曽我美なつめ
音楽、二次元コンテンツ(アニメ/マンガ)を中心にカルチャーを愛するフリーライター。コロナ禍を経て10年ぶりにオタク・同人沼に出戻りました。全部宇髄天元のせいです。
今回も平次が出場する剣道大会の応援のため、コナンや蘭と一緒に函館まで帯同している和葉。そんな和葉と、ある人物の出会いが今作の物語の導入ともなっています。
なぜか試合会場にいない平次を探し回り、和葉が出会ったのは地元函館に住む青年・福城聖。居合の達人でもある彼は、会場で見かけた和葉にどうやら一目惚れした様子。
偶然の出会いののち、平次が携わり始めたとある事件の捜査の中でも二人は再会するのですが、和葉に対し親しげに振る舞う聖に、平次はすっかり恋敵として警戒モードに。そして聖もまた、平次の挙動を見て彼が自分の恋敵であることを悟ります。
元々平次についても、剣道の腕前からその名を以前より知っていた様子の聖。キッドが狙う幻の刀とはまた別に、平次はここでも「大事な宝」を巡ってのバトルを繰り広げることになるのです。
長い時間をかけて新一と蘭はついにカップルとして付き合い始めましたが、平次と和葉の大阪幼馴染カップルは、いまだ互いの本当の想いには気づかないまま。長年両片想いの状態である二人に、ヤキモキしているファンもきっと多いはず。
さらに今作には、過去の劇場版『名探偵コナン から紅の恋歌』よりアニメにも参戦した和葉の恋敵・大岡紅葉も登場。
想い人・平次を推測で追い、北海道を文字通り東奔西走する紅葉のコミカルさには思わず笑いが。ですが要所要所でしっかり物語のキーを掴む、その存在感にも圧倒されます。
それぞれのライバルによってますます混迷を極める二人の恋路。「早くくっつけ~!」とじれったさMAXになったのは、きっと筆者だけではないはずでしょう(笑)。
そして3つ目の見どころとは、やはり映画でも大々的に告知されている“キッドの真実”! コナンシリーズ本編のストーリーとも大いに関わってくる、怪盗キッドの隠されたある重要な秘密について、今回その情報が初めて明かされます。
多くの方が知るように、怪盗キッドは元々原作者・青山先生の過去作『まじっく快斗』よりクロスオーバーとして登場するキャラクター。
その真の姿は男子高校生・黒羽快斗。名探偵・工藤新一にも負けず劣らずの頭脳を持つ彼は、父・黒羽盗一の死の真相を暴くべく、二代目・怪盗キッドとして正体を隠しながら活動を続ける、という事情を持っています。
これまで世界中の様々なビッグジュエルを標的とし犯行に及ぶ中で、コナンや平次たちといった探偵や警察の面々とも渡り合ってきたキッド。今作でも刀を巡ってお宝争奪戦を彼らと繰り広げるのですが、その中で複数の人物がキッドとコナン、もとい新一の“あること”に言及するシーンが、たびたび映画内に出てきます。
エンディング後に明かされた“キッドの真実”。
それを知り「えっ! そんな話原作でも聞いたことないはず。映画で言っていいの……?」とも思いつつ、ストーリーの中にも散りばめられた伏線に気づいて、思わず「ああ~!」と納得しきりに。
実はそこまでコナンのストーリーをしっかり追っておらず、ふんわりキャラとその関係性だけ把握していた筆者。そんな私でもかなり驚くレベルで、非常に重要な“キッドの真実”が今作では明かされました。
と同時にその秘密が明かされたことで、おそらく以前からコナンのファンだった人にとっては「さらに謎が増えたんだけど……?」という人もきっと多いことでしょう。
その真相のすべては…やはり自分の目で確かめるのが一番。ぜひ劇場で『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』の世界をたっぷり楽しんでみて下さいね。
(執筆:曽我美なつめ)
<関連記事>
■『名探偵コナン』新一とキッドはなぜ似ている? 父親同士やヒロインも“そっくり”という謎
https://numan.tokyo/feature/ix07v79q/
曽我美なつめ
音楽、二次元コンテンツ(アニメ/マンガ)を中心にカルチャーを愛するフリーライター。コロナ禍を経て10年ぶりにオタク・同人沼に出戻りました。全部宇髄天元のせいです。
この記事に関連するタグ
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合がございます
特集記事
ランキング
電ファミ新着記事
2024.11.15
ランキング
2022.12.17
2023.02.06
特集記事