numan編集部
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本イベントは2018年9月に15周年を迎えた、女性向け恋愛・育成シミュレーションゲーム「金色のコルダ」シリーズを、ファンの皆様とお祝いするイベントの締めくくり。
客席も号泣必至だった感動のドラマを含んだ最終公演である23日(日)の夜公演のイベントレポートをお届けします!
INDEX
オープニングの後は、早速ドラマ「『金色のコルダ2』~始まりのディヴェルティメント~」が演じられます。
クリスマスの演奏会前、音楽室でアンサンブル練習をする月森 蓮(CV:谷山紀章さん)、土浦梁太郎(CV:伊藤健太郎さん)、柚木梓馬(CV:岸尾だいすけさん)、火原和樹(CV:森田成一さん)と日野香穂子(CV:高木礼子さん)。
そこに衛藤桐也(CV:日野 聡さん)がやってきます。
「香穂子」と親しげに名前を呼び、親密な様子の衛藤と香穂子。衛藤のことを知らない面々は複雑な様子。
香穂子がべた褒めする彼らのアンサンブルを聞かせろよという衛藤。自信家の衛藤の尊大な態度に、若干ムカつきながらもリクエストに応えて演奏を披露します。
まだ充分に仕上がってない演奏に意見を述べようとする衛藤ですが、衛藤そっちのけで彼らはもっとこうしよう、今度はこっちで、とアンサンブルをもっと良くするための話に夢中。
切磋琢磨しながら共に高め合おうとする彼らの絆に感心する衛藤。
けれど、衛藤は「学内コンクールでわかり合うなんてありえない。それに、アンサンブルで大勢で演奏するより一人で演奏したほうが自分の音楽を高められるはずだ」とそっと心で呟きます。
一方、報道部の天羽菜美(CV:増田ゆきさん)が聞き出した、香穂子が衛藤と休日は一緒に練習、それどころかデートまでしているという情報に残りのメンバーはモヤモヤ……。
「へええええ……」とほの黒さを垣間見せる柚木に、ショックを受ける土浦。
「このモヤモヤした気分は何だ……」とつぶやく月森に客席からは笑いが起きます。
動揺する火原には、「ちょっと落ち着こうか、火原」と、コルダファンならおなじみのあのセリフが(笑)柚木から贈られます。
嫉妬する面々には全く気づかず、香穂子は「いつか衛藤くんも参加してもらって、みんなで演奏したいな。新しい音楽が作れる気がするから」と、胸を膨らませるのでした。
なお、俺には理解できないと切り捨てていた衛藤が、学内コンクールに参加することになるお話は、『金色のコルダ 15th Anniversary CD 学内音楽コンクール“衛藤編”』で描かれています。こちらも合わせて聞いてみると衛藤の成長ぶりに胸が熱くなるのでオススメです!
1曲めは、不動葉介(保村 真さん)の『Ma Chérie』。葉介風に青のストールを首元に巻いた保村さんは、甘くロマンティックな楽曲で客席を包み込みます。
そしてどちらも新曲となる、如月 律(小西克幸さん)『空色の海』、水嶋 新(岸尾だいすけさん)『恋人宣言!』。
海というタイトルに相応しく、客席は青一色、律のイメージカラーでもあるブルーに染め上げられました。最後の「好きだよ」の一言の破壊力は抜群!
一転、岸尾さんは、新らしいダンサブルな楽曲を投げKISSで締めくくりました。
続いて八木沢雪広(伊藤健太郎さん)の『杜の響きを2020(リアレンジバージョン)』がしっとりと歌い上げられました。
バラエティコーナーは、『「金色のコルダ」思い出のアルバム』。
ファンの皆さんから募集したゲームにまつわる思い出を紹介していくコーナーなのですが
ここで秘密兵器が登場。今回欠席となった福山 潤さん、宮野真守さんの二人が演じるキャラのツッコミセリフが収録されているサンプラーです。
加地 葵(CV:宮野真守さん)の「日野さん日野さん日野さーんッ!」のセリフをネタに、谷山さんや小西さんが宮野さんのモノマネを披露したり、如月響也(CV:福山 潤さん)の「罰ゲームとして一発芸な!」のセリフに新たな一発芸が誕生したりと、キャストの15年の絆(?)の愛あるオフザケに笑いの止まらないコーナーとなりました。
紹介された思い出には、「『金色のコルダ3』のお弁当、どれも美味しそうだったけれど牡蠣のポン酢ジュレだけは無理」「子どもの頃、『金色のコルダ』はやたら学院内を走り回るゲームだと思っていた」といったコルダファンなら頷けるエピソードや、「令和のイニシャルはLかRかでざわついた」というコルダファンあるあるのエピソードが紹介されました。
そして愛のメッセージコーナーへ。ピアノの生演奏をBGMに、旅立ちをテーマにしたメッセージが語られます。
律に一緒に遠出をしようと誘われたり、火積司郎(CV:森田成一さん)と仙台観光をしたり、長嶺雅紀(CV:保村 真さん)には、生徒が来ないような遠くならまた旅行に行ってもいい、と言われたり。土岐蓬生(CV:石川英郎さん)とは屋外プールで水遊び、七海宗介(CV:増田ゆきさん)とは水族館デート、と甘いシチュエーションをうっとりと楽しみ、最後は冥加玲士(CV:日野 聡さん)の出番。
旅行から帰ってきた二人。
冥加は、貴様と旅行するなど金輪際ごめんだ、自分一人ならまずやりもしない余分なことばかりすると苛立ちをみせます。
「だが、それが妙に心地よいのだから余計に腹が立つ」と憮然とした物言いに加えて「次の旅行プランは俺が考える、いいな」と言い置く彼。
決して素直には認めようとしない冥加から寄せられる想いに、客席からは大きな拍手が沸き起こりました。
しっとりと愛のメッセージを堪能した後はスペシャルライヴコーナーへ。
元気いっぱいの火原らしい楽曲『Romantic Stage』では、森田さんのフリに合わせてオレンジのペンライトが高く振られます。
「15年、ずっとずっと僕たちの居場所を作ってくれてありがとう」と始まったのは、王崎信武(小西克幸さん)『After The Rain』。
続いて衛藤桐也(日野 聡さん)の『Summer Impression』。加賀谷綾太郎さんの生演奏にのせて歌い上げ、「アンタたちって最高!」と衛藤らしく締めます。
そしていよいよラスト、トリを飾るのは月森 蓮(谷山紀章さん)の『月の破片(かけら)』!!!
今度は室屋光一郎さんのヴァイオリンの音色にのせて、メロディアスなナンバーをしっとりと歌い上げます。
これは、2007年の「星奏学院祭」ぶりでは…!? イントロが流れてきた瞬間に、客席からは思わず息を飲む声が聞かれました。
喉の手術を受けた金澤(CV:石川英郎さん)。手術は成功し、リハビリも順調……なはずですがなかなか歌おうとしません。
そんな彼の様子を、不動葉介(CV:保村 真さん)との会話から知った音楽の妖精・リリ(CV:水橋かおりさん)は、吉羅暁彦(CV:内田夕夜さん)と王崎信武(CV:小西克幸さん)を巻き込み、一計を案じます。
リリから事情を聞いた吉羅により学院内の講堂に呼び出された金澤。
「以前と同じように歌えないから、躊躇しているのか」と、「貴方は歌えるようになったんだ。迷うことなどないでしょう」と吉羅は金澤に言います。
「以前と同じように歌いたいわけじゃない。ただ……歌えるのかどうかが……本当にわからない」
苦しげに吐き出す金澤。
さらに吉羅は「金澤さん、ここで借りを返してください」と迫ります。
かつて自暴自棄になっていた金澤を日本に連れて帰ってきたことを借りとして、金澤の背を押そうとする吉羅。
「貴方はもう歌える。……自由に……心のままに」
普段は冷酷な理事長としての姿を見せることの多い吉羅。そんな彼の秘めた熱さをのせて言葉が絞り出されます。
「俺は、金澤先輩がステージで歌っている……その姿が見たいんです」
吉羅の真摯な想いが胸を打ちます。
ステージ上には、いつの間にかリリによりスポットライトまで準備されており、驚く金澤。
そこに、リリからの言葉が届きます。
「金澤紘人、我輩は……いや音楽は、お前をずっとずっと待っていたのだ。
お前が、自分自身の音楽に戻ってくることを。
さぁ、一歩踏み出してみるのだ! お前の歌を聞かせてくれ!」
もう、聞くことのできなかったはずのリリの声が、確かに金澤の心に届き……。
「往生際が悪いですよ、金澤さん」と吉羅が。
「先生の歌、聞かせてください」と葉介が、そっと金澤の背中を押します。
「先生の好きな曲を吉羅理事長から教えていただきました。先生の歌、俺も聞きたいです。よければ、お手伝いさせてください」
王崎はヴァイオリンを手にステージから金澤へ微笑みます。
「お前さんの伴奏なんて贅沢すぎるな」と苦笑いする金澤へ、「おれなりのお返しです」という王崎。
音楽で苦しんだことのある金澤だからこそ、音楽の道を試行錯誤しながら進む自分たちのことを理解し支えてくれたという王崎。
音楽科だけじゃない、普通科の自分たちのこともよく面倒を見てくれた、支えてもらっていたのだと、葉介も言葉を添えます。
さらに、リリとともに学院内に存在する音楽の妖精ファータたちも、金澤の歌が聞きたいとステージのセンターをキラキラとした魔法の光で照らします。
そして、講堂の客席には香穂子の姿が──。
「まいったな。……もう、進むしかないじゃないか」と小さく呟く金澤。
一度は喉を壊し、もう歌えない、音楽の道は絶たれたのだと思っていた金澤。
それでも、諦めなければ道はいつか拓かれるのだと、その道を歩いていけるのだと、金澤に教えてくれたのは、客席から微笑む香穂子の存在でした。
皆が彼を支え、だからこそ自分は今、ここに立つことができているんだとようやく迷いを振り切る金澤。
「さあ、歌おう。この思いのままに。音楽の祝福に満ちたこのステージで、愛の歌を―」
金澤は胸を張って、センターへ向かうのでした。
そして室屋さんによる『愛のあいさつ』のフレーズが会場を満たします。
余韻が残る中、暗転後、ステージセンターにはスポットライトを浴びた金澤紘人(CV:石川英郎さん)の姿が!!!
ドラマの途中からすすり泣きの声が溢れていた客席ですが、石川さんの登場に、わぁっと歓声が上がります!!
そして歌うのは、『La benedizione della musica』。
『愛のあいさつ』をモチーフにした「音楽の祝福を すべての心に愛を」と歌い上げるキャラクターソングは、それまでのドラマの流れと相まって客席を号泣の渦に叩き込みます。
歌い終わった後、自然と「ブラボー!」の声が客席から上がるほどの感動の演出でした。
もともと音大で声楽を専攻していた石川さん、大好きな作品で、素晴らしい観客の前で、素晴らしい仲間達の前で声楽を披露できたことを感謝しますとアンコールの挨拶で仰っていました。
「今回の4公演の成功とかけまして、よく効く扇風機とときます」
果たしてそのこころは……?
「どちらもファンのおかげでしょう!」
という納得のオチに客席からは盛大な拍手が沸き起こりました。
最後、谷山紀章さんの「20周年はキャスト全員が揃って、またいっぱいに埋まった聖地が見たい」との言葉に客席も深く頷き大きな拍手を贈りました。
アンコール曲は、この思いを永遠にと『金色のコルダ2 ff』のテーマソング『forever forever』、そしてダブルアンコールでは定番の名曲『Happy Time』を会場が一体となって歌い上げ、イベントは幕を下ろしました。
これからの「金色のコルダ」シリーズの新たな旅路を、皆で応援していきましょう! 健康第一! Bon Voyage!
日程
2020年2月22日(土)、23日(日)
※各日昼夜2公演
【昼の部】13:00 開場/13:30 開演
【夜の部】17:30 開場/18:00 開演
会場
パシフィコ横浜 国立大ホール
出演者(敬称略)
谷山紀章(月森 蓮/東金千秋 役)
伊藤健太郎(土浦梁太郎/八木沢雪広 役)
森田成一(火原和樹/火積司郎 役)
岸尾だいすけ(柚木梓馬/水嶋 新 役)
日野 聡(衛藤桐也/冥加玲士 役) ※2月23日(日)のみ
石川英郎(金澤紘人/土岐蓬生 役) ※2月22日(土)夜、2月23日(日)昼夜出演
小西克幸(王崎信武/如月 律 役) ※2月23日(日)のみ
内田夕夜(吉羅暁彦/榊 大地 役)
佐藤 朱(冬海笙子/ニア 役) ※2月22日(土)のみ
増田ゆき(天羽菜美/七海宗介 役) ※2月23日(日)のみ
保村 真(不動葉介/長嶺雅紀 役) ※2月23日(日)のみ
岡本寛志(狩野 航 役) ※2月22日(土)のみ
山本圭一郎(伊織浩平 役) ※2月22日(土)のみ
高木礼子(日野香穂子/小日向かなで 役)
声の出演
福山 潤(志水桂一/如月響也 役)
宮野真守(加地 葵/天宮 静 役)
水橋かおり(リリ/水嶋悠人 役)
演奏
室屋光一郎 (ヴァイオリン)2月23日(日)夜出演
加賀谷綾太郎 (ヴァイオリン)
日高航太 (チェロ)2月23日(日)昼出演
有田紘平 (フルート)2月22日(土)昼出演
徳富 豊 (トランペット)2月22日(土)夜出演
松井大夢 (トロンボーン)2月22日(土)夜出演
田中和音 (ピアノ)
アシスタント
Kan(アンフィニ)
公式サイト
https://www.gamecity.ne.jp/event/2020/corda15thf/
撮影:大山雅夫
numan編集部
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