zash
子供の頃から培ってきた映画、海外ドラマ、特撮、アニメの知識を活かして活動中。各媒体でコラム、取材レポート、インタビュー記事を執筆する他、雑誌やマスコミ用リリースへの寄稿も行っている。
それではレビュワーは本作に対してどんな印象を抱いたのでしょうか?
アニメのレビューが多く掲載されている「BUT WHY THO?」に掲載された第5話「玉折」のレビューが特に印象的だったので紹介させていただきます。それは夏油が自らの非力さを痛感し、やがて呪詛師へと身を堕としていく場面。
Blu-ray『呪術廻戦』Vol.8(東宝)
これに対し、同レビューでは「夏油が犯していく残虐非道な行為を巧みに処理しており、改めてMAPPAへの評価が高くなった。呪いと凄惨な行いへ迫力を求める視聴者が多いかもしれないが、この瞬間が、人々を驚かせる場面ではなく、悲しみをもたらす場面であることをスタジオは理解している。控えめな演出は夏油のパワーをアピールするのではなく、その瞬間の感情を捉えるために利用されている」と評価。
夏油が身を堕としていく様を‘‘静かに’’描いている点が心に突き刺さったようです。
続けて、「エピソードは五条と夏油の対立によって幕を閉じ、五条の性格も影響して、より厳しいラストを迎える。本作で初めて、五条悟が無力に感じる瞬間を観ることができた。
友人を止めることのできない無力さは、これまでにない脆弱性を五条に生み出し、五条の絶え間ない笑顔の裏に悲しみの色を加える。この喪失から負った傷を隠すために、五条は笑顔の仮面をつけているのではないかと思わずにはいられない」と綴られています。
「懐玉・玉折編」はあくまでも前日譚。五条と夏油の関係性にフォーカスした内容が繰り広げられました。こういったレビューが出てくるということは、まさに製作陣、原作者の巧みなストーリーテリングが功を奏した証拠。『呪術廻戦』の奥深さを体現してくれたレビューだと思います。
最後に同レビューは「五条と夏油への新たな理解を経て、エピソードは現在へと回帰する。シリーズがここから前進していくにつれて、過去の果実が熟し始めているということを目撃することになるだろう」と締めくくられています。
zash
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