すなくじら
下町育ちのエンタメライター。アニメ&映画ジャンルを中心に執筆活動中。ダークファンタジーやゴシックなテイストの世界観の作品が好きです。乙女ゲームの新作情報が生き甲斐。
複数の人気イラストレーターが描くハイクオリティなキャラクターデザイン、旬な声優たちをチョイスしたセンスの光る豪華キャスト陣、そして多くのファンを築き上げてきた「サンリオ」。この布陣に、“最強”以外の言葉が見つからない。
2023年9月末に、そのプロジェクトは始動した。一躍注目を集め、サンリオファンのみならず幅広い層の間で話題沸騰。公式X(Twitter)アカウントで新しいキャラクターが公開されるたびに何万件ものリポストを記録した。やはり“最強"という言葉に偽りはないだろう。
それは、サンリオ初の人型キャラクターで贈る新世代の本格ファンタジープロジェクト『フラガリアメモリーズ』だ。
本プロジェクトで描かれるのは、ハローキティたちサンリオキャラクターを守るフラガリアの「騎士道」。ハローキティたちの願いに応え立ち上がった、フラガリアの騎士たちの物語が今始まるーー。
11月3日(金)に池袋サンシャインシティにて行われた「アニメイトガールズフェスティバル2023」内にて、『フラガリアメモリーズ』イベントステージが開催された。
ポムポムプリンのフラガリア「プルース」役の寺島拓篤、ウサハナのフラガリア「サナー」役の仲村宗悟、クロミのフラガリア「クロード」役の坂田将吾、ハンギョドンのフラガリア「ハンギョン」役の松岡洋平のほか、ハローキティ、シナモロール、バッドばつ丸が登壇した。
イベントステージに足を運んだ観客たちを迎える寺島のコール&レスポンスで会場が盛り上がると、「今日は『フラガリアメモリーズってなんぞや?』という方のために来ました」とオープニングトークを始める仲村。すかさず寺島が「知らずにきたの!? (ステージから)降りろ降りろ!(笑)」とツッコミを入れ、会場は笑いに包まれた。
各出演者が自己紹介を終えた後は、『フラガリアメモリーズ』についての概要説明のコーナーに。
『フラガリアメモリーズ』は、ハローキティたちを守る騎士たちの物語を描いたメディアミックスプロジェクトだ。
寺島から「“今から始まる”コンテンツである」という言葉を受けた坂田が「つまり今から全てが始まるわけですよね。ってことは今日来てくださってる方が最古参!」とコメント。観客から拍手が送られる場面も。これから大きくなっていくプロジェクトを見守っていく楽しみがあるのも『フラガリアメモリーズ』の魅力だろう。
続く「今回は重大発表が6個あります!」という寺島の言葉に、会場の期待が高まっていく。
INDEX
新作の情報を待ち侘びる観客たちの視線の中、会場のスクリーンに流れたのは作品の世界観を紹介するVTR。レッドブーケ、ブルーブーケ、ノワールブーケの3つのグループに分かれてキャラクターたちが紹介され、キャストたちが各キャラクターについてコメントを述べた。
キャッチコピーが「満開カラフル陽天気」のサナーを観た寺島は「宗悟じゃん!」と仲村との共通点を感じたと語る。一方、坂田は自身の演じるクロードを「一見クールだけど、内面はとても熱いキャラクターなのかな。激重感情を抱えてそうですね」とコメントした。
ノワールブーケの紹介では、ハンギョンとピケロのミステリアスな雰囲気に「メガネ組怪しいよね!(笑)」と盛り上がるメンバーたち。ハンギョンを演じる松岡は「ハンギョンはこの癖の強いキャラの中でも、周りを振り回す存在なんじゃないかと期待しています。まずは僕自身が振り落とされないといいなと。僕も彼を知っていきたいです」と期待を寄せた。
さらに「僕自身が、元のキャラのハンギョドン最推しなんで。まさかこうして、推しに仕える役をやらせていただくとは」と“推し”への愛を語る場面も。
各キャラクターの原案・クリエイティブディレクションはサンリオ、デザインは複数の人気イラストレーターが描き起こして制作している本作。モデルとなったキャラクター“らしさ”がほんのり残るフラガリアたちは、なんとも愛らしい。
ここで、会場にスペシャルゲストが登場。「サンリオのイベントで男の人たちだけ見てるのもなと思いまして!(笑)こんな素敵な人を呼びました!」と呼びこまれたのは、ハローキティ、シナモロール、バッドばつ丸。2階、3階からステージを見守るファンへのファンサも欠かさない。
プロジェクトに関する重大発表の1つ目は、『フラガリアメモリーズ』初のオリジナル楽曲「EVER RED」の公開。
今回の「EVER RED」は、ハローキティのフラガリアであるハルリットをイメージした編曲と言葉選びによって、『フラガリアメモリーズ』の世界観を表現したアップテンポで疾走感あふれるナンバーに仕上がっているとのこと。
楽曲がスクリーンに流れると、会場は大盛り上がり。ハローキティたちも音楽に合わせてかわいらしくダンス。
楽曲についての感想を聞かれた仲村は「今まで収録してきた数々の全員曲の中で1番難しかった。でもいい曲なんです」と満足そうに笑みを浮かべた。
また、通信カラオケ「JOYSOUND」と『フラガリアメモリーズ』のコラボレーションの発表も。初となるオリジナル楽曲「EVER RED」がカラオケに実装される他、様々な企画が準備中とのこと。
「今後の楽曲も順次公開」の文字に「レッドブーケ以外の楽曲もあるってこと?」と寺島が反応すると「実は録っては……いる」と坂口と松岡が頷く。こちらも「EVER RED」と同様に、それぞれの大陸の個性が出た楽曲が期待できるのではないだろうか。
イベントの後半には、グッズ紹介のコーナーも。『フラガリアメモリーズ』のグッズ販売は、現在アニメイト池袋本店での販売とアニメイト通販での受注生産のみとなっているが、2024年1月より取扱店舗の拡大が決定。寺島の「お家にいるサンリオの仲間たちと並べてください」という言葉に、アクスタ・缶バッチ・クリアファイルなどを囲むハローキティたちも嬉しそうな仕草を見せた。
特に、仲村はバツ丸とすっかり仲良くなった様子で「お客さんにめちゃくちゃお尻向けてるじゃんバツ丸!」と、テンポの良いやりとりで笑いを誘った。
このほか、3DCG化したフラガリアの騎士たちが楽曲を歌って踊るライブイベントの企画の進行、2.5次元舞台化の決定、2024年今冬よりスタートする「ボイスドラマ」の配信など、これから始まっていく『フラガリアメモリーズ』の世界を盛大に彩る新情報が発表された。
改めて今回のイベントで発表された新情報は以下の通り。
司会進行を務めた寺島は「キティちゃんたちと一緒のステージに立っているとか、昔の自分に教えてあげたい」「我々もまだ知らないことがたくさんあるので、皆さんと一緒に知っていければと思います。続報をお待ちください!これからも『フラガリアメモリーズ』をどうぞよろしくお願いします」と挨拶し、イベントは幕を閉じた。
ボイスドラマやリアルイベントなど、さまざまな形で“推し”を応援できる『フラガリアメモリーズ』。今後の展開にも大いに期待したい。
(執筆:すなくじら、撮影&編集:阿部裕華)
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