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大人気シリーズ『名探偵コナン』の27作目となる劇場版『名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)』が2024年4月12日に公開されます。
本作では「西の高校生探偵」こと服部平次と幼馴染の遠山和葉、そして『名探偵コナン』の中でも人気の高い神出鬼没の「怪盗キッド」の活躍が期待できそうなストーリーです。そこで今回は、そもそも“なぜ怪盗キッドが宝石を盗んでいるのか”をいま改めて振り返ります。
※記事の性質上、ストーリー内容に触れています。
INDEX
「ビッグジュエル」という宝石を専門に盗みを働く怪盗キッド。変装を得意としており、声色も自由自在に操ることができます。犯行前には予告状を用意して、民衆の前で華麗に盗みを働くことから「月下の奇術師」「平成のルパン」の愛称で呼ばれています。
実は現在の怪盗キッドは2代目で、その正体は手品が得意な高校生の黒羽快斗。『名探偵コナン』の原作者・青山剛昌先生によるマンガ『まじっく快斗』では主人公として登場しています。
初代の怪盗キッドの正体は快斗の実父で、「東洋の魔術師」の異名を持つ天才マジシャン黒羽盗一。盗一は自身のマジックショーの最中に事故で命を落としたとされていました。しかし快斗は父親が怪盗キッドで、謎の組織が追っていた「パンドラ」に手を出したために暗殺された事実を知りました。
謎の組織が追っていたパンドラとはビッグジュエルの中のひとつで、月の光にかざすと中に入っている赤い宝石が見え、不老不死の力を手に入れられるという伝説があります。
父・盗一が暗殺されたという事実を知った快斗は父のあとを継ぎ、2代目怪盗キッドとなりました。そして父の仇を打つために、謎の組織よりも早くパンドラを見つけ出し破壊するために活動します。
怪盗キッドは金銭的な価値のあるものを狙って盗みを働いているわけではありません。
怪盗キッドにより盗まれた宝石類は150点以上にものぼり、被害総額は387億2500万円というとんでもない金額ですが、盗んだ宝石が目当てのものでなければ本来の持ち主の元へ返しています。
例えば、2019年に公開された劇場版『名探偵コナン 紺青の拳(フィスト)』ではビッグジュエルのブルーサファイアを海賊から盗み出しましたが、目的のパンドラではなかったため持ち主の元へ返しました。
ただの泥棒や盗賊というわけではなく義賊的な印象を受ける怪盗キッド。
快斗の母・黒羽千影も快斗の父・盗一と結婚するまでは、怪盗淑女(ファントム・レディ)として宝を利用しようとする悪人をターゲットに盗みを働いていた過去があります。怪盗キッドとしての快斗は、怪盗だった両親の影響を強く受けているのでしょう。
そんな怪盗キッドですが、劇場版『名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)』では日本刀を狙うという展開に……。なぜビッグジュエルではなく日本刀を狙うのか、その理由はまだ明かされていません。
映画公開が近づき期待がグングンと高まりますが、怪盗キッドの活躍をより楽しむためにも、じっくりと『まじっく快斗』を読み直してみてはいかがでしょうか。
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