numan編集部
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――アルゴξ楽団の「悪魔の華」、2021年リリースのBad Ass Temple・麻天狼「Bad Ass Temple VS 麻天狼」収録のドラマトラックでも一部を聴くことができましたが、全体のレコーディングをされたのは最近ですか?
榊原 実は「悪魔の華」は、2021年の段階ですでにフルバージョンを収録していました! 作詞・作曲のHAKUEIさんがしっかりと全体を作ってくださっていて、レコーディングの際にはもう完璧な世界観が出来上がっていて……。その現場にもHAKUEIさんがいらしていたので、すごくドキドキしながら全部歌い切った記憶があります(笑)。
――では、今回はちょっと懐かしい感じでしょうか?
榊原 そうなんです! 今回「悪魔の華」が「新曲」ではなく「新録」になっているのは、そういう理由だから。皆さんに一部をお聞かせしたことはありますが、ちゃんとCDに楽曲として収録されるのが初だからなんです。
そんなわけで、僕は2年くらい前に完成した音源をいただいていたのですが、改めて聴くと、レコーディングでのディレクションを思い出します。僕はスロースターターなほうなので、HAKUEIさんにもエンジンがかかるまで待っていただいたり……。リズムや音程の大切にするべき部分は指導していただきつつ、歌い方に関しては自由に歌わせていただいたと思います。
――歌詞にも「十四」というフレーズが入っていたりしますよね。
榊原 はい、たくさんの四十物十四らしい言葉を散りばめてもらっています。「オワリ無き」も名古屋の「尾張」とかかっていると思いますし。HAKUEIさんも十四くんに寄り添って、楽しく曲を作ってくださったそうです。
――「悪魔の華」で好きな部分はどこでしょう?
榊原 ロングトーンな部分ですね。思いっきりラップをしているようなパートだと、リリックがぎゅっと詰まっていてなかなかロングトーンがないのですが、今回はヴィジュアル系な雰囲気の曲ということもあり、独特のビブラートをしてみたり、Bad Ass Templeのときとは違う歌い方ができた部分がお気に入りです。いろんなヴィジュアル系バンドの曲を聴いて研究しました!
――ちなみに、今回の楽曲を歌っている「アルゴξ楽団」はどんなグループですか?
榊原 初登場は「ヒプノシスマイク -Division Rap Battle- 2nd D.R.B Bad Ass Temple VS 麻天狼」のドラマトラックでした。でもそこまでメンバーが出張ってくる感じではなくて。今回の「The Block Party -HOODs-」についても大きく掘り下げられるという事はありませんでした。
しかし、十四くんの言動からアルゴξ楽団の存在を感じていただけるのではと思います。こんな曲を演奏するバンド、真っ直ぐな十四くんが信頼して伸び伸びとライブをするバンド、すっごく素敵なんじゃないか!? と思ってもらえたら嬉しいです。
――最近の榊原さんの髪色は、四十物十四イメージなのでしょうか?
榊原 そうですね、十四くん由来でこの髪色になり、そこから進化して現状の髪型に落ち着いた感じなんです。一度ライブ合わせで十四くんイメージの髪色にしたら、金と黒の組み合わせっていいなとなって。普段髪を切ってくださっている美容師さんや、撮影でメイクしてくださるヘアメイクさんたちと協議を重ねた結果、最初より気持ち金色を重くしたら普段からこの髪型でもいいんじゃないか、という感じになり現在ではこれが僕のデフォルトになりました。
――「The Block Party -HOODs-」は、4月にリリースされた中王区"言の葉党"「Verbal Justice」のドラマトラックを受けての内容ということで、ラップを歌わない『ヒプノシスマイク』の世界はいかがでしたか?
榊原 なんだかんだで彼らの本質や熱さは変わっていなくて。ヒプノシスマイクがなくても、フェスでみんなを元気づけようというのがよかったです。ヒプノシスマイクがなくても、人の心に変化を与えられる、勇気を届けられる力が彼らにはあるんだと再確認できました。
――ドラマトラックでの四十物十四くんの頑張りはいかがでしたか?
榊原 ドラマトラックを聞いていただくと皆さん感じてくださると思うのですが、十四くんかなりファインプレーだったと思うんです。十四くんが普段バンドをやっているというのが、本編において重要だったというか。天国獄さんと十四くんが、フェスを開催する上でいい仕事をしていたなと思います。基本はナゴヤメンバーと一緒にいるんですが、他のディビジョンの人たちとも緊張しつつ交流する十四くんが可愛らしかったです。普段あまり話さないようなキャラクターとの会話もあり、そこは新鮮でした。
――ヒプノシスマイクが停止された世界での十四くんの武器・強みとは?
榊原 元々バンドを組んでいて、ヒプノシスマイクの有無とは関係なく音楽を届けているところが彼の強みですね。先ほどのファインプレーにも繋がる部分です。ライブや歌がいろんな人の心の支えになるというのを、普段から深く理解していると思うんです。
――山田一郎以外のキャラクターは今回のEPでラップではない曲を歌うそうですが、榊原さんが個人的に気になるキャラクターやペアは?
榊原 個人的に気になっているのは「ポジティブ my life」伊弉冉一二三with HOODsですね。十四くんも少し参加させていただいていて、とても楽しい曲だったので他の皆さんの歌声が入ったこの曲は必聴です! あとは「Move Your Body Till You Die!」毒島メイソン理鶯with HOMIEsがとても面白い曲で気になっています!
――「The Block Party -HOODs-」、そして今後の『ヒプノシスマイク』への意気込みをお願いします。
榊原 僕の想像なのですが、今回のEPって『ヒプノシスマイク』のスタッフさんたちの「ラップじゃない曲もやってみたい」という思いが溢れた結果なんじゃないかと思うんですよね。レコーディングやライブでいろんなスタッフさんに関わってみて、自分たち演者も含めてみんなこの『ヒプノシスマイク』の世界を楽しみながら作っているという感覚があって。これからも「これは絶対楽しい」とか「絶対に盛り上がる」という、皆さんの心に響くものが作られていくので、彼らと共に心を焦がして作ったものを皆さんに届けていきたいです。
撮影/徳永徹
ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-
「The Block Party -HOMIEs-」「The Block Party -HOODs-」
発売日:2023年8月23日
定 価:3,850円(税抜価格 3,500円)
品 番:-HOMIEs- KICA-3299~300 / -HOODs- KICA-3301~2
【収録内容】
※初回製造分のみスペシャルスリーブ仕様
■「The Block Party -HOMIEs-」
DISC1:
M1:「Rivals!」有栖川 帝統 & 観音坂 独歩
作詞・作曲・編曲:ビッケブランカ
M2:「毎度!生きたろかい!~OSAKA Big Up~」白膠木 簓& 躑躅森 盧笙
作詞:大西ユカリ・銀シャリ 作曲:新宮虎児 編曲:Kozzy Iwakawa
M3:「Get busy」波羅夷 空却 & 山田 二郎
作詞・作曲:KENTA (WANIMA) 編曲:WANIMA
M4:「夢の彼方」夢野 幻太郎
作詞・作曲:Eve 編曲:Numa
M5:「Move Your Body Till You Die!」毒島 メイソン 理鶯with HOMIEs
作詞:前山田健一・DJ KOO 作曲・編曲:前山田健一
M6:「HIPHOPPIA」山田 一郎
作詞:好良瓶太郎 作曲:MURO・SUI 編曲:SUI
M7:「おままごと」邪答院 仄仄(CV: ファイルーズあい)
作詞・作曲:薔薇園アヴ 編曲:塚田耕司
DISC2:
Drama Track 「The Block Party -前半-」
▼「毎度!生きたろかい!~OSAKA Big Up~」
■「The Block Party -HOODs-」
DISC1:
M1:「白と黒」天谷奴 零& 入間 銃兎
作詞・作曲:志磨遼平 編曲:ドレスコーズ
M2:「悪魔の華」アルゴξ楽団(四十物 十四)
作詞・作曲:HAKUEI 編曲:tatsuo
M3:「Viva la liberty」飴村 乱数 & 山田 三郎
作詞:TOPHAMHAT-KYO (FAKE TYPE.) 作曲:TeddyLoid・TOPHAMHAT-KYO (FAKE TYPE.) 編曲:TeddyLoid
M4:「Closer」神宮寺 寂雷 & 天国 獄
作詞・作曲:小出祐介(from Base Ball Bear) 編曲:春野
M5:「ポジティブ my life」伊弉冉 一二三with HOODs
作詞:宮田俊哉 作曲・編曲:月蝕會議
M6:「燐火」碧棺 左馬刻
作詞・作曲:石崎ひゅーい 編曲:トオミヨウ
M7:「Bounce Back!」帳 残星(CV:大塚明夫)&帳 残閻(CV:中尾隆聖)
作詞・作曲・編曲:m.c.A・T
DISC2:
Drama Track 「The Block Party -後半-」
▼「悪魔の華」
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