numan編集部
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和田雅成(以下・和田):
はい。それはどうしてかというと、役者もこちらのお仕事もないがしろにしたくなくて。舞台では歌っているから、「ハイハイ、こちらもやりましょう」って軽々しい感じはとても嫌で、どうしようかと迷っていました。
ただ、「ドラマの主題歌お願いします」と言っていただけたのはやはりとてもうれしいもので、迷う中で役者が歌うからこそ出せる空気もあると思いましたし、アーティストを経験したことによって逆に役者に活かせるものも今後きっとあると次第に思ってきました。
――それでアーティストデビューを決断された。
和田:
今回の主題歌は、『Dice』という、ドラマに関連したタイトルですが、アーティスト活動に関しても「こういうサイコロの目が出た」と思っているんです。今まで通りだったら「3」しか出なかったけど、今回は「6」が出たので、「6」を一回楽しんでみようかなって。
たぶん3、4年前だったら不安もあってアーティスト活動はやんわりお断りしていると思います。でも、年を重ねていろんなことを見てきた中で挑戦してもいいと思い、「こちらこそお願いします」と言いました。
――9月25日にリリース、そして9月28日にはイベントもあるそうですね。
和田:
自分のCDをみんなが持ってくれたり、そういうことで実感がわいてくる、やってよかったとか、徐々にわかってくるのかもしれないですね。役者があまり経験しないイベントだと思うので、ドギマギしちゃいそうです(笑)。
――ドラマが始まれば、主題歌として自分の声が流れて。
和田:
確かに変な感じですよね。「自分の声がドラマの最後に流れとるやん!」って、どんな感覚になるのか今のところ全然わからないです。今のところは他人事に感じそう。誇らしいことではありますけど、客観的に観てしまいそうです。
――レコーディングでの裏話、教えてください。
和田:
僕はファルセット(裏声)にとても苦手意識があったんです。でも今回の『Dice』は、サビの部分に結構なファルセットがあって、「どうしよう…」と思っていました。それでレコーディングの当日に、「ごめんなさい、ファルセットがないバージョンと、あるバージョン2パターン歌わせてもらってもいいですか?」とお願いして、2パターンを録っていただきました。
それを聴くとドラマの世界観的にファルセットがあった方がいいなとは思ったけど苦手意識があるので、ディレクションの方にも聴いていただき、「絶対ファルセットの方がいい」と背中を押していただきました。僕のファルセット、ファンの方もたぶん初めてだと思うんです。僕にとっては結構高いハードルだったので、アーティストとして挑戦した部分ではあります。
――そしてドラマ『神様のサイコロ』は、飯田譲治さんオリジナル原作ということで、話題を集めています。
和田:
飯田監督は鬼才な方ですよ、本当に。
――ドラマの世界観を台本で読み取ったとき、どう感じられましたか?
和田:
最初に台本をいただく前に、監督とプロデューサーさんとお話する機会があって。そのときに量子力学とかの世界観を聞いたのですが、全然わからない(笑)。ただ、監督が一生懸命たくさん嬉しそうに話してくれるんですよ。この嬉しそうっていうのが本当に何より大事で、「俺はこういうのをやりたいし、こういう風に撮りたいんだ」みたいなのが明確に感じられて、監督のことが本当に好きになりました。
――2話まで拝見し、吸い込まれるように続きが観たくなる作品でした。
和田:
撮影も楽しかったです。撮り方が結構独特で、実際僕らが胸にスマホをつけて劇中で話しているんですが、その映像をほぼドラマでも使っているんです。僕らも芝居をしながら相手の顔を映さないといけないのでいつもよりちょっと胸張ったりして(笑)。
今のスマホはすごいですね、現場ではイメージができなかったんですけど、リアルに生配信をしているような映像に見えていました。それを脚本の段階で想像できている監督って、やはりすごいって思いましたね。
――今回演じた赤城勇太の印象は?
和田:
無邪気でとても監督みたいな役だと思ったんです。ファイブカラーズっていう配信者のメンバーが誰よりも好きで、みんなで何かをするのがワクワクして楽しいっていう人です。監督も実際、撮影しているときが本当に楽しそうなんですよ。移動のときなど、キャスト車とスタッフ車というのが基本別々なのに、監督はキャスト車に乗っていてずっと下ネタ話をしているんですよ(笑)。
俺らより先にもうキャスト車に乗って、「おっそいよ、お前ら」とかみたい感じも、たぶん監督が僕らのことを気遣ってやってくれていたと思いますし、実際、本当に僕らといるのが楽しいっていうのが僕らから見てもわかったっていうのがすごく嬉しくて。実際、赤城として監督を重ねている部分プラス、他のみんなと作っていって出来上がっていったキャラクターだと思うので、みんなに形成してもらったという感じですね。
――チームワークは抜群の様子に見えました。
和田:
「初めまして」の人も多かったし、がっつり絡んだことない方ばかりでしたが、仲良くなるのも早かったですね。撮影現場って(現場の時間が)押したり、みんなが疲弊してきたりするとピリピリすることももちろんあると思うんですけど、そういうことも全然なくて、いいものが撮れたという自負もありつつという感じでした。みんなでご飯にもめっちゃ行ったんですよ。
――撮影エピソードを教えてください。
和田:
初日がなんと8時間半巻きだったんです(笑)。例えば今日台本20ページ分撮りますとなったら1ページ何分で、何時間かかるっていう計算をしていくんですけど、今回は10ページくらいをドカンって通しで撮っちゃうんです。その10ページが1発でオッケーだと終わりなので、客観的に、「やっぱり舞台をやっている俳優って、本当に強いな」と思いました。
――舞台経験豊富な方々の底力が客観的にも見えたと。
和田:
10ページって、セリフはもちろん、動きを覚えるのも大変で集中力は自然と上がりますし、緊張感も高まって基本、通しで撮るとか信じられないです(笑)。でもスタッフさんがとてもプロフェッショナルな方たちだったので、段取りや動きを決めてくれるのも早くてやりやすかったです。
黒魔術をやっているときにも実際何が起こるかわからず、リアルにただただ僕らが巻き込まれていくというストーリーなので、僕らの集中力が上がっていったというのは、画としてはめっちゃいいですよね。相乗効果として、リンクしてると思います。
――ここだけの話…ではないですが、見どころを教えてください。
和田:
実際にみんながスマホで撮った画がそのまま使われているところはとても臨場感があると思う。走っているシーンは僕らのリアルな息遣いとかも聞こえますし、そのあたりは最大の魅力だと思います。
今回、5人で空気感を合わせなきゃいけないというシーンが多かったので、「こうした方がいいと思うから、この5人の空気を合わせるためにここは進化させよう」とか、「ここはもっと盛り上がった方がいいと思うから」みたいなのは、率先的に発言はしていきました。僕が一番年上というのもあったのでね。
――自然と座長のような振る舞いを。
和田:
いやいや、ひけらかしたりとか、嫌な空気にならないようしないよう、その辺は気をつけながら(笑)。お互いに意見交換もたくさんできたので、チームとしてやれたという達成感は大きいですね。
――作品を楽しみにしている方々に、メッセージをお願いします。
和田:
やはり飯田監督の世界観です。脚本を読んだ段階で「どうなっていくんだろう?」とか、自然と続きが気になって読んでしまう部分がありました。でもそれを映像化して監督の想像していた画をはめ込んだ時の爆発力というのが本当にすごくて。そのすごさは特に7、8話に集約されていると思うので、そこまで皆さんにたどり着いてほしいです。
(撮影:武石早代、スタイリスト:高田菜々子 、ヘアメイク:堤紗也香、執筆:富田陽美)
10月9日(水)よりBS日テレ、テレビ神奈川、テレビ埼玉、千葉テレビ(毎週水曜日23:30~24:00)にて放送決定!
監督/脚本/原作●飯田譲治
出演●和田雅成、曽野舜太、前嶋曜、櫻井圭登、寺坂頼我、兵頭祐香、渡辺哲、Task have Fun
主題歌●和田雅成「Dice」 (KING RECORDS)
音楽●蓜島邦明
話数●30分×8話
制作プロダクション●ヒューマックスエンタテインメント
(C)飯田譲治/キングレコード株式会社
公式サイト:https://kamisamasaikoro.com
発売日●2024年9月25日(水)発売 CD only
タイトル●Dice C/W Game is over
価格●¥1,540(税抜¥1,400)
9月6日(金)より楽曲先行配信中!https://masanari-wada.lnk.to/dice
特別先行劇場版『神様のサイコロ』公開記念舞台挨拶 決定!
日時●2024年9月28日(土)
①10:00の回上映後(舞台挨拶12:15〜予定)
②13:10の回上映前(舞台挨拶13:10〜予定)
場所●池袋HUMAXシネマズ
登壇者(予定):和田雅成、曽野舜太、前嶋曜、櫻井圭登、寺坂頼我、飯田譲治監督
料金:2,500円 ※各種割引使用不可・招待券など無料鑑賞不可
劇場情報●東京都豊島区東池袋1-22-10ヒューマックスパビリオン 池袋サンシャイン60通り8F TEL:050-6875-3180
※抽選販売となりますのでご注意ください。
【愛知】 ※先着販売
日時●2024年9月29日(日)
①10:30の回上映後(舞台挨拶12:45〜予定)
②13:30の回上映前(舞台挨拶13:30〜予定)
場所●名古屋センチュリーシネマ
登壇者(予定):和田雅成、寺坂頼我
料金●2,500円 ※各種割引使用不可・招待券など無料鑑賞不可
劇場情報●愛知県名古屋市中区栄3-29-1 名古屋PARCO東館8階 TEL●052-264-8580
チケット販売●9月23日(月)12:00〜
※チケットは抽選ではなく、先着となりますのでご注意ください。
【大阪】 ※先着販売
日時●2024年9月29日(日)
15:30の回上映後(舞台挨拶17:35〜予定)
場所●シネマート心斎橋
登壇者(予定)●和田雅成、寺坂頼我
料金●2,500円 ※各種割引使用不可・招待券など無料鑑賞不可
劇場情報●大阪市中央区西心斎橋1-6-14ビッグステップビル4階 TEL●06-6282-0815
チケット販売●9月23日(月・祝)0:00〜販売開始
※チケットは抽選ではなく、先着となりますのでご注意ください。
和田雅成(わだ・まさなり)
1991年9月5日生まれ、大阪府出身。
10月9日(水)~10月19日(土)宮下貴浩×私オム プロデュース 第8回公演 舞台『月農』に主演する。
和田雅成公式サイト●https://wadamasanari.com/index.php
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