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暴太郎戦隊ドンブラザーズ キャラクターソングアルバム

『ドンブラザーズ』は最終回まで傑作だった…!数々の伏線とオニシスター・鬼頭はるかが果たした役割

熱心なファンの予想が的中した形でしたが、どこかゾワッとする椎名ナオキの存在は、鬼頭はるかというキャラクターを盛り上げる点で大いに活躍してくれました。

その他にも、桃太郎の敵であるはずの“鬼”がなぜ仲間の名前に組み込まれているのか?などの多くの謎を秘めていた鬼頭はるか。この疑問に関しては、「鬼が仲間なのは敵も味方もないというドン家のメッセージ」といった答えでしたが、とても魅力的なキャラクターであったことは間違いありません。

その類まれな存在感と演じる志田こはくさんの演技が相まって、「スーパー戦隊」史上もっとも魅力的なイエロー像を築き上げたと言えるでしょう。

本作においては、中盤に仲間入りする追加戦士の桃谷ジロウ(石川雷蔵さん)というキャラクターもかなりの曲者だった印象です。

桃谷ジロウは、戦いに敗れた桃井タロウの後継者として登場するヒーローへの憧れを抱く青年。ヒーローになるため、とある田舎町から、友人やガールフレンドに別れを告げ、都会へとやってきたキャラクターなのですが、物語が進むにつれて、彼もまた不穏な空気を帯び始めて行くのです。

かねてより、サイコパスな二重人格の持ち主であったジロウですが、実は友人もガールフレンドのルミちゃんも、本当は存在しなかったという事実が明らかになります。

思わず鳥肌の真実であり、ネット上は大変な盛り上がりを見せたのも記憶に新しいですが、このようにキャラクター一人一人が一筋縄ではいかない個性を持ち、大きな謎を秘めている点もまた本作の魅力でした。

伏線の数々…井上敏樹氏の脚本に脱帽!マスターの正体は?

そして、何と言っても本作最大の注目ポイントは、特撮界のレジェンド脚本家である井上敏樹氏が脚本を務めているという点。
井上氏が脚本を執筆した作品は斬新なテーマ性を盛り込み、のちに名作として語り継がれることが多いのですが、本作もまた例外ではありませんでした。
第1話の段階から実に多くの伏線を散りばめ、複雑さを強調。戦隊ヒーローでありながら、全員がバラバラの状態のまま展開するという王道とは異なる型破りなストーリーラインを辿っていく……まさに井上敏樹ここにあり! とでも言いたげな脚本術が見事だったと言うほかありません。

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zash

子供の頃から培ってきた映画、海外ドラマ、特撮、アニメの知識を活かして活動中。各媒体でコラム、取材レポート、インタビュー記事を執筆する他、雑誌やマスコミ用リリースへの寄稿も行っている。

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