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『青山オペレッタ』劇場の扉を開けたかのような迫力のパフォーマンスに圧倒…努力に裏打ちされた“歌劇”ならではの美しさを堪能【AGF2023】

歌声、所作、衣装……その全てを完璧に操り、理想の役を演じるために立ち居振る舞い続ける。そんな努力に裏打ちされた、“歌劇”ならではの美しさを堪能できるプロジェクトが『青山オペレッタ』だ。6名のキャストがステージを軽やかに舞う姿には、まるで劇場の扉を開けたかのような迫力があった。

サイバード×エイベックス・ピクチャーズ×ABCフロンティアが手がける、2次元×3次元がクロスする新演劇コンテンツプロジェクト『青山オペレッタ』。2023年11月3日（金・祝）に、アニメイトガールズフェスティバル2023内でスペシャルステージが実施された。ステージには、宮嶋あさひ役の長江崚行、斎鷹雄役の中山優貴、櫻井ノエ役の大隅勇太、矢地桐久役の大平峻也、美園爽人役の佐藤たかみち、八田紀代彦役の堀海登、さらにはMCとして八木尾卓也役の小林竜之が登壇。

『青山オペレッタ』AGF2023スペシャルステージ

『青山オペレッタ』は東京・青山に位置する、未婚の若い男性だけで構成された歌劇団。その歴史は100年以上にわたる由緒あるもので、男性が女性役を演じることが特色だ。「ノーヴァ」「ピエナ」「ファルチェ」「メッザ」という特徴ある4つのチームで構成され、日常では味わえないキラキラとした世界が広がっている。

そんなストーリーが目の前に広がったかのように、ステージに登場した6人は『青山オペレッタ』の主題歌である「目醒のカンパネラ」を披露。歌劇団らしい美しいダンスパフォーマンスで会場を盛り上げた。小林の「さあ、始まりました〜！『青山オペレッタ』スペシャルステージ！みなさん盛り上がっていきましょ〜！」というMCが、会場を一気に華やかな歌劇の世界へと誘う。

宮嶋あさひ役長江崚行

矢地桐久役大平峻也

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“男性だけ”の歌劇団『青山オペレッタ』とは？

さらに小林がメンバーに「皆さん、すごく華やかな衣装ですね〜。あれ、女の子に見えますけど、もしかして男性......でよろしかったですか？」と尋ねると、長江が「はい！実はこの『青山オペレッタ』という作品は男性が女性役も演じる歌劇団が舞台になっているコンテンツなんです」と笑顔で回答。

『青山オペレッタ』AGF2023スペシャルステージ

続けて中山が「しかも、僕たちがキャラクターの声を演じながら、舞台でも実際に衣装を着て、キャラを演じています」と説明。大平は「なので、今日は僕たちが実際に舞台で着ているキャラクターの衣装を着て、オープニングパフォーマンスをさせてもらいました！可愛いでしょ〜」と女役ならではの繊細なドレス衣装をアピール。メンバーが見に纏う、舞台芸術ならではのハイクオリティな衣装も『青山オペレッタ』の見どころだ。

2次元×3次元がクロスする新しい形のメディアミックス演劇コンテンツプロジェクト『青山オペレッタ』では、7人がキャラクターに声を当てた作品のCD化やステージパフォーマンスだけでなく、ラジオ番組が展開されるなど、まさに2次元と3次元がクロスするコンテンツとなっているとのこと。

美園爽人役佐藤たかみち

各自の役割について聞かれた長江は、「それぞれチームは違いますが、ご覧の通り僕と大平くんは女役（ベネラ）、中山くん、大隅くん、佐藤くん、堀くんは男役（マルテ）として、劇中劇やレヴューパートを演じております」と語った。

さらに劇中劇や、レヴューについての説明を求められた中山が「『青山オペレッタ』のステージは、本編+劇中劇+レヴューの3部構成になっており、本編と劇中劇では主にストーリーを伝えるパートで、レヴューパートでは歌と踊りをお届けするパートとして構成されています」とコメント。

するとここで「何か付け加える情報はありますか？」と聞かれた堀が、「大丈夫です！」と笑いを誘う一幕も。会話から垣間見える、メンバーの仲の良さが微笑ましい。

（左から）宮嶋あさひ役長江崚行、斎鷹雄役中山優貴、櫻井ノエ役大隅勇太

スマホゲーム化決定！新キャラ発表にメンバーの反応は…

そしていよいよ、本公演の最大のトピックである『青山オペレッタ』のスマートフォンゲーム化についての詳細が発表された。小林は「ゲームの配信は、2024年春を予定しています！ジャンルは『青春歌劇団育成ゲーム』です」と発表した上で、「まず、ゲームストーリーについてですが、ノーヴァが『100期生』ということは実は『99期生』もいるわけですが......」と前置き。

八木尾卓也役小林竜之

通常は歌劇団に入団し、研究生として2年過ごした後、チーム配属となるのが通例の『青山オペレッタ』の中で、2年間の研究生期間を飛ばし、入団してすぐに作られたのが100期生だけの新チーム『ノーヴァ』ということだ。「研究生もやらずにチーム所属になった『ノーヴァ』と『99期生』が、ぶつかるといったストーリーになっているそうです」と説明した。

その後、ゲーム内に登場する新キャラクターの紹介が行われた。「お待たせしました、堀くん出番です」と小林から紹介パートのMCをバトンタッチされた堀は、「はい！お任せください！！では、私から新キャラクターの紹介をさせていただきます」と嬉しそうに返事を返した。

八田紀代彦役堀海登

同じマルテ・ベネラの視点から、メンバーが各キャラクターに感想をこぼすシーンも。大平は同じくベネラとなる新キャラクターの千木清雅（ちぎせいが）について「イケメンすぎ！この子がベネラってどうなるんだろう。……ま、私の方が可愛いですけど？」と自信満々に語る。

矢地桐久役大平峻也

中山は、新キャラクター八代朱里（やしろしゅり）の“野心とフィジカル最強マルテ”というコピーに対して「野心とフィジカルが最強じゃないと、このセットアップは着れないでしょ」とツッコミを入れるなど、彼ららしい感想を述べた。

青春歌劇団育成ゲーム『青山オペレッタ』では、プレイヤーであるユーザーは「演出助手」としてゲームのストーリーに関わっていくことになる。今回のイベントで公開されたのは、ホーム画面、レッスン画面、そしてルーム画面の開発中の3種類のゲーム画面。大スクリーンに映し出された“ゲーム版青山オペレッタ”の世界を目にしたファンの黄色い歓声が、会場を包んだ。

斎鷹雄役中山優貴

力強いパフォーマンスで、最後まで観客を魅了

ここまで盛りだくさんの内容で発表を続けてきた『青山オペレッタ』だが、彼らのステージはまだまだ終わらない。その魅力を伝えるべく、今回のステージでは「Make you shining star」を追加で披露。

この曲の魅力を聞かれた大隅は、「僕たちの舞台で初演からやらしてもらってる楽曲で、思い入れがあります。明るく前向きな曲なんですけど、ぜひみんなで一緒に踊れる簡単にできるフリがあるので、僕たちの真似をしてください。手をクロスして……」とフリをレクチャー。

会場は力強いパフォーマンスに一体となり、ファンが掲げるサイリウムが曲名をなぞらえるかのように夜空に輝く星の如く煌めいた。

『青山オペレッタ』AGF2023スペシャルステージ

パフォーマンスが終わると、メンバーそれぞれが意気込みを語った。

長江「今日は遊びに来てくださってありがとうございます。皆さんが応援したことを後悔させないような作品に仕上げていきたいと思いますので、これからもどんどんついてきてくださると嬉しいです」

中山「舞台、そしてゲーム、漫画、と本当に盛りだくさんな『青山オペレッタ』。そしてこの6人だけでなくまだまだキャラクターがいるので、他にもまだまだ生徒がたくさんいます。きっと最推しが見つかると思いますので、ぜひまた遊びに来て、僕らに出会ってくれたら嬉しいなと思います」

櫻井ノエ役大隅勇太

大隅「皆さん、今日はどうもありがとうございました。今日はダンスステージになりましたが、僕たち、いつもは舞台上で生歌を歌ってますので、ぜひ歌を聴きに来てください。よろしくお願いします」

大平「ソーレ（『青山オペレッタ』のファンネーム）のみんなと3周目を迎えましたが、この3年間本当に楽しんでこれました！新しく初めましての方も、今日をきっかけにソーレの一員になってくれたら嬉しいなと思います。本当にありがとうございました！」

美園爽人役佐藤たかみち

佐藤「ソーレの皆さんからパワーをもらって、日々これからも成長していきます。日本中にそして、世界中のたくさんの方に届けられるように頑張りたいと思いますので、これからもよろしくお願いします」

堀「舞台にラジオ、CD……『青山オペレッタ』は本当にどんどん大きくなっていくと思います。お友達や家族にも広めてもらって、みんなで最高の景色を見ましょう！これからもよろしくお願いいたします」

八田紀代彦役堀海登

最後には「本日はご来場いただきまして誠にありがとうございました！」と客席に優雅に一礼し、彼ららしく華やかにステージを後にした。メンバーはこれまでに第5弾まで舞台公演を行っており、次回『青山オペレッタ THE STAGE』第6弾メッザ公演が、2024年3月28日（木）から31日（日）に開催される予定だ。ぜひ舞台とゲームの2つの世界から『青山オペレッタ』の華麗なステージに触れてみてほしい。

（執筆：すなくじら、編集＆撮影：阿部裕華）