zash
子供の頃から培ってきた映画、海外ドラマ、特撮、アニメの知識を活かして活動中。各媒体でコラム、取材レポート、インタビュー記事を執筆する他、雑誌やマスコミ用リリースへの寄稿も行っている。
よく漫画とアニメは別物だという意見を目にしますが、そのほとんどがネガティブな意見であることが多い。しかしながら、『【推しの子】』に関しては、全くの真逆で、アニメ版の動きのある描写の方が非常に映える印象を受けました。
その最大の理由は、やはりアイを初めとしたアイドルたちのパフォーマンスをリアルに感じ取ることができるからです。漫画ではどうしてもアイドルのパフォーマンスというものに、音も振り付けも観客の歓声も“生”で感じ取ることができず、想像で補うしかありません。
それがアニメ版ではどうでしょう? しっかりと音楽も歌声も観客の歓声も聞き取ることができ、大迫力のパフォーマンスをリアルに感じ取ることができるわけです。
また同場面では、アイと近しい関係にある赤ちゃんのダンスが目を引く場面があるのですが、そのシーンにおける動きが実に滑らか! 漫画で見るのと、実際にアニメで動いているところを観るのとでは、ここまで印象が変わるのかと驚いてしまいました。
アニメになったことで「こういう歌だったのか!」や「こんなパフォーマンスで観客を盛り上げていたのか!」といった新たな気づきがあるわけです。映像だからこそ伝わる魅力にあふれている作品だと思います。
さらに、本作は作画がまた神がかっているのです。第1話の終盤で、アイの息子であるアクアが、禍々しいオーラを身に纏う場面があるのですが、そのシーンにおける作画がとにかく凄まじい。
アイドル・アニメだとは到底思えない、まるでアクション映画でも観ているかのような圧巻の描写に度肝を抜かれてしまいました。
撮影現場特有の緊張感であったり、まるで実写かと見紛うほどのリアルな背景も、しっかりと表現されており、アニメというよりもドラマを観ているような錯覚さえ覚えます。
待望のアニメ化ということもあり、早くも大きな反響が寄せられている、アニメ『【推しの子】』。90分拡大版だった第1話は、原作約10話分、単行本にすると1冊ほどの部分が描かれており、とてつもない情報量だったかと思います。
しかし、物語の全体を見てみると、まだまだ「序章(プロローグ)」に過ぎない【推しの子】、これから、手に汗握る展開の連続が待ち構えています。
(執筆:zash)
<INTRODUCTION>
「この芸能界(せかい)において嘘は武器だ」
地方都市で働く産婦人科医・ゴロー。
ある日"推し"のアイドル「B小町」のアイが彼の前に現れた。
彼女はある禁断の秘密を抱えており…。
そんな二人の"最悪"の出会いから、運命が動き出していく―。
<STAFF>
原作:赤坂アカ×横槍メンゴ(集英社「週刊ヤングジャンプ」連載)
監督:平牧大輔
助監督:猫富ちゃお
シリーズ構成・脚本:田中 仁
キャラクターデザイン:平山寛菜
サブキャラクターデザイン:澤井 駿
総作画監督:平山寛菜、吉川真帆、渥美智也、松元美季
メインアニメーター:納 武史、沢田犬二、早川麻美、横山穂乃花、水野公彰、室賀彩花
美術監督:宇佐美哲也(スタジオイースター)
美術設定:水本浩太(スタジオイースター)
色彩設計:石黒けい
撮影監督:桒野貴文
編集:坪根健太郎
音楽:伊賀拓郎
音響監督:高寺たけし
音響効果:川田清貴
アニメーション制作:動画工房
<CAST>
アイ:高橋李依
アクア:大塚剛央
ルビー:伊駒ゆりえ
ゴロー:伊東健人
さりな:高柳知葉
アクア(幼少期):内山夕実
有馬かな:潘めぐみ
<公式サイト>
https://ichigoproduction.com/
<公式Twitter>
https://twitter.com/anime_oshinoko
<原作情報>
原作コミック 1 巻~11 巻好評発売中!
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