溝口琢矢×石原壮馬「互いをよく知り、何でも言い合える仲間」|舞台『ジョン万次郎』

溝口さん石原さんスペシャル対談~それぞれの役柄について~

――情報によると、今日はすでに10本以上のインタビューを受けたそうですね。  

石原壮馬(以下、石原) でも、全然そんなにたくさんやった感じはしないです。  

溝口琢矢(以下、溝口) めっちゃ元気です!  

石原 逆にここにきて、テンション上がってきたよね(笑)。

――ありがとうございます(笑)。ではまず、それぞれの役柄についてうかがおうと思いますが、石原さんの役はこれから決まるそうですね。

石原  はい。でも、僕が演じるのはジョン万次郎と一緒に遭難して、アメリカで生活する人物のうちの一人ということは決まっていて、誰になったとしても、遭難してからそれぞれ考え方が変わっていくだろうし、なぜそういう考えに至ったのか、しっかり届けなくてはいけないと思ってます。時代背景も含めてしっかり汲み取った上で演じていきたいなと思います。

――そして、溝口さんは主人公であるジョン万次郎役。

溝口 原案の『ジョン万次郎 海を渡ったサムライ魂』を読ませていただいたんですが、それを読むと、万次郎は生きることを諦めなかった人じゃないかなと思いました。それは、「死にたくない」という意味での「諦めない」ということではなくて、超ポジティブに生きるということを最後まで貫いた人だと思うんです。『もっと歴史を深く知りたくなる』と銘打ってる作品だけに、皆さんの想像を掻き立てて、「もっと万次郎のことを知りたい」と思っていただけるような作品にしたいと思っています。

――仮に現代だったとしても、全く違う環境で生活するのは大変なことですけど、あの時代に、予備知識なしに外国で生きていくというのは並大抵のことではないですよね。

溝口 想像超えますね。当時、日本では外国の人を「鬼」と表現していたそうで、最初、助けてもらうために小船まで泳いでいくと、向こうが青い目が見下してて、怖かったそうなんですよね。

石原 衝撃だっただろうね。

溝口 でも、万次郎はそこで怯えてるんじゃなくて、どう乗り越えていくかを考えるんですよね。郷に入れば郷に従えじゃないですけど、どんどん対応していくんです。そこはこの作品の大きな魅力だなと思います。

『ジョン万次郎』インタビュー①

『ジョン万次郎』インタビュー①

溝口琢矢さん(左)石原壮馬さん(右)

久しぶりの共演ーーお互いの印象は?

――お二人の舞台での共演というのは?  

溝口 アミューズの若手の4人だけでやらせていただいた舞台(『俺と世界は同じ場所にある』/2015年)があったんですけど、それ以来ですね。  

――DearDream(5次元アイドル応援プロジェクト『ドリフェス!R』のメインキャラクター5人によるユニット)としては一緒に活動していましたが、お芝居としては久しぶり。  

石原 そうですね。そういう意味でも楽しみです。琢矢くんは今回、座長なのですごく頼りにしてますし、僕は万次郎の周りに生きる人間なので、琢矢くんにしっかりついていけるようにしたいと思います。  

溝口 普通の仲良しだと、その関係を壊したくないと思って、思ってることが言えなかったりすることもあると思うんですけど、僕らはユニットでいる時間が長かった分、言うべきことは言い合えるし、もし手を抜いたらお互いすぐわかると思うんです。そういう意味で壮馬がいてくれるというのは心強いなと思います。

――そんなお互いをよく知っているお二人に聞きたいと思います。もし、ああいう遭難をして見知らぬ場所にたどり着いたら、どうやって生き抜くタイプか、どんな行動をとるか。  

溝口 遭難して、助けてくれそうな小船を見つけて壮馬がそこに泳いで行ったら、きっと、その船にいる人たちと殴り合いになると思う。  

石原 あはは(笑)。  

溝口 それは野蛮だっていうことじゃなくて、みんなを守るために戦うんじゃないかなって。  

石原 戦うか……。それは勇気いりますよね。でもやるしかない状況になったら、戦うかもしれないですね。一回経験あるのは、金縛りにあった時に、顔のすぐ横におじさんがいて、自分は動けなかったんですけど、やられる前にやらなきゃ、って思って必死に金縛りと戦ったことがあって……(笑)。  

――では石原さんから見た溝口さんは?  

石原 琢矢くんはどうするかな? たぶん内心はすごく焦るけど、表面には出さずに淡々と行動して、もしダメだったら、「うん、そうだね」って、何事もなかったように冷静に対処すると思う。  

溝口 あくまでも焦ってないですよ“ふう”なんだよね(笑)。  

石原 うまいこと言って、立ち振る舞う(笑)。  

――でも、冷静にいてくれたほうが、周りも安心ってことも。  

石原 確かに。いつも冷静な琢矢くんが焦りまくってたら、周りは不安になるかも(笑)。  

溝口 じゃあ、冷静を装います(笑)。

趣味は真逆?お二人の最近の“沼”に直撃!

――では、お二人の近況もうかがいたいと思います。最近の“沼”、ハマってることはありますか?

溝口 僕、パソコンが好きで、最近マザーボード買って、部品も全部買って、自作しました。  

――パソコンを自作ですか。何かきっかけが?

溝口 自分で作ると、細かい部分も把握できるので楽しいんですよね。作り上げた時の達成感もあるし。……でも自己満足ですね(笑)。誰かに見せるわけでもないので自分だけで喜んでます(笑)。  

石原 僕は最近、健康になろうとしてますね。健康にいい食べ物・飲み物に“沼”ってます。  

溝口 どういうの?

石原 最近、一番いいなと思ってるのは豆乳。毎日飲んでるのは豆乳、青汁、野菜ジュース。

溝口 いろいろ飲んでるね(笑)。でも、ビタミンって採り過ぎるとそのまま体から出るんだよ。  

石原 でもね、それに加えてビタミンサプリも飲み続けてる(笑)。  

溝口 過剰摂取だよ(笑)。

石原 ビタミンが体に入っていく感じが気持ちいいの。豆乳飲んだら、来た!ビタミンEって感じで(笑)。  

溝口 僕ら、全然タイプの違う“沼”ですね(笑)。

『ジョン万次郎』インタビュー②

『ジョン万次郎』インタビュー②

ファンの皆様へのメッセージ

――最後に、舞台『ジョン万次郎』に向けての意気込みを聞かせてください。

石原 僕は、歴史モノの作品に初めて出演させていただくのですが、僕自身、これまで深く歴史について自分から前のめりになることもなかったので、これを機に、歴史にハマれたらいいなと思ってます。ぜひ、この作品を観に来てもらって歴史に“沼”ってもらえたら嬉しいです。  

溝口 予備知識がなかった僕でも、原案の本を読ませていただいてすぐにその世界にのめり込みました。ジョン万次郎という人は教科書の中では小さく載ってしまう存在かもしれないですが、この人の人生を知らないなんてもったいない、と言い切れるほど魅力にあふれた人物です。僕も今以上にもっともっと勉強して、ジョン万次郎の強さ、賢さ、柔軟な心を知って、皆さんにお届けしたいと思います。予備知識なんて何もなくても大丈夫ですので、ぜひ劇場で楽しんでください!  

『ジョン万次郎』インタビュー③

『ジョン万次郎』インタビュー③

溝口琢矢さん

溝口琢矢さん

■PROFILE
溝口琢矢(みぞぐち・たくや)
1995年5月9日生まれ、東京都出身。2007年、俳優デビュー。『仮面ライダーゴースト』などに出演。アニメ『ドリフェス!R』で及川慎の声を担当するとともに、DearDreamというボーイズ・グループとしても活動。また、2018年8月15日から、舞台『宝塚BOYS☆team SKY』に出演。

石原壮馬さん

石原壮馬さん

石原壮馬(いしはら・そうま)  
1996年7月5日生まれ、熊本県出身。2015年、俳優デビュー。劇団プレステージの一員としても数多くの公演に出演。アニメ『ドリフェス!R』で天宮奏の声を担当するとともに、DearDreamというボーイズ・グループとしても活動。また、『猫のひたいほどワイド』(tvk)にリポーターとして出演中。
{% assign title = "もっと歴史を深く知りたくなるシリーズ第6弾『ジョン万次郎』 " | split: "," %}{% assign items = "日程,劇場,原案,脚本,演出,企画,主演,出演,公式サイト" | split: "," %}{% assign contents = "2018年6月14日(木)~6月24日(日),EX THEATER ROPPONGI,「ジョン万次郎 海を渡ったサムライ魂」(集英社文庫)マーギー・プロイス(著) 金原瑞人(訳),鈴木哲也/金沢知樹,大関真(劇団スーパー・エキセントリック・シアター),座間隆司,溝口琢矢(ジョン万次郎),荒木宏文、石原壮馬、正木郁、石賀和輝/山下聖菜/細貝圭、石井智也、井深克彦、寿里、輝山立/鷲尾昇、武智健二/山崎樹範,http://mottorekishi.com/johnmung/index.html" | split: "," %}{% render 'article_table2', arg1: title, arg2: items, arg3: contents %}
ⒸBased on “HEART OF A SAMURAI” by Margi Preus Japanese language theatrical live performance rights arranged with Margi Preus
c/o Books Crossing Borders, New York through Tuttle-Mori Agency,Inc., Tokyo
ⒸMizuhito Kanehara/Shueisha
Ⓒ「もっと歴史を深く知りたくなるシリーズ」製作委員会(テレビ朝日ミュージック ローソンHMVエンタテイメント)

撮影/笹井タカマサ
取材・文/田部井徹(トリーヌ)

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numan編集部

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