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アナタの推しを深く知れる場所」として、さまざまな角度で推しの新たな一面にスポットを当てていくnuman。2024年8月の深堀りテーマは“ホラー”。「苦手…」と言いつつ、ついつい見たくなる・聞きたくなる…「ホラーを推す」特集を実施中。
本特集の一つにあるのが、ホラーを推している人、ホラー作品にゆかりのある人から、映画・本・アニメ・ゲーム・YouTubeチャンネル…好きなホラーコンテンツを聞く「みんなの推しホラー作品」。numan読者が昨今の暑すぎる8月の真夏にヒヤッとできるような、ついつい“ホラーを推してしまう”ような、そんなひと時へと誘います。
今回は、ホラー作品好きのnuman編集部員が映画『コンジアム』を紹介します。
INDEX
2012年にCNNの「世界七大禁断の地」のひとつに選出された、“韓国最恐の心霊スポット”といわれる京畿道広州市に実在する昆池岩(コンジアム)精神病院跡を舞台にした観光発のホラー映画。
韓国では(映画の公開日から)わずか15日間で256万人以上を動員し、2003年公開の映画『箪笥(たんす)』に次ぐ韓国ホラー映画歴代2位を記録しました。
作り物だけど作り物とは思えないほど、“リアルなコワさ”が新感覚な作品です。
ホラー動画を投稿しているYouTuberが「コンジアム精神病院で撮影をしよう」と視聴者を集めたことでストーリーが展開するのですが、まずこの手口が現代的で超リアル。
だって、推しの配信者が心霊スポットでオフ会を開催するということですよね。もし自分がファンの立場だったら、恐らく何も考えずに参加してしまうでしょう。となると他人事として観れず、思わず感情移入してしまいました。
また、物語が進むにつれて希望の光が失われていく描写も生々しい。
最初こそ「幽霊なんて余裕だぜ!」と強気な発言をしていた彼らですが、病院の中へと一歩一歩足を踏み入れるにつれて、そのウェイウェイした態度が一変。“最もやばい”と噂される病室へと近づくたびに不可解な現象に巻き込まれ、徐々に口数も減り、代わりに恐怖に怯えた声だけが響くようになります。
姿の見えない存在に引っ張られ、急に姿を消してしまった者。漆黒に塗りつぶされた目で見つめながら、「ペチョペチョペチョ…」と舌を不気味に鳴らす怪物へと変貌してしまった者。
時に「あいつのことは見捨てよう」と、諦めと裏切りが発生するところも人間の本能や心理を忠実に描いていて、観るたびにゾっとします。
(執筆=柴田捺美)
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