曽我美なつめ
音楽、二次元コンテンツ(アニメ/マンガ)を中心にカルチャーを愛するフリーライター。コロナ禍を経て10年ぶりにオタク・同人沼に出戻りました。全部宇髄天元のせいです。
今年5月から放送の始まった、アニメ『鬼滅の刃』柱稽古編。2月には先立って劇場版「『鬼滅の刃』絆の奇跡、そして柱稽古へ」にてアニメ1話が全世界で放映され、大勢のファンが劇場に足を運んでいましたね。
これまでにも『鬼滅の刃』から、作中の数々の登場人物の魅力を紹介してきた本シリーズ。今回ピックアップするのは、いよいよ今作の柱稽古編より本格的に登場する柱の一人、蛇柱・伊黒小芭内です。
※本記事は性質上、アニメ未放送の原作内容を含みます。
INDEX
鬼殺隊の最高戦力・柱のひとりでもある伊黒小芭内。白黒の縞模様の羽織に包帯で隠した口元、そして緑と黄色のオッドアイが特徴的な、小柄な体格の剣士です。
アニメを通してこれまでも度々姿を見る機会はありましたが、今回の柱稽古編からが、いよいよ彼の本格的な登場となってきます。
全世界で劇場公開もされた、今回の柱稽古編第1話。冒頭から原作マンガにはない、彼と風柱・不死川実弥の共同任務が描かれ、ここまで戦闘シーンをほとんど見る事のなかった二人の活躍がたっぷり楽しめる!とファンの間でも話題に。
荒々しく攻撃的な風の呼吸、そして素早く相手を翻弄する蛇の呼吸による連携の取れた戦い。その姿に思わず「おおっ!」と歓喜した人も多かったことでしょう。
これまであまりアニメでは出番のなかった二人の共闘。しかし鬼滅の刃をより深く知る人であれば、今回のアニメオリジナルとなる不死川&伊黒コンビの活躍を嬉しく思った人もきっといたはず。
その理由は、原作マンガからさらにディープな資料ともなる公式ファンブックに掲載された、ある情報がポイントとなっています。
全2巻で敢行されている鬼滅の刃公式ファンブック。そのうち『鬼殺隊見聞録・弐』(集英社)には、9人の柱の人間関係が詳しく書かれている相関図があります。
ここには作中の物語で描かれなかった部分も含め、謎の多かった柱同士の人間関係や隠れたエピソードも満載。書籍発売当時は大きな話題を呼んでいました。
柱たちの意外な関係性も多数明かされたこの相関図。そこで注目を集めた内容のひとつが、不死川と伊黒の関係についてです。
柱の中では比較的、人の好き嫌いがかなりはっきりしていることが読み取れる彼ら。ですがお互いに対しては揃って、それぞれ明確に友人として仲が良いことを明かしていました。
そんな彼らの関係性を知ると、あの連携の取れた戦い方にもますます納得です。非常に細かい所ですが、筆者としては伊黒が後輩隊士の前では不死川を「風柱」と呼び、二人になってからは「不死川」と呼び方を名前に変えた点にも思わずにっこり。
「仕事とプライベートを分けるタイプの人だ…」と、これまであまり見えなかった彼の素が垣間見えるような。そんなワンシーンでもあると感じました。
また伊黒の一面を語る上で、もうひとり欠かせないのはやはり恋柱・甘露寺蜜璃。前作の刀鍛冶編では大活躍を見せた彼女ですが、元々恋多き乙女として、柱をはじめ様々な男性にときめく姿が印象的という人も多いはず。
そんな彼女の過去の回想シーンでも、彼と二人で食事に行った時のことが思い出されていましたよね。
普段から大勢の人にときめいている蜜璃。ですがその中でも伊黒と二人で過ごした時間や、彼がくれたチャームポイントの靴下は、彼女にとって少し特別なものでもある様子。
一方の伊黒も、これまでアニメでは比較的他人に辛辣な一面の方が多く描かれていました。そのため原作未読勢の中には、穏やかな彼の姿にちょっとしたギャップを感じた人もいた様子。
原作を読んだ人にとっては、もどかしくもほほえましい二人の両片想いな関係性は、もはやお馴染みでもあることでしょう。蜜璃だけでなく、伊黒もまた彼女に対し特別な想いを抱いている。そんな一面も、彼の素性が語られる中で明らかとなっていきます。
とはいえ、そのように想いを寄せつつも今回のアニメ1話で描かれた、蜜璃の的を得ない痣の説明にちょっぴり頭を抱えてしまうのも、ある意味で非常に伊黒らしいですね。
まさに先ほども触れた、プライベートと仕事はきっちり分ける彼らしい反応です。
明るく朗らかで大勢に好かれる蜜璃と、冷たくシビアでどこか人を寄せ付け辛い伊黒。一見正反対な性格ですが、それぞれをお互いの特別として想い合う二人。彼らのことを思うと、ほっこりしつつも同時に辛く悲しい部分もあり…。
これはきっと筆者だけでなく、原作を読んだ全鬼滅ファン共通の思いでもあることでしょう。
この他にも、今後明かされる伊黒の過去を知った上で改めて以前のシーンを振り返ると、ここまでの彼の登場シーンも少し違った印象に見えてきます。例えば最初期の柱合会議での一幕。
曽我美なつめ
音楽、二次元コンテンツ(アニメ/マンガ)を中心にカルチャーを愛するフリーライター。コロナ禍を経て10年ぶりにオタク・同人沼に出戻りました。全部宇髄天元のせいです。
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