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金曜ナイトドラマ『伝説の頭 翔』(テレビ朝日系)

ドラマ『伝説の頭 翔』を特撮オタクが見たら、高橋文哉らの成長とギャップに感動した…。駒木根葵汰や簡秀吉らの古参に嬉しいポイントはここ!

『仮面ライダーギーツ』で演じた浮世英寿はどこか陰のある一匹狼で、胸に大きなものを秘めた役どころでしたが、今回の簡さんはデコ出しのヘアスタイルで、仲間思いな一面も見せる頼りになる男。見るからに喧嘩の強そうな風貌は、クールな英寿さまの時とは一線を画す印象を与えます。

また「グランドクロス」の特攻隊長・黒田剛志役に扮する田中偉登さんも、その昔、仮面ライダーに変身した過去を持ちます。2014年公開の映画『劇場版仮面ライダー鎧武 サッカー大決戦!黄金の果実争奪杯』にて、謎の少年・ラピス役を演じ、仮面ライダー冠に変身しています。

当時はまだまだ幼い顔つきでしたが、約10年の時を経て、ものすごいイケメンへと成長している姿を見てビックリ! 実に静かな演技を披露しており、俳優としての成長も大いに感じさせます。

駒木根葵汰、志田こはく『ドンブラザーズ』の二人も演技力を発揮!

彼らのように「仮面ライダー」出身俳優が多数出演している『伝説の頭 翔』ですが、ライダー俳優だけでなく、「スーパー戦隊」で印象を残したキャストも中には存在します。

それが『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』の二人! 「グランドクロス」幹部メンバーの一人である丸川敦役の駒木根葵汰さんとアイドルグループ「古くさい街角のスケ番ズ(通称:街スケ)」メンバーの一人シッホー役の志田こはくさん。

駒木根さんはどちらかというと『機界戦隊ゼンカイジャー』の印象が強いかもしれません。彼は「スーパー戦隊シリーズ」において、かなりの異例の2年連続でレギュラー出演を果たすという快挙を成し遂げた俳優なんです。


『機界戦隊ゼンカイジャー』の時には明るい性格の五色田介人を演じ、『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』ではクールで謎置き喫茶店のマスター役を演じました。当時から演技の振れ幅に定評のあった駒木根さんですが、『伝説の頭 翔』では金髪にサングラスをかけた“いかにも”な風貌で登場。

その反面、非常に優しい性格の持ち主で、詐欺被害に遭うお年寄りを救ったりと、まるでヒーローのような一面も見せます。ヤンキーオタクな一面も持ち合わせており、これまでの王道ヤンキー作品では観ることがなかったキャラクター性を発揮しているのではないでしょうか。

「街スケ」メンバーの一人である志田さんは、「街スケ」メンバーとして、そこまで出番が多いわけではありませんが、時折、見せる表情豊かな演技は『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』時代から変わらず見事なもの。


当時はそのコミカルな顔芸が大きな話題を呼び、戦隊ヒロインの中でも指折りの人気を誇った志田さん。今後、本作でも顔芸を披露してくれるのかにも注目です。

犬飼貴丈、池田匡志らゲスト俳優も特撮ファンに嬉しい!

レギュラーキャストだけでなく、ゲスト俳優たちにも特撮出身の俳優が登場してくるのも大きな魅力。
第1話の悪役である金山大房を演じたのは、『仮面ライダービルド』の犬飼貴丈さん。見事なまでのやられっぷりを魅せてくれる辺りは、イケメンでありながら、どこか三枚目的なキャラクターを演じさせたらピカイチの犬飼さんらしい演技だったと思います。犬飼さんの個性派俳優としての可能性を大いに感じさせられました。

また、第2話の悪役には『王様戦隊キングオージャー』ジェラミー・ブラシエリこと池田匡志さん、第4話の悪役には『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』ルパンブルーこと濱正悟さん、第5話にてお年寄りばかりを狙った詐欺を繰り返す大学生に扮しているのは、『ウルトラマントリガー』のマナカ ケンゴこと寺坂頼我さんなどなど、挙げたらキリがないほどに特撮出身俳優が次から次へと登場します。

それに、かつてヒーローだった俳優が、毎度のごとく悪役で登場するというのも、なんだか乙な感じで、これも一種のキャスティングの妙だなと感じさせられました。

特撮に所縁のあるキャストが多数登場する『伝説の頭 翔』。原作漫画とは少し異なる部分も多いようですが、筆者のような特撮ファンであれば、思わず身を乗り出して視聴してしまうこと請け合いです。今後もさらなる特撮俳優の登場に期待せずにはいられません。

(執筆:zash)

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zash

子供の頃から培ってきた映画、海外ドラマ、特撮、アニメの知識を活かして活動中。各媒体でコラム、取材レポート、インタビュー記事を執筆する他、雑誌やマスコミ用リリースへの寄稿も行っている。

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