吉田可奈
エンタメ系フリーライター。作詞家。趣味特技は世界各国のサバイバルオーディション番組の投票。著書本『シングルマザー、家を買う』『うちの子、へん?』(ともに扶桑社)。
2024年もいよいよラストスパート! 今年もnumanではアニメ、声優、アイドル、2.5次元俳優など…幅広いジャンルの“推し”を深掘りし、さらなる魅力をお伝えしてきました。きっと皆さんも、さまざまな推しに魅了されてきたことでしょう。そんな皆さんにとっての推しを振り返り、さらに掘り下げるために、スペシャルな年末特集を実施。今年1年の推しへの感謝とともにお楽しみください。
12月25日には2nd album『Present』をリリースしたボーイズグループ・OCTPATHのメンバーであり、元プロゲーマーという経歴を持つ四谷真佑さんを直撃!
ゲームだけではなく漫画やアニメ、ボカロにも精通している四谷さんの「推し活」を思う存分、語っていただきました。チェキプレゼントもお見逃しなく♪
INDEX
――四谷さんはボーイズグループ、OCTPATHとして活動する前はプロゲーマーという経歴をお持ちですが、もともとはどんなことに夢中になっていたのでしょうか。
四谷:
アイドルやマンガ、ボカロにゲームなど、それぞれにどっぷりハマっていました。僕には4才年上の兄がいるんですが、兄が毎週「少年ジャンプ」(集英社)を買って読んでいたんです。僕が中学生になるまで、兄が買ってきたものを読んでいたんですが、僕が中学生になった時に、兄と交代制で隔週買うようになり、夢中になって読んでいました。
自分がお金を払っていなかった小学生の頃は、好きなマンガだけを読んであとはパラパラと見ていたんですが、お小遣いから払うようになってからは、全部しっかりと読むようになりました(笑)。
――“払ったからには読まなくては”という責任が芽生えたんですね。
四谷:
その通りです(笑)。その当時ハマっていたのはアメフトを題材にした『アイシールド21』(集英社)です。影響されすぎてアメフトを始めようと思ったんですが、近くでアメフトができる場所がなく。半ば諦めていた時にタッチフットボールという、アメフトからタックルや防具を除いた手軽に楽しめるスポーツができる場所を見つけたんです。
やってみるつもりだったのですが、いざ見学したらものすごい迫力で、圧倒されて止めてしまいした(笑)。マンガを読み込んでいるから、絶対に出来る気はしていたんですけどね。
――ヤンキー映画を見た後に強くなった気がするのと同じですね。
四谷:
はい(笑)。そのほかにもスポーツマンガをかなり読み込んでいたので、サッカーでも「こうすればシュートが入る」って頭ではわかるんですよ。実際にはできないんですけど(笑)。
――あはは。いまはどんなマンガを読んでいますか?
四谷:
いまは、『キングダム』(集英社)が大好きです。もう何周も読み返しています。僕は歴史が好きで、日本なら戦国時代が一番好きなんですよね。
『キングダム』は、中国の史実に忠実に再現されているところもあり、グッとハマったんです。もちろん、そこにはフィクションが散りばめられていますが、キャラクターのフォーカスのされ方がすごく上手くて、全員に物語があるんです。
――好きなキャラクターは誰ですか?
四谷:
うわ~! どうしよう! ……桓騎かなぁ。彼は残忍な悪党ではあるんですが、自分と正反対だからこそ、惹かれる部分があるんです。すごく残忍なのに、仲間を思う心があって、グッと好きになりました。
――マンガの後は、何にハマりましたか?
四谷:
中3の終わりくらいに、友達から『スプラトゥーン』(任天堂)とボーカロイドを教えてもらい、どっぷりとその2つにハマる生活が始まりました。
――お気に入りのボカロPや曲はありましたか?
四谷:
最初はOrangestarさんの曲にハマりました。実は、精神的に辛い時に、音楽が聴きづらくなってしまった時期があったんです。でも、ボーカロイドの曲はいい意味で感情が入っていないからこそ、そんな時も聴きやすかったんですよね。そこでいろんな想像が出来ましたし、より自分を当てはめて聴くことができたんです。
――そうだったんですね。それと同じタイミングで、『スプラトゥーン』にもハマっていた?
四谷:
はい。『スプラトゥーン』に関しては、そこから1万時間ゲームをし続けていたんです。
――1万時間!
四谷:
最近プレイ時間を見たら、もっと増えていました(笑)。今一緒にOCTPATHとして活動しているリーダーの(古瀬)直輝は同じ時間をダンスに費やしているので、僕もゲームではなく、ダンスや歌をしていたらいまはどうなっていたんだろうと考えるんですけどね。
でも、『スプラトゥーン』を1万時間やったからこそのいまの僕なので、肯定してあげないといけないなと思っています。
――なぜ『スプラトゥーン』にそこまでハマったのでしょうか。
四谷:
『スプラトゥーン』は、上限がないんです。上に行けば行くほど上がれるんですよ。他のゲームは上限があって、そこで終わりが見えるんですが、スプラトゥーンは無限にできるからこそ、夢中になりました。あとは、僕に向いていたのか上達するスピードも速く、周りの人から褒めてもらえる機会が増えたんですよね。
それがすごく嬉しくて、もっと強くなりたい、もっとやりたいって思えたんです。しかもオンラインでやっているので知り合いもグッと増えて、すごく楽しかったですね。
――四谷さんは、高校生の時に部屋からほとんど出なかったことを公表していますが、ある意味、その部屋は世界中に繋がっていたんですね。
四谷:
そうですね。ひとつの部屋から、全世界の人たちと対戦をしていました。
――そのゲームのプロになろうと思ったのは、何がきっかけだったのでしょうか。
四谷:
高2の時に、いつも一緒にプレイしていた人がプロになり、スポンサーがついたんです。そういったことは他のゲームではたまにあるんですが、『スプラトゥーン』では珍しかったんです。それを見て、自分もやってみたいなと思ったのがきっかけでした。
ただ、募集をしているわけではなかったので、自分から企業に連絡を取っていったんです。今考えると、ものすごくぶっ飛んだやり方ですけど、それしかやり方が分からなかったんですよね。
――わからないからこその、大胆なやり方ですね。
四谷:
企業の人も驚いていました(笑)。とにかく何もわからなかったので、まず僕はゲームに関連するようなマウスやキーボード、機材を作っているような会社のお問合せフォームに手あたり次第連絡をしたら、10社くらい、話を聞いてくれたんです。そこで、素人の高校生が来たことを面白がってくれた3社と契約をして、スポンサーになってもらいました。
――ものすごい行動力ですね!
四谷:
大人になった今、あの頃と同じことができるかと聞かれたらNOと答えるかもしれないですね。かなり無鉄砲だったと思います。それからは、配信中にスポンサーになってくれた企業のロゴを出して、報酬をいただいていました。
当時、グループでプロになる方が多かったんですが、チームになると、条件がさらに厳しかったんですよ。でも僕はいい意味で一人だったので、楽しく自由にやらせていただいていました。
――何年ほど活動されていたんですか?
四谷:
2年弱くらいですね。高校を卒業する時には、役者や歌などのエンターテイメントの専門学校に行きたいと思っていたので、そこでプロゲーマーを卒業しました。
――役者に対する夢はどのように抱いたのでしょうか。
吉田可奈
エンタメ系フリーライター。作詞家。趣味特技は世界各国のサバイバルオーディション番組の投票。著書本『シングルマザー、家を買う』『うちの子、へん?』(ともに扶桑社)。
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合がございます
特集記事
ランキング
電ファミ新着記事
ランキング
2022.12.17
特集記事