zash
子供の頃から培ってきた映画、海外ドラマ、特撮、アニメの知識を活かして活動中。各媒体でコラム、取材レポート、インタビュー記事を執筆する他、雑誌やマスコミ用リリースへの寄稿も行っている。
吉沢さんの次にブレイクを果たしたサブライダー俳優と言えば、やはり高杉真宙さん。
2013年から2014年に放映された『仮面ライダー鎧武』にて、呉島光実=仮面ライダー龍玄役を演じました。
通称ミッチと呼ばれる同キャラクターは、裕福な家庭に育った御曹司であり、主人公の後輩という立ち位置。後に闇堕ちするなど、一年の放送期間で様々な表情を魅せる演技を披露しました。
当時のスタッフからもその演技力を高く評価された高杉さんは、主に映画での活躍が顕著になります。『ぼんとリンちゃん』(2014)、『散歩する侵略者』(2017)、『虹色デイズ』(2018)、「ナニワ金融道」シリーズ、「東京リベンジャーズ」シリーズといった作品に出演。
そのほか、月9ドラマ『PICU 小児集中治療室』レギュラー、CMやバラエティ番組での活躍も目立ち、若くして芸能界を引っ張っていく存在へと成長を遂げました。
筆者は個人的に『世にも奇妙な物語’24 夏の特別編』の一遍である「人類の宝」における演技が実に見事だったという印象です。
様々な作品で活躍しているサブライダー俳優として忘れてはならないのが、磯村勇斗さん。
2015年から2016年に放映された『仮面ライダーゴースト』にて、劇中の3号ライダー的ポジションのアラン=仮面ライダーネクロム役に扮しました。
「仮面ライダーゴースト キャラクターブック 壱~逢眼~」(東京ニュース通信社)
放送開始当初は悪役のような存在感を発揮するも、徐々に主人公たちと仲間になっていくという劇中で最も見ごたえのあるキャラクターだった印象です。クールなキャラクター性からは想像できない、たこ焼き好きの一面もまたギャップがあり魅力的でした。
そんな磯村さんは、その後、連続テレビ小説『ひよっこ』の演技が高く評価され、『今日から俺は!!』、『時効警察はじめました』などのテレビドラマに出演する傍ら、「東京リベンジャーズ」シリーズの千堂敦役や『PLAN75』(2022)といった映画に出演。
第45回日本アカデミー賞では新人俳優賞を、第47回日本アカデミー賞では最優秀助演男優賞をそれぞれ受賞しています。まさに、日本の芸能界ではトップクラスの実力派俳優として今後の活躍も楽しみな俳優さんです。
そして近年の活躍が目覚ましい「仮面ライダー」出身俳優として、間違いなくその筆頭に君臨しているのが、赤楚衛二さんですよね。
赤楚さんもまた2017年から2018年に放映された『仮面ライダービルド』において、劇中の2号ライダーである万丈龍我=仮面ライダークローズ役に扮しました。
この万丈という役柄はとてつもない魅力にあふれたキャラクターで、当初は冤罪を着せられた逃亡犯という役どころで登場し、やや身勝手な部分が垣間見える存在だったのですが、後に主人公の桐生戦兎に感化されて正義の心に目覚めます。
理論派の戦兎と感覚派の万丈、対極に位置する2人の掛け合いが実に面白かった印象です。そんな万丈を演じた赤楚さんは、「ビルド」出演の前には『仮面ライダーアマゾンズ』Season2にも出演しており、そこでは仮面ライダーに変身しないものの、すでに卓越したオーラを放っており、人気俳優の片鱗を魅せつけていました。
『仮面ライダービルド』出演後は、『ねぇ先生、知らないの?』や『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』、映画『ゾン100 ~ゾンビになるまでにしたい100のこと~』(2023)といった作品で印象的な演技を披露。
2025年はテレビドラマ『相続探偵』や映画『366日』の主演など、すでに大忙しの日々を送っており、いま最も引く手あまたの俳優として大注目の存在となりました。
ここまでは「仮面ライダー」出演後、比較的早い段階でブレイクの時を迎えた俳優たちを紹介しました。
2010年から2011年まで放映された『仮面ライダーオーズ』にて伊達明=仮面ライダーバース役を演じた岩永洋昭さんは、その約10年後となる2022年より歌謡・コーラスグループ「純烈」へ加入したことで、一気に知名度が上昇。
それまでの岩永さんは鍛え上げられた肉体美を武器に、「宇宙刑事NEXT GENERATION」シリーズの鳥丸舟=宇宙刑事シャイダー役や「トミカヒーロー」シリーズの石黒鋭二=R5役などのヒーロー作品とアニメ『ベルセルク』ガッツ役など活躍。
その時点でかなり有名でしたが、大ブレイクを果たしたのは、やはり「純烈」加入後と言えて、その人気ぶりは確実に全国区となりました。
岩永さんは、2025年3月をもって「純烈」を卒業することが発表されており、今後のさらなる活躍にも期待したいところですね。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「仮面ライダー」出身俳優と聞くと、皆が皆、主人公を演じていたと思われがちですが、意外にもサブライダーとして作品を支え、その後ブレイクしたという俳優も多いのです。
サブライダー出身の俳優たちはその後のキャリアにおいても「実力派」という肩書で活躍されている方が多い印象を受けます。
だからこそ彼らは、長く芸能界で生き残り続けることができているのかもしれませんね。
(執筆:zash)
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子供の頃から培ってきた映画、海外ドラマ、特撮、アニメの知識を活かして活動中。各媒体でコラム、取材レポート、インタビュー記事を執筆する他、雑誌やマスコミ用リリースへの寄稿も行っている。
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