曽我美なつめ
音楽、二次元コンテンツ(アニメ/マンガ)を中心にカルチャーを愛するフリーライター。コロナ禍を経て10年ぶりにオタク・同人沼に出戻りました。全部宇髄天元のせいです。
ボカロPとしても高い人気を誇っていたコンポーザー・n-bunaと、ボーカルsuisの二人組ユニットであるヨルシカ。文学性のある歌詞と軽やかなサウンドや旋律、そしてsuisの穏やかで優しい歌声。それらが組み合わさったどこか切ない響きやメロディが、ヨルシカの曲の大きな魅力でもありますね。
今回の「斜陽」の書き下ろしにあたり、コンポーザーであるn-bunaは公式サイトにて「言葉にするには難しい関係にはシンプルな比喩が合うように思います」とコメントしています。
曲タイトルの斜陽は、西に傾き始めた夕日を指す言葉。太陽が沈み昼から夜へと移り変わる日暮れの情景を思い起こさせる言葉です。
人との交流を避け、根暗な性格で独りであることも厭わなかった市川。そんな彼が興味を惹かれたのは自分と真反対の、明るく太陽のような存在の少女。そんな二人の対比を夜と昼で表し、徐々に二人の距離が縮まっていく様を昼夜の境目である夕方、「斜陽」の煌めく時間として表現したのが、今回の主題歌というわけですね。
今作のOPも、上記の描写が非常にわかりやすく示された映像ともなっています。
また同時に陽の傾き始める夕暮れは、時間にして一瞬で過ぎ去ってしまう短い時間。
どこか儚くセンチメンタルな情景を思わせる点も、気づけばあっという間に過ぎ去ってしまう短い青春時代とのリンクを感じさせます。
物語で描かれる二人の一瞬一瞬の交流の瞬間が、今この時にしかない尊い時間であること。
「斜陽」はそんな作品の魅力にも気づかされる、非常に叙情的な楽曲でもあるのでしょう。
曽我美なつめ
音楽、二次元コンテンツ(アニメ/マンガ)を中心にカルチャーを愛するフリーライター。コロナ禍を経て10年ぶりにオタク・同人沼に出戻りました。全部宇髄天元のせいです。
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