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今回のディビジョン別CDを“集大成”と語るのは、山田二郎を演じる石谷春貴さん。萬屋ヤマダの体力係として兄・一郎の背中を追いかけてきた二郎。「二郎からこんなに難しい言葉を聞く日がくるなんて……」と石谷さんが語るドラマトラックでは、山田三兄弟の成長が見られるようです。
「二郎と三郎がひとりでいても大丈夫だろうと思えるようになった」という、ディビジョン別CD「.Buster Bros!!!」のドラマ、そして二郎の新曲「Sunshine」。石谷さんが「二郎との親和性が高い!」と話す山田ギャル神宮さん作詞の新曲への思いも。
『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』から、ディビジョン別CDが7か月連続リリース! そのトップバッターを飾るのは、『ヒプマイ』の斬り込み隊長的な存在のBuster Bros!!!のCD「.Buster Bros!!!」。イケブクロ・ディビジョンの山田家次男・山田二郎を演じる石谷春貴さんに、山田家の進化を語っていただきました。
■『ヒプノシスマイク』木村昴「一郎が二郎と三郎を怒鳴りつけたのは衝撃!弟たちの成長がめっちゃ寂しい…」ディビジョン別CD「.Buster Bros!!!」ロングインタビュー
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INDEX
――6月からのディビジョン別CDの発売、『ヒプマイ』の最初の頃に戻ったようでワクワクされているのでは?
石谷春貴(以下、石谷):
そうですね、ソロ曲となると本当に久々で。最初のイケブクロのCD「Buster Bros!!! Generation」が2017年発売で、「Buster Bros!!! -Before The 2nd D.R.B-」が2019年発売でしたから、ワクワクするけど久しぶりすぎて「どうなるんだろう?」とも思っていました。
さまざまなディビジョンとのバトルやアニメを経て数年ぶりのソロなので、どんな曲になるのかは個人的にもドキドキしていましたし、楽曲の面でもドラマの面でもドキドキワクワクしていました。
――これまでの山田二郎のソロ曲「センセンフコク」(2017年10月発売)、「School of IKB」(2019年12月発売)からの変化や、キャラクターの成長について教えてください。
石谷:
楽曲を聴いていただいたら一目瞭然だと思うのですが、最初の「センセンフコク」ではまだ若くてひとつのものしか見えていない二郎がいて、ドラマトラックでのバトルを経ての「School of IKB」、そして「Re:start!!!」のふたつが決意表明になっている。そのあとに今回の新曲「Sunshine」がある。決意表明をしたあと、具体的に何をしたのかが描かれているので、そこが二郎の成長した部分だと思います。
ソロ曲全体を通して聴くと、その変遷でキャラクターの成長がわかるなと感じていました。歌詞を見てもらうと分かりやすいのですが、楽曲の全体的なイメージが変わってきたと思います。最初の頃はイケブクロの3人って山田兄弟でひとくくりの団子状態でしたが、自分のスタイルができてきたように思えます。
――山田二郎の新曲「Sunshine」について教えてください。
石谷:
熱量だけでなく込めるものが出てきて、テクニカルな面だと「センセンフコク」っぽい勢いもありつつ、<誰にも消せないこの色 奮い立たせるため咆哮をあげる>あたりはしゃくりを入れて色気を出してマイクに近寄ったり。そういう今まで培ってきた経験が、技術として詰まっています。
サビも声を張るわけじゃないのですが、淡々と自分のことを言っていたり。今までだったら、楽曲を歌うときに盛り上げていたところを淡々とこなしているんですよね。<一に経験 二に炎熱 三の知をもって 切り込む前線>のところでは「ついに“知”が入ってきたか!」と思いました(笑)。でも「切り込む前線なんだ」とも。
「切り込む」という部分は変わらず二郎っぽい。でも次の歌詞は<俺たちから これ世界へ宣誓>なんですよ。「宣戦布告」の「戦線」ではなく「宣誓」している。自分の決意表明をしっかりした上で行動をしているのが成長だし、でも後には引かないのは二郎のいいところを残しながらも前に進んでいることが感じられました。
若さもありつつ発展途上で、でも前を向いて「俺についてこい」って言っているんですよね。一郎の背中について行っていた二郎の成長が感じられたし、<誰も残さないように光り進む>みたいなリリックには変わらない二郎らしさも感じています。
――新曲「Sunshine」で、二郎の成長が一番感じられたリリックはどこですか?
石谷:
それはやっぱり、<三の知をもって>でしょう!(笑)
<一に経験 二に炎熱 三の知をもって 切り込む前線>ってまさに今までの二郎が経験したことを言っていると思うんです。一はこれまでに経験したこと、二が「センセンフコク」のような情熱、そして三はいろいろな経験をして知識を得た上でそれでも前に進んでいくことを選択したことによって見えたもの。
3つが揃ったからこそ見えたものがある。それも「俺」でなく「俺たち」と言っているんですよね。「俺たち」は一郎や三郎も含め、Buster Bros!!!についてきているみんなのこと。みんなで世界に宣誓して、<声届かせるから解き放てme>というところが大好きで。「俺が声を届かせてやるから、お前らも自分のことをちゃんと主張しろ」と言っているようですよね。とても勇気が出る曲だなと感じました。
そして、二郎もちゃんと“太陽”になれたんだなと思いました。一郎のようにどっしり存在感のある太陽とはまた違いますが、人に前、さらには上を向かせられるような存在になれたんじゃないかな。
――新曲「Sunshine」のレコーディングでの思い出を教えてください。
石谷:
「Sunshine」の作詞は山田ギャル神宮さんなのですが、前々から曲は聴かせていただいていて。いざ歌詞を受け取って見たときも「二郎との親和性が高い!」と思いました。仮歌のデータや歌詞をもらってからは、まず自分の身体に入れて馴染ませるようにするのですが、今までの曲やドラマトラックの二郎を思い出すことでするっと身体に入ってきて。こんなに早く馴染むことって、なかなかないことなんです。
今までの楽曲は二郎の成長が描かれていましたが、「Sunshine」は決意表明。行動して行動して決意した楽曲だから、今までの二郎の積み重ねがちゃんと出ているし、山田二郎成長譚として宣誓しているのでするっと入ってきました。
――一郎と三郎のソロ曲で楽しみなことは何でしょう?
石谷:
ドラマトラックの印象を受けてになりますが、二郎が成長したように三郎は三郎で“行動する”という成長をしていると思います。どちらかというと動の二郎、知の三郎でしたが、二郎が“知”の部分で成長したように、三郎は足を使って行動する成長をしていました。でもベースには変わらないものもあるので、一番若いからこそとにかく見識の広がった三郎の歌う曲が楽しみです。
一郎に関しては、「俺が一郎」「Break the wall」「HIPHOPPIA」の3曲で一郎としての三部作が完成したと感じていたので、そのうえで彼がどういう曲を歌うのか……。ここが俺たちのヒップホピアだけど、そこから先の発展形がなんなのかはとても気になっています。ドラマトラックの流れから、「やっぱりそっちの方向性かな?」というのはなんとなく見えました(笑)。
――最初のイケブクロ・ディビジョンのCD「Buster Bros!!! Generation」は2017年10月の発売でしたが、その頃と今とで作品やキャラクターへの思いで変化したことはありますか?
石谷:
全部変化したと思います!
今回の「.Buster Bros!!!」はわりと集大成的なところがあると思っていて。二郎からこんなに難しい言葉が出てくるなんて……というのもあり、一郎が二郎と三郎の保護者的な立ち位置という構図は変わりませんが、赤ちゃんや小学生を見ている保護者から、年相応に中高生と保護者な関係性になってきた気がします。
二郎と三郎がひとりでいても大丈夫だろうと思えるようになったのが、今回のドラマトラックですね。今までの危うさが薄まったと思います。完全になくなったわけではないですけど(笑)。それぞれが別のところでひとりでも成り立つような成長をしていました。
だから「Buster Bros!!! Generation」の頃とは全然違いますね。たぶん、イケブクロはほかのディビジョンを含めても、一番変わった部分が多いんじゃないかと思います。仲間との関係性の変化はほかのディビジョンのほうが大きいかもしれないですが、人間性の成長はうちが一番大きかったんじゃないかと思います。
3人ともまだ若いので、伸びしろしかないんですよね。
――成長した山田兄弟、一郎・二郎・三郎の魅力をどのように感じていますか?
石谷:
一郎は『ヒプノシスマイク』という作品の支柱だと思っています。だから彼自身は最初からある程度完成されていて、そうするとドラマとしてはちょっと描きにくい部分もあったんじゃないかと思うんです。逆に言うと、彼の一本筋が通っていて迷わないというのは今でも変わらない魅力だと思います。
周りの状況が変わるから、それに対して考えるという方向性が完成されている。一郎は過去にBad Ass Templeの波羅夷空却と「Naughty Busters」というチームを組んでいましたよね。あのふたりのチームは本当に完成されていたと思います。人格、考え方ともに完成されたふたりのチーム。迷いはするけれど、それは環境によるもので自分はブレないところが魅力で、壁を壊していける存在。そして、木村昴さんの力も大きいと思います!(笑)
三郎は、最初の頃はリアルにいたら嫌だなって思っていたんですけど……関わっていくとかわいいんですよね。中学生の思春期な感じがとても出ていて。でも今回のドラマトラックでは思春期は思春期だけど、ちょっと思春期の終わりが見えてきたなと感じました。思春期の終わりに向けて、彼がどういう自我を目覚めさせていくのかが気になっています。
おそらく、一番伸びしろがあったのは二郎だと思うんですよ(笑)。いろんなところに変化があって、それを傍で見ている三郎も一緒に引き上げられるように成長していった部分もあるはず。三郎はひとりの少年が青年、そして大人になっていく過程を見守りたいと思わせてくれるところが魅力です。頭はいいけれど、危うさがあるところがいいですよね。
――今改めて思う、Buster Bros!!!の魅力とはどんなところでしょう?
石谷:
Buster Bros!!!の魅力はやっぱりチームプレイ。個性が混じり合っているけれど、それぞれが立つべきところに立ってそのバランスが絶妙だと思います。3人で歌う曲のときも「Buster Bros!!!というチームのソロ曲」という感じがするんです。
それぞれが自分のパートを歌っていくだけじゃなく、マイクリレーもありますし、Buster Bros!!!というひとりの存在な気がします。継ぎ目がないように僕らもパフォーマンスをしていますし、音楽面でもブラッシュアップしている部分でもあります。
それが僕らの色だし、ブラッシュアップをするとそれぞれが立つようになるんですよね。そのグラデーションもまたBuster Bros!!!の魅力なのではと思います。
――「.Buster Bros!!!」ドラマトラックの収録で印象的だったことは?
石谷:
一郎と二郎と三郎の3人がちゃんと喧嘩をするところ。今までは一郎が「いい加減にしろ!」ってふたりの喧嘩を止めていたのに、今回は二郎と三郎も理由を持って一郎にぶつかっていくし、3人にそれぞれの考えがあって、Buster Bros!!!の最初のドラマトラックではできなかったことを分かりやすくやっているのが今までとの一番の違いでした。
誰の意見を聞いても納得できるんですよね。だからこそ先が見えないし、兄弟でぶつかり合うシーンでは二郎と三郎も成長していて、一郎も譲れないものがあるからこそ一番印象的でした。二郎がね、難しいことをいっぱいしゃべっていて成長したなって(笑)。
二郎の旅のことも少し語られていましたが、俺はバックパッカーみたいなことをしていたんじゃないかと思っているんです。二郎の性格なら誰とでも仲良くなれちゃうだろうし、公園にいたサラリーマンと話して仲良くなって「一回仕事場見に来る?」「いいんすか?」みたいな。僕のなかで二郎は太陽感が強くなったと思うのですが、それは旅先での経験によるものなんだと思います。
二郎は勉強は苦手だけど、人と関わって得たものは忘れないタイプだと思うので、揉め事が起きて話し合いに行ったときに、分からないなりに本質をついたことを言っていそう。「お前の言ってることは分かんねえけど分かった!」みたいなことを言いつつ、斬新な案を出してくれるんじゃないかな(笑)。
でもそれが、ほかの人へのヒントになると思うんです。「でもよ、お前の気持ちはどうなんだよ?」みたいに、個々にとっての一番大切なことを感じて、的確なアドバイスをしてくれそうで。それで物事が動いたり、人が救われたり……そんな物語があったんじゃないかと思います。
二郎の旅先での出会いを描いた、『山田二郎』という『島耕作』みたいなスピンオフをやってほしい(笑)。
「.Buster Bros!!!」のドラマトラックに戻ると、ゲスト声優さんがとても豪華です! 玄田哲章さん、杉田智和さん、八代拓くんの3人が三世代のゲストキャラクターを演じてくれています。イケブクロの再開発に対して、三世代がそれぞれの考えを持っていて、みんなわりと難しい話をしているんですよね。若いメンバーも分からないなりに考える掛け合いは難しい単語が多かったのですが、Buster Bros!!!の3人が一番噛んでいました(笑)。
二郎が急に難しいこと言い出すんだもん!
今まであんなに漢字は多くなかったし、4行以上続けてしゃべることなかったじゃん! ってびっくりしました(笑)。でも魚屋の三世代が出てくれたことで、Buster Bros!!!の3人がイケブクロという街を構成する一員なんだなと改めて思えました。俺たちがゲストキャラに対して介入していく側だったので、3人とも萬屋ヤマダの仕事をちゃんとやっているんだなとも感じられたし。
ゲスト声優のお三方がキャラを濃く演じてくれたので、「『ヒプノシスマイク』のイケブクロってこういう街だよ」というのが分かりやすく表現できたと思います。あれだけ個性の強い住人がいたら、再開発もそうなるよね! って(笑)。
「.Buster Bros!!!」のドラマトラック、『ヒプノシスマイク』のなかで一番難しい問題を取り上げていたんじゃないかと思います(笑)。
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