日本屈指の西洋絵画コレクションを誇る人気美術館
『ポーラ美術館』から、特に人気の高い印象派~エコール・ド・パリの時代にフランスで活躍した画家28名による絵画を厳選し、アール・ヌーヴォーとアール・デコの化粧道具を合わせた
『ポーラ美術館コレクション展 甘美なるフランス』展が東京・渋谷のBunkamura ザ・ミュージアムにて9月18日(土)から始まり11月23日(火・祝)まで開催されています。
本展での音声ナビゲーターは声優・下野紘さん!
下野紘さん宣材写真
スペシャルコメントで
『僕と一緒に展覧会を回るような、僕がそばでお話しているような音声ガイドになっている』(
「ポーラ美術館コレクション展 甘美なるフランス」公式サイトより引用)とご本人からの説明のとおり、画家になりきっての作品の紹介、
下野さんと一緒に展示室内を回っているかのような感覚が楽しめる要素が詰まった、ファン必聴の音声ガイダンスがある今回の展覧会。
さっそく見ていきましょう♡
ポーラ美術館コレクション展 甘美なるフランス 写真1
本展は
『女性像』『パリ』『旅』の3つのテーマがあり、『女性像』では時代とともに変化するファッションやヘアメイク、ライフスタイルを反映した作品を、『パリ』では近代化による進化を経たパリの移り変わりを表した作品を、そして『旅』は産業革命によって鉄道など交通手段が進化するとそれまで行けなかった田舎や行楽地でのレジャーが定着し、そこでインスピレーションを受けた自然豊かな色彩あふれる作品が、とテーマに沿って展示されています。
また音声ガイドは入口にて1台600円で貸し出し。館内を進むとまずは〈睡蓮〉などで有名な印象派を代表するクロード・モネの絵画が目に入ります。
クロード・モネ《サン=ラザール駅の線路》1877年 油彩/カンヴァス
via クロード・モネ《サン=ラザール駅の線路》1877年 油彩/カンヴァス
ヘッドホンからは蒸気が噴き出す音や機関車の音が!
下野さんがゴホゴホとむせながらも優しい声で「ここはパリで最初に建設された駅。蒸気の中に線路や機関車が見えますか?」と語りかけてきます。どうやってこの絵画が描かれたのかなど解説は続き、まるで絵画の中で、下野さんと一緒に駅に立っているようなリアルな体感! そのドキドキはぜひ味わって欲しいポイントです♡
ポーラ美術館コレクション展 甘美なるフランス 写真2
まるで疑似デート!?リアルな声にドキッ
メイン作品である
ピエール・オーギュスト・ルノワール《レースの帽子の少女》ではルノワールこだわりの見どころを下野さんの声がわかりやすく解説。
耳元で「帽子の質感が……」など様々なポイントを話す声が聞こえてくるごとに自分の視線はそこに釘づけ!
そしてルノワールとして話す下野さんの声もハッとするほどリアル。絵画を見つめていると画家本人まで実は自分の横にいるのでは……と錯覚しそうになる不思議な気持ちになります。
ピエール・オーギュスト・ルノワール《レースの帽子の少女》1891年 油彩/カンヴァス
via ピエール・オーギュスト・ルノワール《レースの帽子の少女》1891年 油彩/カンヴァス
同じく
アンリ・マティス《襟巻の女》でも、画家のこだわりや作品にまつわるエピソードをマティス本人として言葉を語る
下野さんの声は、今度はまた別人のように変化。
音声ガイダンスが変わるたびに、じっくり一枚ずつ目と耳で味わう楽しさと甘美さに浸ってしまいます…!
アンリ・マティス《襟巻の女》1936年 油彩/カンヴァス
via アンリ・マティス《襟巻の女》1936年 油彩/カンヴァス
それ以外にも下野さんが、モンパルナスの居酒屋で集う芸術家たちの中にいるアメデオ・モディリアーニとして、ざわめきや扉が開く鐘の音と重なる話し声や、明るい南仏を憧れの日本と重ねて喜びの声をあげているフィンセント・ファン・ゴッホの弾むような様子など、画家本人として耳元から聞こえてくる「CV.下野紘の本気」もガッツリ! 思わず甘いため息が漏れそうになるのを気合いで耐えました。
フィンセント・ファン・ゴッホ《ヴィゲラ運河にかかるグレーズ橋》1888年 油彩/カンヴァス
via フィンセント・ファン・ゴッホ《ヴィゲラ運河にかかるグレーズ橋》1888年 油彩/カンヴァス
このように感情がこめられた身近なニュアンスの音声を提供してくれる下野さんボイスのおかげで、作品自体への親近感もだんぜんアップ! ここまでくると“知的で穏やか優しい彼氏または旦那さまと美術館デート”的な気持ちになり、モチベも爆上がり。美術館isワンダーランド!
エスコートにパリジェンヌ気分♪
今回、絵画と一緒にルネ・ラリックやエミール・ガレ他、パリジェンヌが愛した香水瓶や貴重な化粧道具も多数展示されています。
展示されている化粧道具のコーナーでもヘッドホンから(耳元から)下野さんが当時の流行や生活習慣など、パリジェンヌたちの
美しさを生み出したストーリーを丁寧にお話してくれます。
鑑賞しているあいだ中、最後までずっとピアノや室内楽の音色とともに下野さんの声が優しくエスコートしてくれるので、もはや出口が見える頃には“自分はパリジェンヌ概念”が完成。気づけばちょっと気取って歩いてました。
エミール・ガレ《女神文香水瓶》
via エミール・ガレ《女神文香水瓶》
また鮮やかな色彩にあふれたオリジナルグッズが盛りだくさんの展覧会特設ショップもどれにしようか迷うほど華やか! 最後まで多幸感いっぱいのひとときを過ごせます。
また本展は様々なコラボ企画も実施。ルノワール〈レースの帽子の少女〉はパリの老舗パティスリーメゾン「ラデュレ」とコラボした限定マカロンボックスも販売。甘く優美な当作品にピッタリな可愛いマカロンボックスはラデュレ全店舗・オンラインブティックで販売されるとのことで要チェック!
「ラデュレ」×ルノワール〈レースの帽子の少女〉
次に
FAST NAIL(ファストネイル)ではルノワール〈レースの帽子の少女〉、そしてマティス〈襟巻の女〉の2作品をイメージしたオリジナルネイルアートを全店舗、期間限定で実施。
指先でも華やかなアートを楽しむことができます。
FAST NAIL×ルノワール〈レースの帽子の少女〉
FAST NAIL×マティス〈襟巻の女〉
想像以上に破壊力があった
下野さんの『甘美なる』音声ガイドナビゲーション。ずっと展示室内を一緒に回ったような、旅をともにしたような充実感に満たされました。
声に導かれ胸キュンナビでときめきながらも、貴重な作品の細かい部分に気づいたり知ったりと楽しさもいっぱい! 芸術の秋+推し活を本展で思いきり満喫してみてはいかがでしょうか?
開催概要
『ポーラ美術館コレクション展 甘美なるフランス』
・会期:2021年9月18日(土)~11月23日(火・祝)
※休館日9月28日(火)、10月26日(火)
・開館時間:10:00〜18:00(入館は17:30まで)
※夜間開館:毎週金・土曜日は21:00まで(入館は20:30まで)
・入館料:一般/1700円、大学・高校生/1000円、中小学生/700円、未就学児無料
※学生券の場合には学生手帳を提示
※障がい者手帳の提示で本人および付き添い1名は半額
※会期中全ての土日祝および11月15日(月)~11月23日(火・祝)は事前にオンラインによる入場日時予約が必要となります(詳細はBunkamuraザ・ミュージアムHPにて要確認)
・会場:Bunkamura ザ・ミュージアム(渋谷・東急百貨店本店横)
・主催:Bunkamura ・TBS・公益財団法人ポーラ美術振興財団 ポーラ美術館
・協賛:NISSHA
・協力:ヤマト運輸
・後援:在日フランス大使館・アンスティチュ・フランセ日本
・企画協力:テモアン
・公式サイトhttps://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/21_pola/
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