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REAL AKIBA BOYZインタビュー

REAL AKIBA BOYZ「アニメへの愛がハマった瞬間にドカンと沸く」アニソンで踊ることの楽しさとこれまでの歴史を聞いてみた

あつき:
僕は個人的に「あきばっか~の」というアニソンダンスバトルの大会を開いていますが(2024年で11年目)、今はそこに全国から参加者が集まります。今はアニソンでブレイクダンスを踊る文化が当たり前になっている。

僕らが若かった時代はやはりアニソンでストリートダンスやブレイクダンスを踊るって、人によっては恥ずかしいものという感覚も絶対にあったはずですが、今の子たちは多分その感覚はないと思うんです。アニソンバトルを見てダンスを始めた子たちもたくさんいます。そういう子にとってはもう、「アニソン=踊るもの」になっているんじゃないかな。

――「アニソンで踊る」というみなさんのスタイルが、新しい文化にまで育ち始めているんですね。

あつき:
確かに継承している感覚はありますね。でも正直、偶然の産物という感じはしていて。最初は大きなカルチャーにしようなんてことは微塵も考えていなくて、ただ、自分たちと同じような感覚のダンサーってもしかしたら他にもいるのかもねっていうくらいの気持ちでした。で、フタを開けてみたら「めっちゃいた!」みたいな(笑)。

ゾマ:(笑)。

あつき:僕らの思ってる以上にそういう人たちがいたってことが大きいですよね。

うまいだけじゃ響かない。「ニコニコ動画」から教えられたこと

―そもそも「アニメソングで踊ること」はどんな理由で始めたのでしょうか。

あつき:
これはわかりやすく2011年、日本テレビの『スター☆ドラフト会議』という番組からRABがオファーを受けたんです。素人からスターを発掘する番組でしたが、そこに出演する時に(TV局側から)チェックシャツを渡されて「見た目もオタクっぽく、わかりやすい雰囲気にしてほしい」と。それがまず、現在のユニフォームの始まりです。

その後、僕らが出演した回が番組の瞬間最高視聴率を叩き出したらしく、『らき☆すた』にも出演していた声優の福原香織さんとユニットを組んでCDデビューすることになりました。でも当時は知名度的にも福原さんにおんぶに抱っこの状態で。「このままだと悔しいよね、僕らだけでも何かできないかな」と、アニソンを使った「踊ってみた」をニコニコ動画に投稿するようになったんです。

ゾマ:
その時期、僕は専門学校の学生で、RABの活動をリアルタイムで見ていました。『スター☆ドラフト会議』も「RABが出るんだ」って思って観ましたし、あつきさんが劇団ひとりさんに私物のフィギュアを囓られた事件もOAで見ました(笑)。

あつき:
あったね(笑)。

ゾマ:
ニコ動の「踊ってみた」も毎週のように新しい動画が上がるようになって、「次、何のアニソンで来るんだろう?」みたいなワクワク感がありました。ダンスとしての凄さ、説得力ももちろんあるんですけど、それと同時にコミカルで、「どういう動きになるんだろう?」とか「こう曲に合わせるんだ!」みたいな感覚のパフォーマンスにめちゃめちゃ衝撃をくらいましたから。

だから、のちにRABのオーディションがあるってなった時にはもう迷わず「行こう!」って気持ちになりました。

――動画の反響はいかがでしたか?

あつき:
最初は正直、自分たちがブレイクダンスの中で培った技術をアニソンに乗せるだけでしたけれど、徐々にいろいろな曲にいろいろなアプローチで挑戦するようになって。ニコニコ動画だとコメントで直にみんなの反応が見られるから、それを通していろいろ気づかされることもありました。

たとえば自分たちが難しい技をやっている動画より、面白おかしくやっている動画のほうが反応が大きいんだ、とか。そこからRABの「アニソンで踊るスタイル」ができていったというのはありますね。

――ニコ動という場が大きな影響を与えたわけですね。

あつき:
やはり、もともとアニソンが持っている特徴も大きいと思います。ブレイクダンスってどちらかというと「かっこいい踊り」だと思っていますけれど、「かっこいい踊り」を「可愛い萌えソング」で踊るとなると、やはり合わなかったりする。そこでアニソンに寄り添った結果、今のようなスタイルが生まれたと思います。

武道館公演の次はRABアニメ化を目指す!

――では最後にあらためて、武道館ライブに向けての意気込みを聞かせてください。

ゾマ:
今はようやくリハーサルも始まったところで、まだ自分が実際に武道館でパフォーマンスをする絵があまりイメージできていないです。でも、10月4日という日はもう決まっているので。ROOTSの先輩たちがずっとつないできた夢を、自分たちも一緒に最高の形にできるように。一緒に戦えるように頑張りたいですね。

あつき:
間違いなく人生で最良の日になるだろうと思います。自分がいつか年取って死ぬ瞬間も、この武道館だけは自分自身を褒めたいと思えるような、自分にとって誇れるステージにしたいですね。それと、自分たちがずっと夢と掲げていたのが実は2つあって。武道館ワンマンライブともうひとつは、僕たち自身がアニメになること。

むしろ「僕たち自身のアニメ化」を実現するために武道館を目指したので。武道館とアニメ化――ふたつの夢が叶った先で「リアルアキバボーイズ第2部」がスタートするんじゃないかなと、今は思っています。

(執筆:鈴木雅展、企画・編集:三鷹むつみ)

リアルアキバボーイズ日本武道館-レペゼン秋葉原-

REAL AKIBA BOYZインタビュー

日程:
2024年10月4日(金)
OPEN 16:30 / START 17:30
場所:日本武道館

出演:REAL AKIBA BOYZ / REAL AKIBA BAND
ゲスト:オーイシマサヨシ

現地一般チケット・配信チケット発売中!

▼チケットサイト
https://l-tike.com/rab/

▼公演詳細
http://abstreem.co.jp/RAB/archives/3443

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numan編集部

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