すなくじら
下町育ちのエンタメライター。アニメ&映画ジャンルを中心に執筆活動中。ダークファンタジーやゴシックなテイストの世界観の作品が好きです。乙女ゲームの新作情報が生き甲斐。
numan編集部の目の前に、突如現れたイケメン2人。
「あなた達は一体……!?」
彼らの正体は、コスプレに関する情報を発信している6人組YouTuberグループ「こゆき亭あん処」のメンバー・あんさんと右京。(うきょうまる)さん。
2020年から活動し、現在チャンネル登録者数は9万人以上と今注目のコスプレイヤーなのです。
コスプレに関するノウハウ発信やイベント参戦時のVlogなどの動画に限らず、創作キャラのコスプレやファンミーティングなど、活動の幅を広げている彼女たち。
実はこちらのコスプレも、オリジナルの創作キャラ。
あんさんが演じる「鈴木大吾郎」は、作務と下駄を愛用しているチャラめの小説作家。右京。さんの「加賀美司」は、やや潔癖症で甘党な弁護士という設定があるそうです。
完成度の高いコスプレ姿に、動画視聴者からは絶賛の声が多数。 中には「私も男装コスプレをやってみたい」との声も多く寄せられています。
ですが、全くの初心者にとってはハードル高く感じてしまうのも事実。しかも、一度足を踏み入れたら抜け出せなくなりそうな“底なし”の魅力もありそうで、なかなか勇気を出せずにいる人も少なくはないのでは……?
そこで今回は、「コスプレ沼、めちゃくちゃ楽しい!」と言うあんさんと右京。さんにその魅力を存分に語ってもらうとともに、過去の“やらかし”経験を元に初心者へのアドバイスを伺いました!
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INDEX
──まずは、お二人がコスプレを始めたきっかけを教えてください。
あん:
「こゆき亭あん処」のメンバーのこゆきちゃんに誘われて、です。
こゆきちゃんとはずっと前からオタク友達だったのですが、ある日「一緒にディズニー行こう!」くらいの軽いノリで、とあるコスプレイベントに誘われて(笑)。
「いいね、やろう!」って二つ返事でOKしたんです。こゆきちゃんと一緒に何かしたかったのもあるかもしれません。
確か、2016年頃のことかな? そこからハマって、今では月に2回くらいのペースでコスプレをしています。
右京。:
私は、職場の後輩からとあるコスプレイベントに誘われたことがきっかけでした。
その子もオタクなんですけど「先輩なら絶対似合いますよ」と言われて、「じゃあやってみるか〜」って(笑)。
たぶん、コスプレ歴としてはあんちゃんと同じくらいかな。今は月3~5回ほど撮影やイベントに参加しています。
──お二人とも、想像以上にコスプレする頻度が高い……!
右京。:
ハマっている作品がある年はもっとヤバイです(笑)。まさに今アツいのは(熱のこもった声で)『呪術廻戦』とか!
あん:
あはは!
──ハマっている作品があると、コスプレの回数も増えるんですね。ちなみに、最初にコスプレをした作品は何ですか?
右京。:
最初は『ワンピース』、そのあと『刀剣乱舞』ですかね。
あん:
私は最初『ダンガンロンパ』だったかな。その次に『銀魂』『D.Gray-man』のコスプレにハマりました。
『銀魂』はこゆき亭あん処のメンバーでも好きな子が多いので、今もコスプレすることが多いですね。
──いろいろな作品のコスプレをされているんですね。ズバリ伺いますが、コスプレの楽しさはどんなところにあると感じていますか?
あん:
仲間と一緒にオタク話をしながら、ワイワイ撮影する時間が最高に楽しいんです! 作品の考察をしたり、推しキャラの魅力を語り合ったり。
なので、私はどちらかというとSNSで写真をアップした時の反響よりも、現場の雰囲気を楽しむタイプなのかなと思いますね。
私にとってSNSは、あくまで記録。もちろん見ていただいた方からコメントをいただけるのはとってもありがたいのですが、それが一番の目的になってしまうのは、個人的にはちょっと違うかなと思っています。
右京。:
たしかに、あんちゃんは「併せ」の撮影(同ジャンル・作品で、複数のコスプレイヤーが集まって撮影すること)が多いもんね。
私は、カメラマンさんと予定を組んで個人撮影するのがほとんど。だから、"作品づくり"の感覚に近いですね。
カメラマンさんが撮りたいものと、私が撮ってほしいもののイメージを事前に擦り合わせて、お互いが納得する作品を作る。
演じるキャラクターになりきって、表現したいものを写真に収めるまでの過程がすごく楽しいんです。
──お二人とも、対照的な回答ですね。あんさんも右京。さんも主に男性キャラを演じることが多いようですが、男装にハマったきっかけは何だったんでしょう?
右京。:
シンプルに、かっこいいじゃないですか!
私が特に惹かれるのは、筋肉質で男らしいキャラクター。アイドル的なかっこよさではなく、漢気溢れる生き様みたいなかっこよさに惹かれるんです。
単純に好きなキャラが男性ばかりだから、好きなキャラを選んだ結果、男装ばかりになったのもあります(笑)。
あん:
私も好きなキャラに男性が多かったので、自然と男装が増えていきました。
あと、女性キャラに似せるメイクが苦手なのもあるかもしれません。どちらかと言うと男装の方が映える顔立ちだと思っているので、男装の方がしっくりくるんですよね。
──男性キャラになりきるために、ポージングや表情作りで意識していることはありますか?
右京。:
「男性だから」と性別で意識するのではなくて、「このキャラだから」で考えていますね。
「このキャラはひねくれた性格だから、こういうシチュエーションではきっとこんな表情をするだろう」とか「このキャラと一緒にいると、こんな一面を見せるかもしれない」とか。
彼が何を考え、どんな表情をするのかを自分なりに解釈するために、日頃から原作を読み込んで分析するようにしています。
そうやっていくうちに、自分の中にノウハウみたいなものが蓄積されていく気がしますね。
──普段の生活でも、コスプレのことを考えているのですね。
右京。:
そうですね。街中でも、男性の服装とか体型をついつい観察しちゃうんですよ。特にコスプレしたいキャラの体型に近い人を見つけると、無意識に目で追ってしまって(笑)。
あん:
確かに! 一緒に街中を歩いていると、よく観察しているよね(笑)。
右京。:
そうそう。推しキャラに似たスタイルの男性は特に、めっちゃ見ちゃう(笑)。
その上で、今の自分の体型には何が足りないのかをすごく考えますね。「あの肩幅を再現するには、肩パッド必要かな〜」「もうちょっと筋肉付けた方がいいな」とか。
コスプレのために、筋トレやストレッチもするようにしています。きっかけは『銀魂』の坂田銀時をコスプレをする時、半袖部分の布が余っているのが個人的に“解釈違い”で(笑)。
せっかく演じるなら、細かいところまで徹底的に再現したいじゃないですか。
ーーキャラクターへの愛とこだわりがすごい! あんさんも、日常の中でついコスプレのことを考えてしまうことはありますか?
あん:
私はウィッグを作るのが好きで、つい時間ができると新品のウィッグを注文して好きなキャラの髪型にセットしちゃいますね。
撮影の予定を立てる前にやっちゃうから、いつ使うかも分からないウィッグを用意するという(笑)。
右京。:
あんちゃんはウィッグから最初に用意するタイプだよね。
あん:
そう! 好きなキャラができたら、何よりも先にウィッグの用意!
「とにかくこのキャラのウィッグが家にあってほしい」という衝動に駆られるんですよね。
右京。:
たぶんこれ、“部屋に好きな人の洋服を掛けておきたい女の子”の心理に近いのかもね。「常に推しの存在を身近に感じていたい!」みたいな。
──お二人が楽しそうにお話しされている様子から、コスプレ沼の魅力が伝わってきました。「これからコスプレを始めたい」という人は多いと思うのですが、まず何から始めればいいと思いますか?
右京。:
個人的には、まずは衣装を用意するといいかなと思いますね。
小さい頃のごっこ遊びみたいに、推しの衣装を着るとテンションが上がるじゃないですか。とにかくできる範囲で、チャレンジしてみるのがいいと思います。
自分の場合、初めてコスプレをした時は福岡にいたので、池袋にあるようなコスプレ用品の専門店が近くに無くて。SNSで先輩コスプレイヤーさんが作っている衣装を見て、真似するところから始めました。
地元の手芸用品店で生地を買ってきたり、既製品の洋服で似たようなデザインのものを見つけて改造してみたり……とにかく手探りでいろいろとやっていましたね。
あん:
やっぱり衣装から入ると、気分が上がるよね!
でも衣装が一番費用がかかるので、まずは無理ない範囲で初めてみるのが一番かなと、私は思います。
ーーあんさんは最初にコスプレをした時、まず何から着手されたのですか?
あん:
私はメイクから始めました。今よりも自由に使えるお金がなかったので、ドラッグストアで一通り使えそうなものを取り揃えて、自己流でやっていましたね。
最初はコスプレ用のカラコンがどこに売っているのかすらも分からなくて……。大阪にあるギャル向けのお店で買ったんです(笑)
右京。:
めっちゃギャルみたいな目になるやつね!(笑)
あん:
そうそう! 当時は「カラコンなら何でもいいだろう」って勘違いしていたんだよね。
そんな感じだったのでウィッグを用意する余裕なんてあるはずもなく、自撮り写真をお絵描きアプリに取り込んで、キャラクターの髪の毛を描いて加工していたんです。
「ちゃんとコスプレしたらこうなるかも」って(笑)。
ーー斬新! 確かにウィッグは種類が多い上にお値段も高い印象があるので、初心者にはハードルが高そうです。
右京。:
髪の色や長さはもちろんのこと、ちょっとふかし加工が入っていてアレンジしやすいウィッグがあったり、本当にいろいろな種類がありますからね。メーカーによっても違いがありますし、キャラに合ったものを選ぶのは最初はなかなか難しいんです。
でも、失敗を含めていろいろと経験していくうちに分かるようになると思います。
──失敗することも大切ですよね。お二人はコスプレでの失敗談はありますか?
右京。:
“やらかし”エピソードは本当にたくさんありますよ。
一番のやらかしは、『銀魂』坂田銀時のコスプレをした時に、衣装を左右反転して着ちゃったことかな。
銀時って、白い着物を右腕だけ脱いで着崩しているじゃないですか。それを間違って左腕にしちゃったんです……。
あん:
YouTube動画の企画で、「こゆき亭あん処」メンバー全員で併せの撮影をした時だよね。
右京。:
そうそう。何度もしてるキャラなのにその日はなぜか間違いに気付けなくって!
一通り動画の撮影が終わって、最後に木刀を握ったポーズで撮ろうと思った時に初めて気が付いたんです。
──ええっ! その後どうしたのですか?
右京。:
自分がソロで写ってる写真だけ反転加工して、なんとかカバーしました。なので、失敗しないためには「原作をよく確認する」! これは鉄則だなと改めて痛感しました(笑)。
あとは衣装の小物を家に置いてきて、イベント会場で慌てるのは頻繁にありますね。
あん:
そうだね。私は初心者の頃、ウィッグをセットせずにそのまま会場に持ってきちゃったことがありました。
市販のものを手に入れたら、本来であればキャラの髪型に合わせてヘアアイロンでセットしたり、自分の頭の形にピッタリになるように調整したりしないといけないんですよ。
それなのに、なぜかそのまま被れると思い込んでいて……(笑)。
なので、これからコスプレに挑戦しようと思っている方には「事前にお家でウィッグを整えていくのを忘れないように」と伝えたいです!
ーー確かによく調べておかないと、初心者にとっては思わぬ落とし穴がありそうです。
右京。:
最初は失敗も多いと思いますし、いざ推しキャラのコスプレをしてみても「理想と全然違う......」とショックを受けることもあるかもしれません。
でも「何が足りないんだろう?」って思って改善できる人は、将来は立派なコスプレイヤーになれると思います。
私もなんとなくコツを掴み始めたのは、最初のコスプレから1年くらい経ったころかな。まだまだ満足はしていないですけどね。
──「こゆき亭あん処」として2020年2月からコスプレに関する情報をYouTubeを中心に発信されていますが、始めたきっかけは何だったのですか?
あん:
YouTubeを始めた当初はコスプレ以外にもいろんな企画をしていたのですが、「もっと発信したら、たくさんの人に観てもらえるようになるかも」と思って。コスプレ関連の動画をアップするようになりました。
最近はお休み期間を設けていたのですが、普段は週2本の動画投稿と、ショート動画を週3本くらい上げています。
YouTube動画以外にも、ファンと交流するイベントを開催したり、創作コスプレの写真集を出したりもしています。
右京。:
メンバー間で「アコスタマルシェ(コスプレに特化した即売会イベント)に出展しよう」という話になって、1ヶ月くらい前になってバタバタと写真集の準備をしていたよね。
ーーどんどん活動の幅を広げているのですね。創作コスプレのキャラクターは、どのような経緯で生まれたのですか?
あん:
私がメンバーのトリちゃん(トリ⭐︎キヨシ)と遊んでいる時、何となく「創作キャラをやってみたいね」って話題になったんです。
トリちゃんはイラストが得意なので、速攻デザインを考えてきてくれて、「楽しそうだしコスプレしてみようか!」ってなったんです(笑)。
まず私とこゆきちゃんが演じるキャラクターのコスプレ動画を上げたら、ファンからの反響が良かったので全員分考えました。
右京。:
それぞれのキャラクターの職業とか性格はトリちゃんが考えて、その他の細かい設定は演じている本人が考案したよね。
創作コスプレは自分たちの好きな世界を作り出せるので、版権物のコスプレとはまた違った楽しさがあるなと思います。
これからも、表現の幅を広げるために新しいことに挑戦していきたいですね。
──すてきです。最後に、コスプレイヤー兼YouTuberとして活躍されるお二人が、“推される”立場として、心がけていることについて教えてください。
右京。:
自分のすべてに自信を持つこと、ですかね。
昔はすごく自信がなくて、劣等感の塊みたいな人間だったんです。でもこうしてコスプレを続けるうちに、応援してくださるファンの皆さんに出会えて、少しずつ考えが変わっていきました。
だって、私を推しているということは、少なからず“今の私”を認めてくれているということじゃないですか。
「私なんて」って言っていたら、推してくれているファンの子たちにも失礼だなと思って。
これからも、誰か一人でも応援してくれる人がいるなら、その人の前では堂々としていたいですね。
あん:
私はファンの方に「(推してもらえる場所に)ずっといるよ」というスタンスでいます。
ファンの皆さんが、推すも推さないも自由で構わないんですけど、「また推したいな」って思ってくれた時に“帰ってくる場所”は守り続けたいなと。
なのでYoutubeもコスプレも、ずっと続けたいと思っています!
おばあちゃんになったら、その時はおばあちゃんキャラのコスプレをするのもいいかもしれません(笑)。
どれだけ歳をとったとしても、その時々の楽しみ方でコスプレを続けていきたいですね。
(文:すなくじら、取材・編集:柴田捺美、撮影:井上ユリ)
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すなくじら
下町育ちのエンタメライター。アニメ&映画ジャンルを中心に執筆活動中。ダークファンタジーやゴシックなテイストの世界観の作品が好きです。乙女ゲームの新作情報が生き甲斐。
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