ヤマコシ ショウコ
フルート奏者兼Webライター。好きなショタは小夜左文字、アイドルはランカ・リー、RPGはドラクエ。
いくつになってもラブコメ漫画でキュンキュンしたい! しかし、「すれ違いばかりの少女漫画はもう読めない……」なんて人は多いのではないでしょうか。当の筆者もその1人。「すれ違わなくていいから、早よくっつけ!」と思ってしまうのは、大人になってしまったから……?
そこで今回、昔は“りぼんっ子”で、種村有菜氏の作品なら『時空異邦人KYOKO』推し!好きな少女漫画家はひかわきょうこ氏、谷川史子氏!の30代オタクライターが、すれ違いは多少あれどストーリーやキャラの魅力によってストレスフリーに読める癒しの青春ラブコメ漫画を3作紹介します。
INDEX
高校2年生でクラスの委員長の吉田清子は、隣の席の矢野剛が気になります。それは矢野くんが毎日どこかしらに怪我をした状態で登校してくるから。どうやら矢野くんは不器用で怪我をしやすい体質らしく、普通に生活しているだけなのに生傷が絶えません。清子はそんな矢野くんを心配したり手当てをしたりと関わるうちに、恋心が芽生えていきます。
矢野くんはその体質から周りを巻き込まないよう他人との間に壁を作っていましたが、実は「普通の高校生活を送りたい」という願いがありました。それを知った清子は周りの友人とともに、矢野くんが楽しい高校生活を送れるよう奮闘し始めるのです。
ピュアで優しい2人の、のんびりとした恋愛が推せる……!
矢野くんは「怪我をせずに普通の高校生活を過ごしたい」という欲求が強く、恋愛にまで思考がいかないため、なかなか清子の気持ちに気が付きません。付き合い始めてからのペースも変わらずのんびり。しかし、2人と周りの友人たちがスレていなくていい子ばかりなので、ストレスにならないどころか微笑ましすぎて尊いんです……!
清子と友人たちのおかげでいろんな初めてを経験して、普通の人にとっての些細な出来事に幸せを感じる矢野くん。そんな矢野くんを見て清子も周りも嬉しくなり、幸せの輪が広がります。さまざまな経験を通して、一人前に恋をしたりやきもちを妬いたりといろんな感情に触れる矢野くん……このお話は矢野くんの成長物語でもあるのです……!
予想外の怪我の仕方をしたり、ピュアすぎるが故に少しズレた言動や行動をしたりする矢野くんにクスッと、いやだいぶ笑ってしまう場面も。まさにキュンキュンできて笑えて癒される!今回のタイトルにぴったりなラブコメ漫画。なんと八木勇征さん主演で実写映画化も決定しました!11月15日公開とのことなので、映画をご覧になる前に見てほしい一作です。
とある高校の1年A組の委員長は、目が合っただけで心を撃ちぬく“心撃の天使(エンジェル)”・桂おとぎ。そして副委員長は容姿端麗かつ人柄も良い完璧美少年・一刻(にのまえ とき)。完璧美少女と完璧美少年で評判の2人ですが、おとぎの本性はぶっちゃけキャラで武闘派という裏の顔を持っています。
おとぎは一刻に惹かれつつも、自分と似ていることから「一刻も裏の顔があるのでは?」と考え始めます。しかし、いつでも優しい一刻に裏の顔なんてないと思った矢先……とある出来事からおとぎの裏の顔が一刻にバレて、さらにはブラックな一刻の裏の顔を知ることになり、“心撃の天使”が逆にトキメキで心臓を撃ちぬかれてしまい……!?
あの一刻のギャップは惚れる、そりゃ惚れますよ!
2人とも学校では見せない裏の顔を隠し持っていますが、表の顔も裏の顔もどちらも性格が良く、好感が持てるんです。素のおとぎは自分のことを堂々と「人類一」と言い放つナルシストですが、正直裏の顔でも人気者になれるのでは?と思います。
ブラック一刻は口調が悪く髪型もアバンギャルドで、見た目は近寄りがたく見えるけど性格の良さは変わらず。いやほんとに、このギャップにやられない人います?いないですよね?そりゃ完璧美少女のおとぎも惚れますわ……。2人ともなぜ素を隠しているのか、理由が今後明かされるのかも気になるところ。
すれ違う場面もありますが、おとぎが自分を俯瞰的に見られるかつカラッとした性格だからこそ、もやもやすることも少ないです。話が進むとモテ男・二神雷(ふたがみ らい)が登場するのですが、個人的には二神が今後おとぎと一刻をどんな風にかき乱してくれるのか楽しみで仕方ありません。まだ読んだことがない少女漫画好きな方は要チェックです!
人の輪に入るのが苦手で「コソ子」と呼ばれている口無紺子(くちなし こうこ)が主人公。紺子はソロ活動部で1人、「顔はいいけど性格が終わっている」と噂されている推しの志摩崎くんを見る活動をしています。
ある日、念願の部室を手に入れたと思ったらそこには志摩崎くんの姿が。ひょんなことから志摩崎くんもソロ活動部に入ることになり、紺子の推しが志摩崎くんであることが本人にバレてしまいます。そして挙句には志摩崎くんの彼女役をやることになってしまい……!?
紺子も志摩崎くんもキャラが強い!
ただでさえ人付き合いが苦手な紺子は、推しの志摩崎くんと目を合わせられずキョドりまくり。自分を「クソザコ」と卑下していて自己肯定感は最低レベルです。一方の志摩崎くんは、思ったことは何でも口にするプライドの高い、紺子が言うには「顔面の良い独裁者」で紺子とは真逆のタイプ。
キョドりまくりの女子と俺様系男子。好き嫌いが分かれそうに見えますが、不思議なことにどちらのキャラも不快感がないんです。
志摩崎くんは当初紺子に「俺はお前に興味はない」と発言。紺子が書いた推しノートを見つけた時にはさすがに「気持ち悪い」と漏らしており……そしてナンパに絡まれている紺子を見かけたときは、ナンパ男ではなく紺子を投げ飛ばして助ける始末。そんなことある?
しかし、そんな極度のツンツン男子が徐々に紺子へ惹かれていき、気持ちを理解した途端に溢れんばかりに出てくるデレ……これはぜひ実際に読んで確かめてもらいたい!ちなみにお互いの性格が違い過ぎて、“すれ違い”の概念はある意味存在していないと言っていいかもしれません。
少女漫画ですれ違いまくる作品に対し、大人になってから「言葉にすればすぐに伝わるのに!」「なぜそこで肝心なことを言わないの!?」などいつもヤキモキした思いを抱えていました。しかし、今回紹介した作品はひたすら癒されて、笑えて、ストレスフリーで読むことができます!
現役の学生はもちろん、青春時代が遠い昔の社会人にも刺さるはず!気になった方はぜひ漫画を手に取ってみてください。
ヤマコシ ショウコ
フルート奏者兼Webライター。好きなショタは小夜左文字、アイドルはランカ・リー、RPGはドラクエ。
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