのシーンで2人が受け取った感情や色を自分が受け継いで、最後に重くなりすぎず、この『蛇の亜種』という作品の世界観をどんな色合いに仕上げるかということを凄く悩みました。見てくださった方がやっぱり女性は凄いっていうのと、こんな王子様がいたらいいなと思ってくれたらと思います。この作品に参加できて凄く良かったです。

宮下貴浩(伽賀)  『蛇の亜種』は、今まで演劇をやってきていろいろ経験してきたものを詰め込んだ作品になっております。冒頭の女性陣が目を合わさずに客席を見て声をリンクさせて喋るシーンなど、見る人を圧倒させる力を持った作品だと思っています。なのでぜひご入金の方を……あ、ご予約をお願いします(笑)。

私オム(ジム/演出)  この作品の目標は、観てくれた人の未来を変えたり明日を変えるとか、漠然とした大きい目標ではなく、芝居を観ている2時間だけは嫌なことを忘れて楽しんでもらいたい。そのためだけに一ヶ月稽古してきました。娯楽のあるべき本来の姿は、お客さんの2時間を至福の時間にするということだと思うので、それを目標に頑張ってきたメンバーの姿を見て欲しいです。

安里勇哉(マムシ役) 宮下さんと私さんのお芝居を観て、凄く勉強になりました。ヒロインの方々も可愛いだけじゃなくて熱量がこもっていて素敵ですし、オープニングでの篠原功さんの迫力や、私さんや新里哲太郎さんも1人何役もしたり、シーンを繋げてくれたりして。他のキャストの方も、皆一生懸命覚えてやりました。千秋楽まで気を抜くこと無く楽しみながらやりたいと思います。  

――コントのような笑いのシーンがたくさんありますが、アドリブは含まれていたのでしょうか?

私オム まずは稽古場で作ったものからだんだん整理して、固めていきました。でも日によってやることは変えて、新鮮さを持ちながら演じていきたいと思います。  

――役作りにあたって、苦労した点などはありましたか?  

安里勇哉 これだけたくさんのヒロインの方がいるので、とても楽しませてもらいました。これだけ綺麗な方々と共演できるのはめったにないことですから、色々な感情が動いて楽しくお芝居することが出来ました。

蛇の亜種10

蛇の亜種10

まとめ

以上、舞台『蛇の亜種』のゲネプロレポートでした!
舞台『黒子のバスケ』の火神大我役や、舞台『おそ松さん』のF6一松役とは違った安里さんの一面を見ることができました。
一人の女性を一途に献身的に守る安里さんに、ときめいたファンの方も多いのではないでしょうか。安里さんの今後の活躍も楽しみですね!

公演概要

『蛇の亜種』

公演期間:6月6日(水)~6月11日(月)
会場:シアターサンモール

脚本:えのもとぐりむ
演出:私オム

キャスト

【蛇キャスト】
安里勇哉(TOKYO流星群)

安倍乙(劇団4ドル50セント)
永島聖羅
永夏子

藤家和依(ACT ONE AGE)
新里哲太郎
末野卓磨
青地洋
佐藤佑哉

宮下貴浩
私オム

篠原功  他

【亜種キャスト】
安里勇哉(TOKYO流星群)

永島聖羅
水原ゆき
金子さやか

藤家和依(ACT ONE AGE)
新里哲太郎
永松文太
富山健
家守健斗

宮下貴浩
私オム

篠原功  他

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