つー
乙女ゲームと2.5次元メインに執筆。丁寧で愛のある記事を目指します。
しかし、そんなことはなく、彼女のためだけに芝居を演じてみせたり、気晴らしに外に連れ出してくれたり、しまいには自分が出る舞台の特等席チケットを取ってくれたり。とにかく甘く優しくヒロインに接してくれるリアム。所属する「スカラ座」の主宰・トムとも仲が良く、もしかすると男女問わず“人たらし”なのかもしれないと、物語が進むにつれ、次第に安心感が増してきました。こんなに優しくされては、自分のことが好きなのでは、と勘違いしてしまう女性が沢山いそうではありますが……。
一方で時折描かれるリアムの心中は複雑で、心の中にもう1人の自分がいる模様……。
ヒロインに優しく接していることに対しても「自己満足だ」「自分は自分のために人に優しくしてみせる卑怯なやつだ」と、意外にも非常に卑屈な様子です。それには、彼の悲痛な過去の出来事が関わっていました。
リアムの呪いつきとしての能力は「人の視覚に認識されなくなる」こと。まさにチェシャ猫のごとく、急に現れては消えることができます。そんなチェシャ猫の呪いつきは「好奇心に殺される」運命なのだそう。これは「好奇心は猫をも殺す(Curiosity killed the cat.)」というイギリスのことわざが由来になっていると思われ、『不思議の国のアリス』も含め、ロンドンという舞台らしい設定です。
定期的に好奇心を満たさないと“発作”が起きてしまうというリアムは、時折、享楽主義者のアルフォンス(CV:斉藤壮馬)とともに夜遊びに出かけたり、”呪いつき”の研究をしているエゴイストな元医者・ロジャー(CV:江口拓也)に研究と称して診察してもらっていたりと、不安定な部分も……。しかし、そういった弱い部分をヒロインの前ではあまり出さず、あくまでもヒロインの気持ちを安らげることを優先している姿が印象的です。ただ、よくよく思い返すとそれは相手を優先しているようで、「自分自身の意志がない」ということでもあり……。
そんな中、リアムの芝居を特等席で観たヒロインには、もともと人の心が動く瞬間が好きで郵便配送配達をしていたこともあり、自分が描いた物語で人の心を動かしたいという想いを抱きます。リアムとの出会いで生まれた新たな夢を彼は歓迎し、自分だけの”おとぎ師”として自分の物語を書いてほしいと懇願。ヴィクトルからも正式に許可が出て、翌日からヒロインはリアム専属の“おとぎ師”として行動を共にすることに。すると、リアムが抱えている闇が次第に見えてきて……。
劇場に届く不審な手紙、さらに新聞には優しいリアムとしては信じがたいゴシップが掲載されますが、なんとリアムはそれを事実だと肯定するのです。果たして真相は、そしてリアムに迫る危機は誰の手によるものなのか――。舞台の上では星のように輝くリアムですが、段階を踏んで少しずつ明らかになっていく彼の過去と、その心の内側をぜひ楽しんでいただきたいと思います。
恋愛ゲームで楽しみなのが選択肢。出てくるタイミングは様々ですが、『イケメンヴィラン』では選んだ項目によって「盲愛度」と「狂愛度」が上がり、それに応じて「好感度」が上がります。
1番彼が望んでいたと思われる選択肢を選ぶと「盲愛度+4・狂愛度+4」となり「好感度+8」に。盲愛ルート寄りの選択肢を選ぶと「盲愛度+4・狂愛度+2」、狂愛ルート寄りの選択肢を選ぶと「盲愛度+2・狂愛度+4」となって、それぞれ「好感度+6」に。「好感度」が高ければ高いほど、スチルや彼からの手紙などが解放しやすくなり、最終的に両ルートから好きなエンドを選べるので、出来るだけ両方のパラメーターを上げられる選択肢を選べるとベストです。
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