曽我美なつめ
音楽、二次元コンテンツ(アニメ/マンガ)を中心にカルチャーを愛するフリーライター。コロナ禍を経て10年ぶりにオタク・同人沼に出戻りました。全部宇髄天元のせいです。
家族を組織に殺され絶望し、自殺のつもりで毒薬を飲んだシェリー。当時の彼女にとって幼児化し生き延びたことは、一概に幸運とは言えませんでした。
後日組織にも逃亡がばれた彼女は、その影響でコナンを始めとした少年探偵団や周囲の人々を、何度か危険に晒してしまったこともあります。
そんな過去故に、これまで事件に巻き込まれた際も自己犠牲的な言動が多かった彼女。
ですが周囲の助言や励ましを経て考えを改め、自棄にならず生き続ける道を選び、現在はコナンたちと共に組織と対峙する選択を取っています。
灰原がこれまで歩んできた道のりや、大勢に支えられてきた経験。それを経て今作で彼女は、昔の自分と近しい境遇に陥った“ある人物”を救うことになります。
その人物と灰原の関係性もまた、人の縁の不思議さを感じさせる物語の鍵のひとつですね。
凄惨な出来事を乗り越え、仲間たちと共に、確かに前を向いて歩き始めた灰原。
そんな彼女の大きな変化を感じられる点がずばり今作最大の見どころで、同時に灰原ファンにとってはたまらない作品の魅力でもあることでしょう。
随所にある彼女に関する印象的なシーンや台詞のオマージュを思わせる箇所も、見逃せないポイントです。
主な見どころとなる灰原の活躍と成長の他にも、今作には要チェックな見どころがあちこちに散りばめられています。そのうちのひとつが、ずばり黒の組織の女性陣の活躍。
FBIとして黒の組織へ潜入中のキール(水無怜奈)は、灰原を含めどうにか組織の手による犠牲を減らそうと、水面下での協力やギリギリの立ち回りを何度か見せています。ずばり今作の陰の立役者の一人と言っても過言ではありません。
曽我美なつめ
音楽、二次元コンテンツ(アニメ/マンガ)を中心にカルチャーを愛するフリーライター。コロナ禍を経て10年ぶりにオタク・同人沼に出戻りました。全部宇髄天元のせいです。
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