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――ということは、ホラー系が苦手なんですね。
八村:
苦手です。お化け屋敷も怖いし、心霊系も結構難しいですね。心理的なホラー作品や、血がたくさん出るような目に訴えてくる作品も、あまり観ることができないです。
――今回の映画はその要素がすべて詰まっていますね。
八村:
ほんとですね(笑)。だから、よくやれたなって思います。
――主人公・ユウの印象、どう演じようと思われましたか?
八村:
最初に台本を読んだ時には「僕にはそういう引き出しがないので、大丈夫かな」と不安でいっぱいでしたが、ユウはこの作品の中で一番普通な人だとも感じました。ということは、観てくださる方に完全に感情移入できるユウを演じるのは、むしろホラーが苦手な自分が適任ではと思いました。
自分と似たところもあって、負けず嫌いで勝ち気で(映画のシーンであった)「ここからやり直す」みたいな決意の付箋を貼っちゃうような、そういうことは僕もやったことあります(笑)。恋人や家族のことを大切に思っている姿にも共感できたので、ユウの人間らしさというのを大事に演じていきました。
――演じる上で、難しかったところは?
八村:
画的に結構衝撃的なところもリアルだと思ってやらなければいけなかったので、想像力が大事だと思いました。それを踏まえて台本も何度も読み込みましたが、やはり現場に行ってからの環境が大事で自分もその雰囲気に交わりながら役になっていって。でもそれはとても大変で、スタッフ、キャストの皆さんに支えられて乗り越えられました。
――役作りで参考にした作品はありましたか?
八村:
『ミザリー』という映画を少し。この作品もサイコ的な登場人物がいて脅かされる主人公がいてというストーリーでした。受け手側の表情や緊迫感が参考になるかと思い観ましたが、やっぱり怖くて最後まで観れなかったので、この気持ちを大事にしようと思いました(笑)。
――現場はどんな感じでしたか?
八村:
「本当にこの作品を撮ってるの?」と思うぐらい明るい現場でした。もちろんシリアスなシーンを撮る時は皆さん集中していて、その切り替えがとても良かったです。休憩時にはキャスト、スタッフの皆さんも温かい方ばかりで気さくに話せたので、自分が現場の雰囲気作りの一員になれたような気がしてとてもうれしかったです。
――ムードメーカー的役割を意識されたとか。
八村:
ムードメーカーになれていたのならとてもうれしいです。ありがたいことに主演を任せていただいて、周りはスタッフの皆さんを含め、自分よりも経験豊かな方や目上の方が多かった中で、自分が引っ張っていくなんてとてもじゃないけど難しくて。色々勉強させていただきながら、俺に何か役割はないのかと思った時に、主演だからこそ担える楽しい雰囲気作りは意識したかもしれないです。
――印象に残っているエピソードを教えてください。
八村:
血がたくさん使われる作品だったので、めちゃくちゃ血糊がついていて。普通に血糊をつけながらご飯を食べていたのが思い出深いです。毎回現場で作ってくださっていた温かいご飯をキャストの皆さんと輪になって一緒に食べたのはすごく幸せな時間でした。とても美味しかったですね。
――ここまで血糊をつけた作品は初めてですか?
八村:
初めてです。血糊って落ちないんですよね。作品と作品の間で東京に帰ってきて別の仕事があった時に爪の周りが赤くて「全然取れないんだ」と思って(笑)。でもやはりこの見た目は大事でした。「今俺は、危険な状況にあるんだ」と一目瞭然で、それが役を助けてくれるところはあるなと思いました、ありがたかったです。
――栁俊太郎さんとご一緒して、思い出深かったことは?
八村:
俊さんのことは作品に入る前から、というより、この業界に入る前から知っていましたし憧れていた方だったので、その方とまさかダブル主演でやらせていただくというのが本当にうれしかったです。最初は結構クールな印象があったので、「どんな方なんだろう?」と思って自分から果敢に話しかけに行ったらむちゃくちゃ優しくて。
ある日の撮影後、俊さんのマネージャーさんと3人で一緒に飲みに行ったのがとにかくうれしかったです。その場所でしか生まれない会話もありますし、そういうところでも俊さんと関われたのが自分の中ではとても大事で、いい思い出です。
――本作品はシェアハウスが舞台ですが、ご自身はシェアハウスできると思いますか?
八村:
経験はないですけど、たぶん楽しくできると思います。今もグループ活動をしていてメンバーと一緒には住んでないですけど、住んでいるようなものなので。でも今のメンバーと「一緒にシェアハウスしてよ」と言われたら結構キツイですね(笑)。
――それはどういった点で?
八村:
仕事も含めて毎日一緒にいすぎるのでプライベートまで一緒になったらどうなるんだろうって思っちゃいます。でも、新しいコミュニティーでは…(としばし考えて)やっぱりシェアハウスはやめていいですか? 人と一緒にいるのは好きなんですけど、1人の時間も欲しいと思ったので(笑)。
――作品を楽しみにしている方に見どころ等、メッセージをお願い致します。
八村:
とてもストーリーが面白いですし、映画のタイトルでもある『他人は地獄だ』という言葉が古くからあるサルトルの言葉(「地獄とは他人のことだ」)なんですが、そのタイトルに「なるほど」って思っていただけることがあると思います。
また、結末が「おい!」って思える伏線回収⁉ にもなっているので(笑)、結末を知った上でまた観ていただくと初回観た感じとは違い何度も楽しめる作品になっていると思います。ただそうすると何度も血を見ることになるので、ちょっと根気はいるかもしれないですが…、ぜひ観ていただけたらうれしいです。
――役の見どころ、ここはぜひ注目して欲しいところは?
八村:
表情です。衝撃的なことも起こりますし、唯一メグミ(岡田結実)と一緒にいる時は本作の中では有り得ないような一瞬の安堵の表情もあり、ユウの表情は自分も意識してお芝居させていただいたので、その部分を感じ取っていただければうれしいです。
(スタイリスト:三島和也(tatanca)、ヘアメイク:MISU、撮影:笹井タカマサ 執筆:富田陽美)
11月15日(金)よりグランドシネマサンシャイン 池袋、イオンシネマほか全国公開
原作●『他人は地獄だ』ヨンキ(「LINEマンガ」連載)
出演●八村倫太郎 栁俊太郎/岡田結実/三浦健人 青木さやか 大倉空人/鈴木武 星耕介 日比美思 松角洋平 大野泰広/濱津隆之/萩原聖人ほか
監督・脚本●児玉和土
配給●イオンエンターテイメント
企画製作●映画「他人は地獄だ」製作委員会
©︎ヨンキ/LINE Digital Frontier・2024 映画「他人は地獄だ」製作委員会
公式サイト:https://taninmovie.com/
八村倫太郎(はちむら・りんたろう)
1999年7月28日生まれ、神奈川県出身。
俳優業、男性ダンス&ボーカルグループ『WATWING』のメンバーとしても活躍中。
公式HP●https://www.horipro.co.jp/hachimurarintaro/
公式Instagram●https://www.instagram.com/rintaro_watwing/
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