zash
子供の頃から培ってきた映画、海外ドラマ、特撮、アニメの知識を活かして活動中。各媒体でコラム、取材レポート、インタビュー記事を執筆する他、雑誌やマスコミ用リリースへの寄稿も行っている。
日本でも連日、中国における「スラムダンク現象」が報じられていますが、その熱狂ぶりには凄まじいものがあります。
なんと、前売り券だけでも20億円もの売り上げを記録したのです。中には「私にとって、これは映画じゃない!試合なんだ!」という熱いコメントを残すファンも。
中国では4月20日より上映が開始されており、公開2日間で興行収入が1.75億元、日本円にしておよそ34億円を超える異例の大ヒットとなっているようです。
中には『SLAM DUNK』の大ファンである社長が、会社の全社員に映画のチケットを配り、「社内全員が『THE FIRST SLAM DUNK』を観た」として取り上げられる企業も存在するほか、劇場内の全シアターが『THE FIRST SLAM DUNK』を上映している映画館もあり、中国国内におけるアニメ映画上映回数の記録を更新したと言います。
なぜ、『SLAM DUNK』はそこまで中国の人々を惹きつけるのでしょうか?
中国で『SLAM DUNK』は「ダンクの達人(灌籃高手)」のタイトルで知られ、1990年代に漫画よりも先にアニメが輸入される形で放送が開始されました。
当時はマイケル・ジョーダンの人気も相まって、空前のNBAブームの時代。そんな背景もあり、『SLAM DUNK』は多くの視聴者を獲得しました。そのため、アニメで『SLAM DUNK』を知ったというファンも多く、アニメ版では語られなかった“続き”を待ち続けてきたファンも少なくないようです。
中には、中国での公開を待ちきれずに、マカオや韓国へと足を運び、20回以上も鑑賞したという猛者もいるほどです。
「諦めたら、そこで試合終了」「バスケがしたいです」などの名セリフも人々を惹きつけている要因だそうで、やはり名作は国境を越えて、様々な国との懸け橋になるのだなということを改めて痛感させられた次第です。
zash
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