zash
子供の頃から培ってきた映画、海外ドラマ、特撮、アニメの知識を活かして活動中。各媒体でコラム、取材レポート、インタビュー記事を執筆する他、雑誌やマスコミ用リリースへの寄稿も行っている。
2024年1月より放送を開始したアニメ『ダンジョン飯』。ダンジョン内に生息するモンスターを食材とし、様々な料理を創り出すことを主題としている本作が、いま海外でも話題沸騰中です。
日本でも本作への期待感が大いに伺えますが、海外での熱狂ぶりはまさにそれ以上と言っても過言ではないのです。
何故そこまでファンを虜にしているのでしょうか? そこにはあるキャラクターの人気ぶりや海外ならではの“飯テロ感覚”が浮き彫りになりました。
INDEX
『ダンジョン飯』は、九井諒子原作による漫画が原作。物語は中世を思わせる時代設定の下、ドラゴンやスライムといったモンスターたちが生息するファンタジー世界にて展開されます。主人公のライオスが、妹を救い出すために魔法使いのマルシルやハーフフットのチルチャックと共に冒険の旅に出発することから幕を開けます。
彼らは深刻な物資不足に対処するため、ダンジョンで遭遇する様々なモンスターを食べて生活していくことになるわけですが、そうして出来上がる「ダンジョン飯」の数々は、一見“ゲテモノ”料理に見えます。しかし、食べてみると実は栄養満点であったり、至高のグルメであったりと、見た目からは想像できない魅力にあふれていたのです。
ライオス率いるパーティーが旅の道中で数多のモンスターたちと出会い、それらを料理していき、出来上がった料理を堪能するというのが本作最大の魅力と言えるでしょう。
それでは、そんな本作に対して海外の視聴者はどのような反応を示しているのでしょうか?
海外アニメファンが多く集まるRedditなどの掲示板やSNSでは、“ダンジョン飯”というテーマに衝撃を受けている様子が多く見て取れます。
「スライムを食べるとは斬新だな」「俺もスライムを食べてみたい」といった好奇心旺盛なコメントから「(カプコンの人気ゲーム)『モンスターハンター』のように魔物の生態や行動に興味がある人には打ってつけの作品だ」「原作者は世界中のあらゆるファンタジーに精通しているからな」といった独自の世界観や発想の転換への評価が非常に多かった印象です。
また、これらのコメントを見ていると、“あるキャラクター”への人気が非常に高いことも判明。それは魔法使い・マルシルへの評価です。
「マルシルが可愛い。製作は彼女の魅力を理解している」という意見が多く存在し、特に第1話中盤で、ダンジョン飯への抵抗を見せるマルシルが駄々をこねるシーンが、海外ファンを虜にしたよう。同場面でマルシル人気が急上昇したと見られます。
また、同時期に放送されている『葬送のフリーレン』のフリーレンと同じ種族ということもあり、「『葬送のフリーレン』とは少し違う」「フリーレンよりマルシルの方がセクシーだ」と比較する声も。
マルシルの描き方への評価からもわかるように、アニメ版を製作しているTriggerへの評価が高く、「Trigger is cooking.(トリガーは上手く“調理”した)」という最大限評価した声が最も印象に残りました。
さらに、YouTubeにアニメのリアクション動画を投稿しているチャンネル「FreshestAnime」では、徐々に熱中していくリアクター、ジョーさんの姿が映し出されています。
最初は「なるほどね、なるほどね」と穏やかな入り方をしたものの、食材や料理名などが出てくるようになると、次第に興味津々な状態に。
いざ料理が完成すると、首を大きく左右に振り「OMG!これはヤバい」と今にも涎をたらしそうな表情を浮かべます。「すごく美味しそう…」と舌鼓を打ち、目が釘付けになってしまいました。
ライオスが料理を口にした瞬間には思わず「美味い!」と日本語で一言。そして本当にライオスが「美味い!」と発すると、「そりゃそうなるよね」と、してやったりのドヤ顔を披露。
人喰い植物のタルトが完成した際には「これは食べたい!このダンジョンはどこにあるんだ?」と、甘じょっぱい食べ物が大好きな海外勢らしい興奮を抑えられないご様子でした。
最後に「これを観た後はお腹が空いちゃうだろうね」というコメントを残しています。
そしてレビュワーの意見もご紹介。映画やアニメのレビューを数多く掲載する「SCREENRANT」は、早くも「アニメ・オブ・ザ・イヤーの候補作」と題したレビューを掲載しています。
レビュー内では、「スタッフとオリジナルの素材の組み合わせによって、信じられないほどの演出と魅力を誇っており、最も強力なプレミア放送となった」と絶賛されているのです。
その理由はどこにあるのでしょうか? 同レビューでは、『ファイナル・ファンタジー』や『クロノ・トリガー』で培った技術を最大限発揮している光田康典氏の音楽が中世ファンタジーの雰囲気を大いに醸し出しているとし、ライオスの鎧が動くたびに音を立てるリアルな演出が際立った宮島善博監督の手腕も高く評価。
しかしながら、最も評価すべきは脚本の素晴らしさだと言い、「モンスターを食べるという基本的なテーマとモンスターを解剖することに多くの時間を費やし、どのように狩りをするか、その最善を決定していくことによって、さらに面白くなっている」と綴られています。
全体的な評価としては、5点満点の評価を下しており、「今年のベストになりうる存在だ」と太鼓判が押されていました。
放送が始まったばかりの『ダンジョン飯』に対する海外ファンたちの高評価の嵐。ファンは皆、今後も登場するであろう絶品料理の数々に期待しているようです。
(執筆:zash)
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子供の頃から培ってきた映画、海外ドラマ、特撮、アニメの知識を活かして活動中。各媒体でコラム、取材レポート、インタビュー記事を執筆する他、雑誌やマスコミ用リリースへの寄稿も行っている。
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