土屋神葉、七海ひろきら出演！ 犯人は誰だ！？ 全編謎仕立ての 『アンジェリーク ルミナライズ ２nd Floating Stage』イベントレポート

2022年10月8日（土）に、KT Zepp Yokohamaにて開催された『アンジェリーク ルミナライズ』（略称：アンミナ）のオンリーイベント『アンジェリーク ルミナライズ ２nd Floating Stage』（略称：フロステ２）。

前回の『アンジェリーク ルミナライズ １st Floating Stage』（略称：フロステ）から一年余り。
タイラー役の今井文也さんを加え、新型コロナ感染のため急遽欠席となった宮崎 遊さん(風の守護聖 ヴァージル役)の不在も感じさせないほど、女王候補と守護聖の絆を強く感じられた本イベント、昼公演の現地レポートをお届けします。

「最近の守護聖様がたには緊張感が足りない……」
サイラス（小野友樹さん）とタイラー（今井文也さん）のなにやら不穏なプロローグドラマから、出演者の皆さんがステージに登場。
早速メインドラマ『消えた女王候補』が始まります。
Part1～3に分かれて演じられたメインドラマは大ボリューム！　ここではわかりやすいようにまとめてご紹介します。

「女王候補が行方不明」との知らせに集まった守護聖達。

タブレットの位置情報も取得できず、頼みの執事サイラスとも連絡が取れないという状況に、何らかの事件に巻き込まれた可能性が非常に高いとタイラー（今井文也さん）が言います。

しかも事件だとすれば、それはサイラスを女王候補の執事だと知る守護聖にしか起こせない──つまり犯人は守護聖の中にいる──。

自分たちを疑うなんて、と戸惑う守護聖達ですが、あっけらかんと犯人は自分だとのたまうミラン（小松昌平さん）。
そのあまりにも軽い言動に誰も信じようとはしません。
「女王候補を独り占めしたかった」というミランに「そういう発想があったのか」と反応する、愛が重すぎる男（笑）ヴァージル（宮崎 遊さん）。

実際にはヴァージルのセリフはスクリーンに表示されており、宮崎さんの席にはヴァージルのタオルが掛けられているというナイス演出。客席の皆さんも、配信視聴者の皆さんも、ヴァージルの姿、見えましたよね！

その日女王候補と出会った守護聖は、ゼノ（島﨑信長さん）、カナタ（大塚剛央さん）、ノア（七海ひろきさん）、シュリ（佐藤拓也さん）の4人。王立研究院に入るところを目撃したゼノ、起きたばかりで寝癖を指摘されたカナタ、そして執務室で一緒に掃除をしたと証言するノア。そして森の湖で女王候補を見かけたシュリ。

ですが、シュリはなんと森の湖で女王候補がユエ（土屋神葉さん）と一緒にいるところを見た、と続けます。
これまで女王候補と会っていたなどおくびにも出さなかったユエに一気に疑惑の目が向けられることに。

実は森の湖で女王候補をデートに誘っていたユエ。
（この回想シーンでの女王候補をミラン役の小松さんがめちゃくちゃキュートに演じているので必見！……そして実はこれが伏線に……！）
しかし誘いを断られてしまった気まずさから言い出せなかったのです。

さらにロレンツォ（竹内良太さん）は、自らは「発信」せず、他の守護聖たちの言うことに「反応」しかしていないとフェリクス（上村祐翔さん）に疑いの目を向けます。

一体犯人は誰なのか……、誰も彼も疑わしい……。
互いに疑心暗鬼に陥り次第に雰囲気は険悪に。一旦休憩を取ることにします。

休憩中にダストボックスの中から「女王候補に見える薬」（覚えてますか？　この薬、前回の『フロステ』のメインドラマでも登場していましたよね！）の空き瓶を見つけたシュリ、ミラン、ロレンツォ。

そのおかげで、今日自分たちが見た女王候補は実は別人だった、という事実に気づきます。
そしてここでもその女王候補は自分だったとあっけらかんと告げるミランですが、誰も真に受けようとはしません。（だからユエとの回想シーンでミランが演じていたわけですね！）

休憩時間が終わり、再び集まった守護聖達。今日見た女王候補が偽者ならば、偽の女王候補と出会ったゼノ・カナタ・ノア・ユエ・シュリは犯人ではありえず、残ったフェリクスとロレンツォにはそれぞれアリバイが成立。
と、いうことは残るは一人──。

そう、結局最初から自分が犯人、偽の女王候補は自分だと言っていた、ミランその人が犯人だったのです。
しかしミランはノアには会っていないといいます。そこでノアが本当は嘘をついていたと白状します。

お互いを疑わせ、守護聖同士を仲違いさせる罠だったんじゃないのかと憤るシュリ。
ロレンツォの仄めかしもあり、これが“お互いを疑わせて、議論をしながら犯人を捜すゲーム“にそっくりな状況だと気づくカナタ。大抵のゲームなら、犯人は二人以上いるはず、とカナタはもう一人の犯人がノアであると看破します。

こうして実は事件自体が仕組まれたゲームだったとわかり安堵する面々。
そしてタイラーが、今回の件は「緊急事態において必要な冷静な判断力を養うこと」「同僚との信頼関係を強化すること」を目的とした、サイラス立案の“守護聖研修”だったことを明らかにします。
女王候補は、サイラスとともに辺境の惑星でグランピングを楽しんでいるとのこと。
もうすぐ戻ってくる女王候補に、今回の研修で学んだことを報告してあげてください、とドラマを締めくくったタイラーでした。

嘘をつくのが苦手で挙動不審なノアや、皆に疑われて自信をなくすゼノ、早々にゲームだと見破り展開を面白がるロレンツォ。実は先導者という役割を与えられ、議論を引っ掻き回す立ち位置にいたフェリクス……。

“お互いを疑わせて、議論をしながら犯人を捜すゲーム“というシチュエーションを題材に、守護聖それぞれの個性が際立つ展開が秀逸！
この後、ライヴコーナーを挟んで続くエンディングではそれぞれの「おかえり」が堪能できました！

本イベントでは、恒例のバラエティコーナーも謎仕立て。
今井さんの司会のもと、出演者全員が『マスカレード・クイズ 仮面俳優を探せ!』に挑戦します。

事前アンケートの回答を元にクイズを出題、うち2名だけは事前に回答したものと違う嘘回答が表示されています。
本当は嘘なのに、さも自分の回答のように皆を騙す仮面俳優は誰か？を当てるゲーム。

仮面俳優を見破ったらポイント獲得。仮面俳優は、見破られなければポイントを獲得、さらに自分以外の仮面俳優を見破ることができればポイント獲得できるというルールです。
仮面俳優は実際にイベント内でリアルにカードを引いて決定されるので、誰が仮面俳優なのかは客席にも分かりません。

質問は「1年間だけ転職するならどんな職業？」。

島﨑さんは「声優のままがいい」と回答。
大塚さんは「ストリートピアニスト」、続く七海さんは「漫画家」。
土屋さんは「宇宙飛行士」。
若干挙動不審の上にものすごーく喋りまくる土屋さんの姿に、上手側にいた上村さん、佐藤さん、小松さん、竹内さんの4人は互いに顔を見合わせてニヤニヤ。客席もザワザワ（笑）。
宮崎さんは「お坊さん」。上村さんは「パン屋」。普段からパン大好きを公言している上村さん、全く疑いようのない回答に客席も納得で拍手を贈ります。
佐藤さんは「僧侶」。
宮崎さんの「お坊さん」とも若干被る驚きの回答に「そろそろ仏に仕えるのもいいか」と真っ直ぐなカメラ目線で語る佐藤さん（嘘くさい）。
小松さんは「警察官」。「もともと空手をやっていたから、人を守る仕事をやってみたい」と。
竹内さんは「バーのマスター」。いやこれはあまりにもやってそう……！　似合いすぎる……！　実はもともとアルバイトで働いていたことがあり、その時の経験が楽しかったんだとか。

さて、質疑応答の時間を挟み、皆さんの回答は、明らかに怪しい安パイ（笑）の土屋さんと佐藤さんに集中。
さてこの中で、嘘をついている仮面俳優は誰なのか……！？

マスカレード（仮面舞踏会の意）の名に相応しく、ベネチアンマスク（凝ってる！）を装着し、今井さんの合図で華麗にマスクを取り去る出演者の皆さん。

……仮面をつけたままの仮面俳優は、やはり間違いなかった土屋さんとまさかの小松さん！

誰一人小松さんを指摘しておらず、超意外な結果に出演者も客席も騒然。小松さんは全員をうまく騙し通せたということで2ポイント、さらに土屋さんを当てて1ポイント、の合計3ポイントを獲得。結果は小松さんの一人勝ちとなりました！

メインドラマがスッキリ解決された後は、お待ちかねのライヴコーナー！

まずは小松さんが『Green Carnival ～花と木の祝祭～』（ミラン）を披露。
特技はダンスだという小松さん、ミランを彷彿とさせる軽やかなステップで魅せてくれます。

続いては島﨑さんが『一歩』（ゼノ）を。満開の笑顔で客席に手を振る島﨑さん、とっても素敵でした！

優美に手を広げながらステージに登場したのは上村さん。
胸に手を当て一礼し、『美しい人』（フェリクス）を歌い上げます。
自分にも他人にも厳しい「美しい生き方」を目指すフェリクスらしく、凛としていながら華やかなステージでした。

最後は土屋さんが、新曲『priority』を熱唱！

女王候補と出会ってからこれまでの自分が変わってしまったと戸惑うユエの心情をまっすぐに表現した楽曲。
ミラーボールの光がキラキラと照らすステージ、今回のイベントのメインビジュアル（キャラクターデザインの紗与イチ先生の描き下ろし！）を思わせる、襟元にストーンを配したブラックスーツも映え！でした。

ライヴコーナーの後は、メインドラマの流れを汲み、飛空都市へと帰ってきた女王候補を出迎える守護聖からのメッセージでエンディング。守護聖＋タイラーの9人9様の「おかえり」には、思わず胸が熱くなりました。

出演者の挨拶では、残念ながら欠席となってしまった宮崎さんからのメッセージが読み上げられました。
また出演者の皆さんは、宮崎さんの不在を感じさせないほど、スクリーンに映し出されるヴァージルのセリフに反応を返す客席の女王候補たちの姿に嬉しかったとも。島﨑さんは「すごく温かみを感じる時間だった」と仰っていました。

アンコールは、前回のイベントで初披露された全員曲『ONE AND ALL』。
前回のイベントでも、早くコールアンドレスポンスがしたい！と思いましたが、本当にその日が待ち望まれます！

その後、会場限定で行われたスペシャルアフタートークには、佐藤さん、小松さん、上村さん、竹内さんが登場。司会の今井さんにイベントの感想を問われた皆さん。やはり「マスカレード・クイズ」での個性あふれる佐藤さんの「僧侶」という回答と小松さんの見事な騙しっぷりに注目が。
実はリハーサルでは島﨑さんに突っ込まれ、ボロボロだったという小松さん。ちなみにリハーサルでの質問は「あなたが会いたい歴史上の人物は？」だったそう。
このときの竹内さんの回答は「尾崎貫一」さん。日本最古の中華そば（ラーメン）を売り出した人物なのですが、あまりにも馴染みのない名前に、出演者一同ポカーン……となったそうです（笑）。

イベント内では、「守護聖からの贈り物通販」開始の発表が。守護聖が女王候補のことを考えて選んだというコンセプトのグッズです。リアルなグッズだけでなく、付属のメッセージカードに記載された特別な合言葉で、なんとゲーム内で実際に守護聖から贈り物がもらえるイベントを見ることができるそうですよ。

さらに、本イベントのBlu-ray発売決定の発表も。アーカイヴで観られるのも嬉しいですが、円盤で手元に残るのはより嬉しいですよね。
さらにアーカイヴ配信期間中の10月15日（土）には同時視聴会も予定されているとのこと。
※チケット発売は10月16日（日）21:00まで、視聴期間は10月16日（日）23:59まで

急激に冷え込んできた10月ですが、アーカイヴでもBlu-rayでも本イベントを思い返してぽかぽかに心温まってくださいね♪

（撮影：大山雅夫）