曽我美なつめ
音楽、二次元コンテンツ(アニメ/マンガ)を中心にカルチャーを愛するフリーライター。コロナ禍を経て10年ぶりにオタク・同人沼に出戻りました。全部宇髄天元のせいです。
2025年1月から放送が始まった、アニメ『メダリスト』。フィギュアスケートコーチとその教え子の師弟二人の挑戦を描く、マンガを原作としたこの作品。現在アニメを追っている人の中には、主題歌を担当する“あのアーティスト”の影響で見始めた人もひょっとしたらいるのではないでしょうか。
本アニメのOP主題歌「BOW AND ARROW」を手がけたのは、今や国民的アーティストと言っても差し支えない人気ミュージシャン・米津玄師さん。
加えて従来のアニソンタイアップと比べても、今回の主題歌起用はいろんな「異例尽くし」で実現したものでした。
『BOW AND ARROW』ジャケット
昨年末にかけて大勢のアニメ&音楽好きの間で話題となったそのタイアップ経緯、そしてその中で米津さんが書き上げた渾身の1曲。
アニメ『メダリスト』の魅力とあわせて、今回はガチオタ兼約15年のミュージシャン歴も持つ音楽ライターの曽我美なつめが、主題歌「BOW AND ARROW」の必聴ポイントを解説します。
INDEX
元々は青年漫画誌・月刊アフタヌーンにて連載中のマンガ『メダリスト』。
本作はフィギュアスケートコーチ・明浦路司(あけうらじつかさ)と、その生徒・結束いのりの挑戦を描いた物語です。
オタクな女性にとってお馴染みのフィギュアスケートアニメ作品といえば、やはり『ユーリ!!! on ICE』ですよね。本作もアニメ好きのみならず、大勢のフィギュアスケート好きにも支持された作品でしたが、『メダリスト』もまたその人気に追いすがる注目度の高まりを見せています。
『メダリスト』1巻(講談社)
元々マンガ界では数々の賞も受賞し、アニメ化も早々に決定するほど高い評価を得ていた『メダリスト』。ですがここに来て話題急上昇の注目アニメとなったのは、やはり米津玄師さんの主題歌起用ニュースが大きく影響していることでしょう。
通常様々なアニメ・映画・ドラマなどの主題歌タイアップは、作品側からアーティストへオファーするケースが大半です。ですが今回は、元々原作マンガのファンだった米津さんが「アニメ化するなら自分に主題歌を書かせてほしい」と、『メダリスト』側へ“逆オファー”を送った結果のタイアップに。
そのため単なる主題歌起用のみならず、あの米津玄師の推しマンガとして注目度が上がった結果、『メダリスト』は今日に至る話題を獲得しています。とはいえ当然、作品自体のクオリティの高さや物語の素晴らしさがなければ、ここまで多くの人が魅了されることはなかったでしょう。
『メダリスト』12巻(講談社)
『メダリスト』がここまで大勢を惹きつける理由のひとつ。それはフィギュアスケートという煌びやかな題材とは真反対に見える主人公二人の泥臭い挑戦の物語が、たくさんの人々の胸を打つからです。
フィギュアスケートのみならず何かに懸命に打ち込んだ経験がある人にとって、二人の悔しさや葛藤、そして情熱と喜びはどこか他人事には思えないはず。
大きなハンデを背負いながらも、高い目標に果敢に挑むいのり。そんないのりの成長を、コーチとして自分にしかない個性で後押しする司。二人の挑戦に思わずこちらも勇気をもらえる、そんな物語ともなっています。
重ねて今タイアップで大きな注目を集めたポイント、それが主題歌の「BOW AND ARROW」という楽曲タイトルです。
曲名はアニメの予告PVと併せて明かされましたが、情報解禁直後から大勢のファンが米津さんの作品への“解釈の深さ”を絶賛。SNSでも話題騒然となりました。
曽我美なつめ
音楽、二次元コンテンツ(アニメ/マンガ)を中心にカルチャーを愛するフリーライター。コロナ禍を経て10年ぶりにオタク・同人沼に出戻りました。全部宇髄天元のせいです。
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合がございます
特集記事
ランキング
電ファミ新着記事
2025.2.14