植田圭輔「ヒロキは"喜怒哀楽のお化け"です」|舞台『pet』―壊れた水槽―、初日囲み会見レポート

植田圭輔「ヒロキは"喜怒哀楽のお化け"です」|舞台『pet』―壊れた水槽―、初日囲み会見レポート

2018年12月5日(水)舞台『pet』―壊れた水槽―が初日を迎えました。三宅乱丈の『ペット リマスター・エディション』を原作に植田圭輔さんが舞台版、アニメ版ともに主演のヒロキを演じることでも話題の同作品。舞台版には、桑野晃輔さん、谷佳樹さん、萩野崇さんら実力派キャストが集結しました。こちらの記事では初日会見の様子をお届けします。

「『ペット』という作品は、実は僕らの生きている世界の延長線上の世界なのではないか」(谷佳樹)

本作は他者の記憶を操る特殊能力を持った"ペット"と呼ばれる青年達によるSFヒューマンドラマとなっています。
演じられる皆さんは本作に対してどのような印象をお持ちでしょうか?


ヒロキ役:植田圭輔さん
初めて読んだ時は、率直な感想として「難しくて理解できない……」と思いました。
ですが、噛めば噛むほどと言いますか、読めば読むほど、話を理解すればするほど、互いの存在に依存し合っている様子など、それぞれのキャラクターの人間関係が色濃く見えてきました。
普段"2.5次元"と呼ばれる作品とは一味違う、気合いの入った社会派な作品になりそうだなと思っています。

司役:桑野晃輔さん
僕も第一印象としては、なかなか難しい物語だと感じ、舞台にするとどうなるのかなと思いました。
しかし実際に稽古に入ってみて台本を読み解いていくうちに、人間の欲望や執着や嫉妬、実は観ていただくお客様が私生活で感じうる気持ちが沢山出てくる作品だと感じました。
そういったところに共感していただける作品になっているのではと思います。

悟役:谷佳樹さん
人の記憶の中に潜りこむという能力は確かにSFですが、そういった力が本当に現実世界に存在するんじゃないか、
実は僕らの生きている世界の延長線上の世界なのではないか
と思わせるようなリアリティを追求している作品です。
役者同士が高めあいながら、熱量を持って、この世界をお届けしたいと思っています。

林役:萩野崇さん
第一印象としては映像向きの作品だと感じましたが、稽古を重ねるにつれて、非常に演劇的な作品だと感じるようになり、今日の初日を迎えるのがすごく楽しみになりました。
非常に面白い作品になったと思います。

桂木役:君沢ユウキさん
『pet』という作品には、"ヤマ"と"タニ"という言葉が出てきます。
"ヤマ"は自分を形成する1番幸せな記憶、"タニ"はいわゆるトラウマのような記憶で、そんな"ヤマ"と"タニ"のは皆にあるものだと思います。
起承転結なストーリーの中、喜びや葛藤といった人間ドラマが見どころの作品です。

ロン役:伊勢大貴さん
作品を読み解いていくと、1人1人の登場人物のルールや目的がはっきりしていて、そしてそれが変わっていく様子が全5巻の中で丁寧に描かれている作品だと思いました。
絵のタッチも、気合いが入るシーンは線が細くなるのが独特で、三宅先生はどんな気持ちでこのシーンを描いたのだろう、などと考えてしまいました。
舞台上でも、原作に込められた想いを表現できるように頑張りたいです。

ジン役:あまりかなりさん
重厚な内容だけれども、自分が生きていく中でこういうことってあるよね、人間ってこういうものだよね、と共感できる部分もあり、 もしかしたらこの作品が伝えたいことはすごく単純なことなのかもしれない、と感じました。
そんな原作を舞台で表現できることがすごく面白く、本番の幕が開くのが楽しみです。

「桂木とロンは好感度ゼロな役どころなので、徹底的に好感度下げてやろうと思っています(笑) 」(君沢ユウキ)

ご自分が演じられる役はどのようなキャラクターですか?

植田:
僕が演じるヒロキは、とにかく司に依存しまくっています。
感情を振り切っている"喜怒哀楽のお化け"のようなキャラクターです。
皆さんそれぞれ、お化けをお持ちだと思うんですが、ヒロキはそんな感じです(笑)!

桑野:
司は言葉を巧みに操って、その場の空気を支配し、人の心を操ってしまうようなキャラクターです。
役者冥利に尽きる役をいただいたなと感じています。稽古期間は「このままじゃダメだ」と思うこともあり、必死に役に食らいついてやってきました。
今までにないくらい台詞量が多くて……つまり一言で言うなら"台詞お化け"でございます(笑)。

谷:
悟はヒロキたちと同じく、恐れと蔑みを込めて"ペット"と呼ばれている特殊能力を持った存在です。 作中ではヒロキと対になる存在で、ある種ライバルのようにも見えるかもしれません。
ヒロキと悟は似ているようでも、違った境遇で生きてきました。悟の人生をどれだけ深く掘り下げて表現できるかが今回の僕の使命だと思っています。
えー……一言で言うなら……出てこないよー……。

植田:
金髪ピアスお化け?

谷:
いや見たまんま(笑)! "金髪ピアスお化け"ということで、よろしくお願いします……。

(左)林役:萩野崇、(中央)ヒロキ役:植田圭輔、(右)悟役:谷佳樹、

萩野
えー、一言で言うなら……。  

他キャスト
早い早い(笑)。

萩野:  
早いか(笑)。林は、司と悟に"ヤマ"を分け与えた"ヤマ親"(※1)と呼ばれる存在です。一般的にいう親と同じような存在ですね。  
親らしい悩みや葛藤があります。なので一言で言うなら、"お父さんの悩みお化け"です。  

君沢:  
設定が自分の実年齢よりも10歳近く上の40代の役になります。  
殺し屋ですが、"ペット"のような特殊能力はなく、一般人に近い存在なので、一般人らしいリアクションをしています。  
お客さんと同じの目線になれる存在かなと思うので、僕は"お客さんお化け"ということで(笑)。  

伊勢
ロンは"ペット"を扱いながら裏稼業をしている"会社"(※2)の会長の親族にあたる人物です。  
自分は能力を持っていないので、"ヤマ親"に依存する"ペット"達の気持ちも理解できず、彼らの絆を道具として扱う残酷なキャラクターです。  
自分の目的に対して貪欲で……"自分の手を汚さないお化け"ですかね。  

君沢
いやロンは"卑怯お化け"だよ。僕(桂木)とロンは好感度ゼロな役どころなので、徹底的に好感度下げてやろうと思っています(笑)。  

あまり:  
ジンはロンと2人組で"会社"に属しているキャラクターです。  
ジンは能力者ではないのですが、ある意味"ロンのペット"というか、彼に翻弄されながら生きています。  
悟と接触している時は仕事モードなジンの姿が見られます。一言で言うと……すごく心配性なので、"心配性お化け"ということでお願いします。


※1:ヤマ親  
自分の一番大切な感覚や感情を「ペット」に分け与えた人物。「ペット」にとっては、血の繋がった家族よりも深い信頼を寄せることから「ヤマ親」と呼ばれる。  

※2:会社  
中国マフィア組織。記憶操作能力者を抱え、重要人物の記憶改変や人格破壊をすることで利益を得ている。

「皆様の心に鉛のような鈍いものを残して終幕できれば、我々の思惑通りです」(植田圭輔)

座長の植田さんから一言お願いします!

ヒロキ役:植田圭輔さん
アニメ化も決定している中、それに先立って、お芝居が大好きなメンバー達が集まって舞台が出来ることがすごく嬉しいです。
短い稽古期間でしたが、ぎっしりやれたなと言う印象がありますので、早くお届けしたい気持ちでいっぱいです。

タイトルの『pet』という言葉に甘い意味を期待してくると怪我しちゃうんじゃないかな、といい意味で思っています。
よく"皆様の心に何か1つでも残れば……"という言葉をこういう場では申し上げることが多いですが、今作においては、 "皆様の心に鉛のような鈍いものを残して終幕できれば"、我々の思惑通りではないかなと思います。
そんな作品の重みを芝居に乗せて皆様の心に置いていきたいと思いますので、応援のほど、よろしくお願い致します。

まとめ

まさかの"お化け"しばりでキャラクター紹介をすることになったキャストの皆さん。短い稽古期間だったということですが、カンパニーの仲の良さ、一体感を感じる瞬間でした。
舞台本編はキラキラした2.5次元舞台ではなく、非常に重く心に引っかかるような人間ドラマを見どころとした社会派な作品。観終わった後、一体何を感じるのか、どの登場人物に感情移入できたか、話し合いたくなるかもしれません。

numanでは、公演期間中に谷佳樹さん×演出・伊勢直弘さん×総合監修・なるせゆうせいさんのスペシャルインタビューを掲載予定! 
そちらもぜひお楽しみに♪

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ヒロキ役:植田圭輔

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