numan編集部
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――乙統女さまのソロ曲「Just do it」はカッコイイ曲になっていますが、音源を聴かれた際や歌われての印象は?
こちらは、作詞・作曲のMARIAさんがディレクターさんと一緒に「乙統女さまらしさ」をレコーディングの日間近まで突き詰めてくださったことに感謝しました。楽曲をいただいてからレコーディングまではあっという間だったのですが、終わってみてから感慨深さが広がって……。
最初に音源を聴いたとき「こんなに難しい曲、聴いたことないです!」と思っていたら、いつも『ヒプノシスマイク』の曲を録られているミキサーさんにも「これはトップクラスに入る難しさだね」と言われて。
自分だけが難しいと思っているんじゃなかったんだ、とどこか安心しました(笑)。
でもその難しいところがすごくカッコいいところなので、ラップに関して複雑に聴こえる箇所をどうなっているのかひとつひとつ解剖する作業が難しくもありやりがいがあって楽しくもありました。最初に楽曲を聴いたときは、エミネムさんの「Lose Yourself」のサビに行くまでの流れと近い印象を受けて。
「来るぞ来るぞ」というのを分からせてくれない感じが恐縮な言い方ではございますが、玄人好みなと申しますか、通好みな曲なのではないかな、とも思いました。
――「Just do it」のディレクションで印象に残っていることがあれば教えてください。
思い出がありすぎて……(笑)。
ラップを畳み掛けるようなガンガンいく感じとか、分かりやすく韻をふむようなタイプの曲ではなく、自分の感情を読み取らせない乙統女さまらしさや、強者の特権がラップになっているまさに言葉の羅列が凄まじい楽曲です。
そこが一見フラットに見えるかもしれないのですが、そのなかに仮歌ではMARIAさんの緻密で壮大な素晴らしい技巧がたくさん詰め込まれた曲なので、乙統女さまの覚悟が見えます。
クーデターを起こして、大切な方たちとの別れを経験して、それでも孤独と背中合わせで頂点に立つ孤高のひと東方天乙統女でなければ、このラップは出てこないんじゃないかと思います。
最初から最後まで、ひとつも優しいところがないんです!
歌う私にも優しくしてくれない、さすが乙統女さま!(笑)
「猶予与えない“H”のプロジェクト 生半可な覚悟速攻アウト」ではいつもの表情とは違う感じが見え隠れしていますし、ラストの「もう誰かの為だとか 綺麗事はいわない この手で変えてみせて 己に誓ったwhole brand new world」では、ディレクターさんから今までに見せなかった乙統女さまの一面を出したいとお話をいただきまして、どう歌うのがベストかたくさん考えてレコーディングに臨みました。
MARIAさんの日本語と英語が入り混じるところ、とても素敵で最高に気持ちいいんですよね。でも、そのMARIAさんが私に託してくださいました素敵なフローが私が今まで歌ったり、聴いたりしたことのない未体験なものだったので、大変恐縮ながら1回聴いただけでは分からなかったんです。その素敵な部分をどう歌えばいいのかが……。
それを乙統女さまらしく落とし込んでいくのに、全力投球しました。そういう風にこの楽曲に対して試行錯誤させていただきながら打ち込む時間はあまりにも贅沢で本当に素晴らしい経験を積むことができて、本当にありがたい時間だったと心から感謝しております。
私が大好きな東方天乙統女さまとして、こんなに素敵な曲を歌う機会をいただけて、本当に幸せでした。
――4月15日、16日に開催される、9th LIVE 《ZERO OUT》への意気込みをお願いします。
『ヒプノシスマイク』のライブには以前から出演させていただいていますが、毎回圧倒的なスケールとお客様の熱い愛を感じています。
私ども中王区は、各ディビジョンの皆様の敵となるポジションなので、各ディビジョンを応援するファンの皆様からすると、ちょっと怖い存在として疎まれても仕方ない立場にあるように感じております。
でも、恐縮ながら乙統女さまを筆頭に中王区メンバーはたくさんの辛い経験を重ねてきた女性たちでもあります。
そんな多くの傷を持つ女性の味方・乙統女さまと無花果さん、合歓さんのことも何卒応援していただくことが叶いましたら、こんなに嬉しいことはございません。
乙統女さまは、内閣総理大臣、中王区「言の葉党」党首として頂点に立つ方ですが、同時にたくさんのものを失い孤独を抱えていらっしゃる……とラップをさせていただくたびに感じています。
レコーディングやライブ前の孤独な練習を経験するたび、「私もこの孤独を大切にしよう。最後まで諦めちゃいけない!」と自分を奮い立たせています。そんな乙統女さまの曲をライブでも精一杯歌います。
――そんな小林さんが今一番注目しているチームやキャラクターは?
とっても難しいですね……。それぞれのディビジョンが個性的で魅力的ですし、素敵なところがたくさんありますが、やっぱり乙統女さまの息子である有栖川帝統さんが個人的には気になっています。
乙統女さまは帝統さんが近くにいても、目の端にも入らないような顔をしていらっしゃいますが、小林個人としてはどうしても気になってしまいます。
乙統女さまがいろいろなしがらみで帝統さんのことを表立って思えない分、私が陰ながら帝統さんのことを考えさせていただくことができたらと思っています。
ただ、勝敗を決めるような部分では、あくまで公正に! ひいき目なしでやらせていただいていますので、皆さんご安心ください(笑)。
――中王区“言の葉党”のCDに向けての意気込み、ファンへのメッセージをお願いします。
私たち3人の血と汗と涙が詰まったこの楽曲。
もちろん、制作に携わられたスタッフの皆様の思いやご尽力もまんべんなく入っております。
ただ、その思いはお客様にお聴きいただいて初めて昇華できるものだと思いますので、皆様にCDをお手に取っていただくのが一番の望みです。
手前みそではありますが、自信を持ってオススメできる中王区“言の葉党”のCD「Verbal Justice」が完成いたしました。
男性の方も女性の方もこのCDをお聴きいただけたら嬉しいです。よろしくお願いいたします。
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