numan編集部
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尺八とピアノの生演奏で幕を開けた今回のイベントのテーマは「時空(とき)を越え、遙か君のもとへ……」。イベントのオープニングでは、このタイトルから連想される、アニメ『遙かなる時空の中で~八葉抄~』のオープニング曲『遙か、君のもとへ…』のイントロが流れ、会場のボルテージは早くもMAXに! ステージでは三木眞一郎さん(源 頼久役)、高橋直純さん(イノリ役)、中原 茂さん(藤原鷹通役)、井上和彦さん(橘 友雅役)、保志総一朗さん(永泉役)、八葉の5人がこの楽曲を歌い上げます。
キャスト紹介で先に現れたのは先月の「遙か”鬼”祭」でも大暴れだった鬼の一族のキャスト、置鮎龍太郎さん(アクラム役)、石井康嗣さん(イクティダール役)、川村万梨阿さん(シリン役)、浅川 悠さん(セフル役)。特に川村さんは黒い着物姿でのご登場で、艶やかなその姿に、今日は八葉を応援に来たはずの会場の神子達からも思わず感嘆のため息が……。
その後、今回のメインとなる八葉のキャストが登場。ステージにキャストが登場し、スクリーンにはキャラクターのアニメーションが流れ、キャラクターから神子に一言、という流れだったのですが、なんと今日は声の出演となる関 智一さん(森村天真役)、宮田幸季さん(流山詩紋役)、石田 彰さん(安倍泰明役)からもキャラクターコメントがあり、天地の青龍、朱雀、白虎、玄武と八葉全員からのコメントがそろっているという演出。ネオロマンスのイベントでは、声のみの出演キャストのオープニングでの紹介は珍しいという印象で、この八葉祭でまさに八枚の葉がこの場に集結している、というこの演出には感動でした。
今回の八葉祭では、公演ごとにメインドラマの内容が変わります。この12月9日(土)昼公演ではイノリと詩紋、朱雀の2人がメインとなる内容でした。
ドラマは鬼サイドの暗躍から。アクラムが呪詛の針を京に仕掛けるよう、シリン、セフル、イクティダールに命じます。自分が1番の手柄を上げようと言い争うシリン、セフルとそれを諫めるイクティダールという見慣れた光景。しかし東寺に呪詛を仕掛けるよう命じられたイクティダールはどこか浮かない表情で……。先月の「”鬼”祭」から絶好調のアクラム役の置鮎さんは「八葉倒せ~♪」と歌いながら退場し、客席を湧かせていました(笑)。
呪詛の針により龍脈が穢れ、怨霊が京の町に増え始めた頃、巡回中の八葉のもとに、東寺で怨霊が出たと詩紋が走ってきます。東寺はイノリの家の近く。共に暮らす姉が心配なイノリは一目散に走り出します。他の八葉たちも急いで向かうと、そこには怨霊とともに消えるイクティダールの姿が。実はイクティダールとイノリの姉は恋仲なのですが、イノリは姉が鬼に騙されていると思っており、自分の家の近くで呪詛を流そうとするなんて、あいつはやっぱり姉を裏切ろうとしている、と怒り出します。一方で穢れの影響を受けたにしては、辺りの様子にあまり変化がないことに気づいた詩紋は、別の理由があるのではと考えます。イノリは、怨霊とともに消えたイクティダールが何もしていないはずがない、と詩紋の言葉には聞く耳を持たず、ついに2人は仲違いをしてしまいます。
その夜、イノリは友雅と鷹通から、神子がイノリと詩紋を心配していたことを聞かされます。イノリは今まで鬼の一族がしてきたことを考えると、どうしてもイクティダールが信用できない様子。そんなイノリに、鷹通は鬼という先入観だけで決めつけてはいけない、怨霊をばらまくよりも、呪詛を流したほうが早いのにイクティダールはそれをしなかったのは不可解だ、と指摘します。友雅はあれから詩紋は何度も東寺に出向いているようだ、さっきも確か……とさりげなくイノリに伝え、それを聞いたイノリは東寺に向かって走り出します。大人な白虎の2人らしいフォローでした。
東寺で詩紋と合流したイノリは素直に自分の言動を謝ります。詩紋はイノリの真っ直ぐで偽りない姿をすごく尊敬していると語り、2人は無事仲直り。しかしホッとしたのもつかの間、京の街で火事が起きているのを発見します。急いで現場に向かうと、そこには燃え盛る炎の中、子供を助けるイクティダールの姿が。イノリは彼に、何故人間の子供を救ったのか、そして何故呪詛を使わないのかと問い詰めますが、そこにアクラムが現れ、怨霊をけしかけます。詩紋が呼んできた八葉と神子が合流し、朱雀の2人のチームワークにより怨霊を退けましたが、龍脈の穢れはこの先も止まらないと言い残し、イクティダールは去ります。結局彼の本心は八葉達には見えないままでしたが、子供を助けた彼の姿に、イノリは何かを感じたようでした。
イベントの中盤では、『遙かなる時空の中で3 Ultimate』のミニドラマコーナーもありました。冒頭ナレーションでは、兄の様子がおかしいことを心配する梶原 朔(桑島法子さん)が登場。予想外の登場に会場からは歓声が上がりました。
頼朝の邸に呼び出された梶原景時(井上和彦さん)は、源 頼朝(石井康嗣さん)と北条政子(川村万梨阿さん)の指令に冷たい汗をかいていました。2人の所望するものが、いまだに用意できていないからです。それはなんと……ラブラブな「つーしょっとしゃしん」。それを手に入れて自分たちの仲睦まじい様子をもっと周りにアピールしたい! とイチャイチャしながら語るラブラブ夫婦。頼朝においては、こんなキャラだったかな……というくらい政子にデレデレしていました(笑)。さっさと準備をしろと詰め寄られる景時ですが、それが白龍の神子の世界にある「かめら」がないと手に入らないとは……言えません。そこでラブラブに見えるためには「ぽーず」をまずは考えなければいけない、と話題の矛先を変えます。すると今度は景時がその「ぽーず」を考えるはめに。つくづく苦労症な人です……。手をつなぐのはいつもやっていると却下、抱き合う、お姫様抱っこは恥ずかしいので却下、とどれも拒否される中、しまいには源氏夫婦が2人でピースをするという貴重な光景も……。結局話がまとまらないまま夜が明けてしまい、この日は解散に。また明日の早朝に、今度は「かめら」を用意して来るようにと景時に命じて、夫婦はご機嫌で去って行きました。去り際の政子さまの口からは「いんすた映え~」という言葉も(笑)。とにかく「かめら」の代わりに絵師を手配しなければ……と頭を抱える景時。源氏の軍奉行って……本当に大変ですよね。
この『遙かなる時空の中で3 Ultimate』コーナーの締めはライヴコーナー。有川 譲(中原茂さん)の「指先に咲く契り」では会場が緑のサイリウムに包まれ、温かな雰囲気に。中原さんのライヴコーナーお馴染みの煽りで会場のボルテージも上がります!
2曲目は今回のイベントで初披露となった「百鬼繚乱 千終楽」! 平 清盛(浅川 悠さん)、北条政子による、平家VS源氏のバトルソングです。この曲、とにかくサビのお2人のハモリが美しい。サビ終わりの源 頼朝のセリフパートでは、舞台上には石井さんが登場! 会場からも大きな歓声が。先ほどのドラマパートを彷彿とさせるほどの夫婦のラブラブっぷりに、孤軍奮迅の清盛は「イチャイチャするなぁー!!」と一喝(笑)。「重盛! 知盛!」と息子達に応援要請をしつつ、「我の味方はおらぬのかー!」と会場に呼び掛け、神子達から清盛に声援が送られるという、非常に賑やかなライヴとなりました。
ネオロマイベントの目玉の1つ、バラエティコーナーでは、司会にお馴染みの久遠 一さん、アシスタントにアンフィニのKanさん、ユーキさんが登場。今回のバラエティコーナーは「遙かなるエピソード?! 鬼はだれだ!」というタイトルで、テーマにそったエピソードトークの中から、1人だけ嘘のエピソードを話している人を探せ! というもの。今回のテーマは「感情的に動いて失敗してしまったこと」。トークをするのは高橋直純さん、置鮎龍太郎さん、石井康嗣さん。3人とも穏やかな印象があるので、感情的になることなんてあるのでしょうか……? まずトップバッターの高橋さんは出てくる時点でだいぶ動揺して立ち位置を間違えてしまわれたり、笑いが止まらなかったりと挙動不審……この時点でだいぶ怪しいのですが(笑)エピソードとしては、「意外と短気で、封筒やお菓子の袋などをびりっと破いてしまうので、中身をよく粉砕してしまう」というエピソード。置鮎さんは「いわゆる反抗期に、姉と自分の部屋の押入れの側面の壁を殴って穴を開けてしまった」という思春期あるあるエピソードを淡々と。石井さんは「コンビニでおにぎり100円セールという幟を見ておにぎりとコーヒーを買ったのに、実はキャンペーンが終了していて。指摘したところ、なんの謝罪もない店員さんに流石に腹が立ち思わず『ふざけるなよ……』とつぶやいた瞬間にヤンチャそうな若者とぶつかってしまってその人に言ったみたいになってしまった」というエピソード。つい先日のことだそうですが、臨場感のあるエピソードに、逆に作り込んできた設定では? という疑いの目も。
質疑応答コーナーでは、保志さんがマイペースにその場をかき回します。それに対し浅川さんが「保志くん……楽屋で寝てたから元気だね(笑)」とツッコミ、会場からは大爆笑が起きました。
結果、嘘をついていた鬼は……置鮎さん! 全部が嘘というわけではなく、殴ったのではなく飛び蹴りで穴をあけました! ということだったようです。なるほど、リアリティはあるわけだ……。正解者は浅川さん1人だけということで、会場だけでなく、キャストの皆さんも結構振り回されたバラエティコーナーでした(笑)。
バラエティコーナーの後には、しっとりと愛のメッセージのコーナー。「手紙」をテーマにしており、キャストは実際に手紙を持って登壇し、それを朗読する形。各キャラクターからヒロインへの想いが語られます。
まず登場したのは『遙か3』の有川将臣(三木眞一郎さん)。手紙でデートに誘ってほしいと言われた将臣は簡素な手紙を送りますが、将臣には恋人らしいムードがない! と怒られた様子。恋人のムードとは? 例えば向かい合って飯を食べるのも、手をつなぐのも「いつもやってるだろ!」という大胆発言に会場からは黄色い悲鳴が……。「ま、デート楽しみにしてろ!」と爽やかに退場。幼馴染って本当ずるいわ……。
続いて艶やかに登場したのは『遙か2』の翡翠(井上和彦さん)。「私の可憐な白菊へ」という出だしから。どうやら船の上で、神子からの手紙に返事を書いている様子。健気な神子からの言の葉に胸を打たれ、返事を書きながら彼女に会いたくて仕方がなくなってしまったようで……。「愛しているよ」というストレートな言葉にキュンとします。
続いては『遙か4』より葛城忍人(中原 茂さん)。まず注目すべきが、「遙か4」だけ持っている手紙が他の作品と違い「竹簡」であること。作品の世界観を重視していることが伺えます。警備状況の報告書を手紙に記す忍人ですが、報告だけだと君が怒るから……と追伸にて、この美しい豊葦原を守れることが幸せだと語ります。そして明日の夕方に共に出かけたいとも。「この先の約束が出来る……これも幸せなことだな」という言葉。忍人がいう未来への展望は、大変重みがあります……。
最後は『遙か3』の平 敦盛(保志総一朗さん)。神子と共に現代で共に過ごしているようで、先日一緒に映画に行った時の驚きを綴ります。次に出かける時は海が見たい、自分がいつ消えてしまっても寂しくないように思い出を残したいと語る敦盛。儚げな様子は相変わらずですが、それでも以前よりは神子と共にある今に幸せを感じ、生き生きしているようにも思えました。生演奏にのせての愛のメッセージ、それぞれの個性が際立った非常に胸がいっぱいになるコーナーでした。
終盤は怒涛のライヴコーナー。まずは『遙か2』和仁(浅川 悠さん)の「十月十日の闇は無情か」、『遙か4』ナーサティア(置鮎龍太郎さん)の「白き花の面影」、『遙か4』風早(井上和彦さん)の「終わらないクリスマス」、『遙か2』源 泉水(保志総一朗さん)の「夕虹の淡き秘めごと」。特に風早の「終わらないクリスマス」はこの時期ならではな楽曲。井上さんはコートを着て登場、デート感のある衣装で会場を盛り上げました。
本編最後の楽曲は、イノリで「嵐になれ光になれ」。スクリーンには「遙かなる時空の中で~八葉抄~」の朱雀2人のダイジェスト映像が流れ、懐かしい気持ちでいっぱいになったところでの、高橋さんの歌い出しで会場からは大歓声が! ステップ、ターンと華麗な身のこなし、圧巻の歌唱力は流石高橋さん……本公演1番の盛り上がりどころとなりました。
アンコールではキャストからの一人一言挨拶。中原さん恒例の「ただいまー!」「おかえりー!」コールも健在。今回は朱雀メイン回ということで、出番の多かった高橋さんからは、やっぱり宮田さんがいないことが寂しい、八葉も鬼も全員揃って「遙か祭」がやりたい……という本音も吐露され、会場からは大きな拍手が送られました。
アンコール楽曲は「遼遠の旅路を行け」。
キャスト、そして作品ファンの、何年たっても色褪せない作品への愛情と熱意が一体化したイベントとなりました。
イベント中盤では2月22日発売予定の『遙かなる時空の中でUltimate』のPV第2弾もお披露目されました。
PVの最後には「私、龍神を呼ぶよ……!」という神子の声(川上とも子さん)が入り、会場からは涙交じりの歓声が上がりました。いよいよ発売が迫って来たこちらも本当に待ち遠しいです。
今回は『遙か~4』をフィーチャリングしたイベントでしたが、2月24日(土)には「遙かなる時空の中で6 ファン感謝祭」が府中の森芸術劇場(どりーむホール)にて行われることが発表されました。『遙か6』のファンはこちらも要チェックです!
執筆:通崎千穂 @tsu_otometsu
編集:白鳥雅
■DATA
『ネオロマンス♥フェスタ遙か”八葉”祭』 | |
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公演日 | 2017年12月9日~10日 |
出演者 | 三木眞一郎、高橋直純、中原 茂、井上和彦、保志総一朗、置鮎龍太郎、石井康嗣、川村万梨阿、浅川 悠、大谷育江、堀内賢雄、森川智之、花輪英司、松田佑貴 |
声の出演 | 関 智一、宮田幸季、石田 彰、桑島法子 |
演奏者 | 中村仁樹(尺八)、田中和音(ピアノ・マニュピュレーター) |
司会 | 久遠一 |
アシスタント | アンフィニ(ユーキ、kan) |
Copyright | ©イラスト/水野十子 ©コーエーテクモゲームス All rights reserved. |
『遙か~4』のキャストが聖地パシフィコに集結! 『ネオロマンス♥フェスタ遙か”八葉”祭』イベントレポートhttps://t.co/ejLT4PQJIm #遙か #遙か八葉祭 #遙かなる時空の中で #ネオロマンス
— numan編集部 (@numan_edd) December 19, 2017
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