numan編集部
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藤林:
そうなんです。それぞれのキャラクターたちの“卒業”ですよね。でも、僕も最初にタイトルを見たときの“卒業”というイメージと、実際に撮影をしてから感じた“卒業”はちょっと違っていて、最後に残った感情は…“卒業”って悲しいものだけど、すごく前向きな感情が残るものだな、と思ったんです。
これが最後の『ガッチャード』の作品にはなるかもしれないですけど、皆さんも前向きに観ていただけるんじゃないかなと思っています。
『仮面ライダーガッチャード GRADUATIONS/ホッパー1のはるやすみ』場面写真より
――撮影は、テレビシリーズがあってそのあと引き続き、みたいな感じだったんですか?
藤林:
そうですね。ドラマのほうが終わって、1週間ぐらい空けて撮影に入りました。
――気持ち的には1回そこで切り替えつつ。
藤林:
ドラマの撮影で僕、めちゃくちゃ泣いたんです。そこで、自分の中で『ガッチャード』が一つ終わった感じがしていて、少し間を空けてからもう一つ作品を撮るというのは、新しい気持ちに入れ替えて入ったという感じでした。
でも、1週間という短い時間ですけど、役と離れたことで、また、黒鋼スパナという役に新鮮な気持ちで向き合えたと思います。短い期間でもいろいろと整理ができた時間だったんじゃないかなと思います。
『仮面ライダーガッチャード GRADUATIONS/ホッパー1のはるやすみ』場面写真より
――スパナという存在とともに歩んだ1年で、それが藤林さんにもたらしたもの、プラスになったと思うことなどありますか?
藤林:
オーディションの時に僕が「黒鋼スパナってこういう人なんだろう」って思い浮かべてた人物像とベースの部分では変わらずにできたと思いますし、本島純政くんが演じた(一ノ瀬)宝太郎も最初の段階から基本の部分は変わってなくて、その二人の言葉のやり取りや“息”みたいなものがそのまま生き続けていたような気がしています。
でも、物語が進むにつれて、黒鋼スパナという人物のいろいろな面が描かれるようになって、心をどう開いていくのかというのを演じることで、自分の中でも成長になりましたし、変化を演じられたのは大きかったなと思います。
――スパナの変化というのは?
藤林:
人に頼ることで、スパナは成長してきたと思うんです。いろいろな場面で、どうしても一人で乗り越えられないということは必ずあって、そういったときに、黒鋼スパナが、人に頼ることができるようになって、進化して、その苦難を乗り越えて。
また次の苦難があるかもしれないけど、最終的にはみんなの力で成長していくという姿が描かれていて、それを演じることで、自分自身の成長にもつながったと思います。
『仮面ライダーガッチャード GRADUATIONS/ホッパー1のはるやすみ』場面写真より
――俳優としても一つの役を長く演じる面白さですね。
藤林:
はい。固い人間を1年かけて徐々にみんなが柔らかくしてくれた、みたいな感じがします。
今まで僕は、これが正解だと思ったらそれをそのまま貫くっていう感じで考えるところがあって、「これが黒鋼スパナだ」って思ったら、そう演じてたし、「この役はこういう感じだろう」という自分の中の正解を強く信じてたところがあるんですけど、そうじゃなくて、いろいろな視点から物事を捉えるとか、一歩下がって物事を見る、というのがすごく大切だなというのを学んだと思います。
一歩下がって黒鋼スパナを見ると、すごく偏った性格で自分勝手だし、でもその中にも、思いやりだったり、自分なりの深い思いもあって、人間味あふれるキャラクターだなと見えてくるんですよね。感情の奥にある情熱というのも、作品を通して、気付くことができました。
――藤林さんご自身の今後についてもうかがえればと思います。2025年、皆さんにこんな姿を届けていきたい、ここを楽しみしてもらえればということはありますか。
藤林:
今回の作品が『GRADUATIONS』、“卒業”ということで、僕も黒鋼スパナという役から“卒業”して、一歩を踏み出すわけですけど、僕自身もいろいろな役に挑戦していきたいなと思っています。まだチャレンジしてないこと、それが舞台なのか、音楽なのか、わからないですけど、自分の可能性を探っていきたいなと思ってます。
『仮面ライダーガッチャード GRADUATIONS/ホッパー1のはるやすみ』本ビジュアル
――その意味ではスパナというのをしっかりやり遂げたというのが大きいですね。
藤林:
本当にそう思います。これで一歩進めるというか、スパナを経験した上で一歩踏み込んでいくというのはとてもワクワクします。藤林泰也として、いろいろな面を見せれるんじゃないかなと思っていますし、そうしなきゃいけないと思っています。
ただ、僕にとって『仮面ライダーガッチャード』という作品は、今後生きていく中で、間違いなく代表作なので、それは大切にして、ここで得た経験をもとに頑張っていきたいなと思います。今後も好奇心をとぎらせることなく、いろいろなことにチャレンジしていきたいですね。
(撮影/冨田望、執筆/田部井徹)
Vシネクスト『仮面ライダーガッチャード GRADUATIONS/ホッパー1のはるやすみ』
2025年2月21日㈮期間限定上映
CAST
本島純政 松本麗世 藤林泰也
安倍 乙 富園力也 熊木陸斗 福田沙紀 加部亜門
天羽尚吾 松澤可苑 鈴木浩文 タカハシシンノスケ
STAFF
原作:石ノ森章太郎
脚本:大西雄仁
監修:内田裕基
音楽:高木 洋
アクション監督:福沢博文
監督:山口恭平
主題歌:「GRADUATIONS」BACK-ON(avex trax)
配給・発売・販売:東映ビデオ
●公式サイト https://www.toei-video.co.jp/vcinext-gotchard/
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(PROFILE)
藤林泰也(ふじばやし・やすなり)
1999年2月20日生まれ、京都府出身。
公式サイト●https://trustar.co.jp/talents/yasunari-fujibayashi/
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