numan編集部
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「BL原作」作品が数多く映像化される中、演じた人だからこそ感じ取ることができるその魅力とは? 世話焼きで“クーデレ”な先輩と、天然ピュア後輩の育み愛を描いた『タカラのびいどろ』にW主演する岩瀬洋志さんと小西詠斗さんに語ってもらいました。
また、それぞれの役の個性“クーデレ”や“天然ピュア”が自分の中にどれくらいあるのかを深掘り分析。さらにそれぞれが思う「こんな人に心惹かれる」など、パーソナルな部分もトーク。醸し出す柔らかな空気と作品への真摯な思いが伝わる対談をお届けします。
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INDEX
――岩瀬さんが演じた志賀宝。小西さんが演じた中野大進。まずはそれぞれの役について、ここを大事に演じた、意識した、というお話からお聞かせください。
小西詠斗(以下、小西):
僕が演じた大進は大学1年生の男の子なのですが、ピュアで泣き虫でかわいらしい。なかなか今まで演じたことのないタイプで、すごく難しいなと思いました。
今まで、シンプルにかわいらしい役というのはあったのですが、大進はただかわいくて純粋なだけじゃなくて、芯が強くて、ストレートに物事を伝えられる子なんですよね。そこをどう表現したらいいのか。どういう喋り方をしたら、そう見えるのか、と考えながら演じました。
――喋り方の工夫というのは?
小西:
基本的にはマイペースなので、人と話すときに、普通のテンポよりワンテンポ遅くしてみたり、大進が喋ると会話にノッキングを起こすような話し方は意識しました。ただ、やっぱり肝は「芯が強い」ってところなので、そこは忘れずに演じましたね。
岩瀬洋志(以下、岩瀬):
芯が強いっていうのは大進の大事なところだよね。
小西:
ホントそう。表現するのがすごく難しかったなって思います。あとは僕24歳なので、実年齢より若々しく(笑)。
――お二人の年齢関係と役の年齢は逆なんですよね。
小西:
そうです。逆ですね。僕のほうが本当は年上なんですけど、年下の役。でも宝がすごく年上のお兄さんとして存在してくれたので、そこは助かりました。
――その宝を演じられた岩瀬さんの意識されたことは?
岩瀬:
僕も年齢のことはあるので、年上に見えるように意識しました。振る舞いもそうだし、外見も年上に見えないと、根本的なものがくずれてしまうので、そこは大事だなと思って。役に関しては志賀宝という役は、僕自身も似てる部分もあったので、あまり無理して役作りすることはなく、似てる部分をベースに共感をもって演じられたし、役の心情も捉えることができたかなって思います。
小西:
似てる部分があるの?
岩瀬:
性格の部分っていうより心情かな。そこは共感できたので。宝ってクールでぶっきらぼうなところがあって、そこは普段の自分とは違うので、難しかったですけど…でも、なかなかああいうキャラの子いないよね。
小西:
いないと思う。(大進も宝も)二人とも両極端の性格。
岩瀬:
でも大進みたいな子はいそうな気もする。
小西:
そうかな。僕は今まであんまり出会ったことがなくて想像がつかなかったので、探りながらって感じだったな。宝もなかなかいないタイプだよね。
岩瀬:
あのぶっきらぼうな感じは一歩間違えると、周りに勘違いされやすい性格ではあるからね(笑)。
――でもそのぶっきらぼうさもある反面、ビー玉への感性。ああいう繊細さも持ち合わせていますよね。
岩瀬:
そう、繊細なんですよ。
小西:
すごく繊細で優しい。
岩瀬:
そこの部分は意識してました。
――お二人のご自分の中にある大進的なもの、宝的なもの、それぞれこの部分は持ってるな、というのはありますか?
小西:
僕はもう大進みたいな純粋な心を持っていないかもしれないですね(笑)。
岩瀬:
そうなの?(笑)
小西:
あのピュアで純粋な気持ちになれたらいいなっていうのはすごく演じていて思いましたね。
――逆に小西さんの中に宝的な要素はあるんですか?
小西:
ないですね。皆無(笑)。
岩瀬:
ちょっとありそうだけどね?
小西:
そう? あのクールな感じはないと思うなー。
――岩瀬さんの中の宝要素は?
岩瀬:
常日頃、自分のことだけじゃなく、人のことを考えてしまう、というのは似てるかもしれないです。
――ちなみに大進的要素は?
岩瀬:
大進的要素はないです。
小西:
即答(笑)。でもそんな感じはするね。
――撮影を進めていく中で、お互いこういう人なんだ、こういう一面があるんだ、と知ったところ、気づいたところは?
小西:
初めて会ったときから年齢より大人っぽいな、と思いました。宝を演じているときはすごく大人びていて、カッコいい年上に見えるんですけど、普段の感じは20歳。ずっと元気だったな、って。大人っぽい一面と20歳の部分、どっちもあるのが魅力ですね。
――撮影の合間だと、ワチャワチャしてたり?
小西:
しっかりと決めるところはバシっと決めて、でも一方でおちゃらけたりしているときもあって、ギャップの人ですね。
岩瀬:
僕は詠斗くんは本当にクールなのかなと思ってたんです。「お兄さん」って感じだったので。でも話してみると、かわいらしいんですよ(笑)。
小西:
だって僕がクールだったらやりづらいでしょ(笑)。
岩瀬:
クールだったらこんなに話せてないかも(笑)。ずっと撮影の日々だったので、自然に距離が近づいて…。
小西:
僕、年下に気を遣わせないのが上手なんですよ(笑)。
岩瀬:
でも確かにそう。俺、最初ずっと敬語でしたよね?
小西:
「敬語使わなくていいよ」って言ったんだけど、最初はなかなかできなかったよね。
岩瀬:
敬語を使わない、ってなかなかできないタイプなんですよ。でも「いいよいいよ」って空気を作ってくれて自然に、距離が近づきましたね。
――小西さんの空気づくりはかなりうまい?
岩瀬:
うまいと思います。自然にしゃべりやすい。
小西:
でもそれはみんなで作った空気だと思うし、現場は常にいい雰囲気で撮影できたと思います。
――ちなみに撮影を振り返って、大変だったなでもいいですし、気合い入ったな、でもいいですし、印象に残っているシーンがあればお聞かせください。
小西:
大変だったところはいっぱいあるよね、
岩瀬:
7割大変(笑)。
小西:
だね(笑)。大変だった。だからキリがないんですけど…。
岩瀬:
でもあれ。宝が泣いている大進を見つけるところ。あのシーンが好きですね。
小西:
1話の大事なシーンだよね。
岩瀬:
あれ好き。めっちゃ好きです。
小西:
ずっと言ってるよね。
岩瀬:
でもあの(撮影の)日、ものすごく寒かったんですよ。
小西:
そうだ。寒かった。
岩瀬:
宝の服装は、山を登ってきた後だったから着込んでたんですけど、大進は半袖半ズボンで。
小西:
一人でうずくまってて。
岩瀬:
それがもう、おもしろすぎて。
小西:
おもしろい言うな(笑)。
岩瀬:
俺こんな重装備だけど、ほんまにごめん…と思いながら(笑)。凍えて待ってるんだろうなみたいな、そんなこと考えて面白かったです(笑)。
小西:
でも確かに寒かったなー。大進って半袖半ズボンのシーンがいくつかあって、外で夜、寒い時期にやっていたので、そこはしんどかったですね。
岩瀬:
でもあのシーンは、本当に序盤から大進の純粋な部分も見えるし、二人の想いも見えるいいシーンなのでぜひ注目して見てほしいです。
小西:
まずこのドラマの最初の山場だよね。感情芝居の大事なところだから、大切に演じました。
――そしてお二人のパーソナルな部分も伺えればと思うのですが、お二人が「沼落ち」する、好きになってしまう瞬間、こういう沼にハマってしまう、という「沼傾向」をお聞きできればと思います。
岩瀬:
僕、音楽にハマってしまうことが多いですね。いろんな曲を聴くんです。ヒップホップもクラシックもジャズも好きだし、街中を歩いてても溢れてるじゃないですか。そういう音楽一つ一つに惹かれますね。お店でも音楽が流れてるけど、普段聴かないようなジャズやクラシックにどんどんハマることもあるし、そういう時間が楽しいですね。
――幅広いジャンルなんですね。
岩瀬:
家でも音楽を流しっぱなしにしてたりするんです。そういう中でパッと心惹かれるものが出てくるのがうれしいし、街中で出会うと最高ですね。
――小西さんの「沼傾向」はいかがですか?
小西:
動物が大好きで。最近ハマっているのは、道行く人がワンちゃんを連れている場合、お願いして触らせてもらうのが大好きです。「触らせてください」って言ってわしゃわしゃする(笑)。僕はワンちゃんを飼っていないので、もうワンちゃんをわしゃわしゃできるのはそのときだけなので。もちろん相手の方にちゃんと許可はもらってですよ。でも、最高に癒される時間です。
――飼えるとしたら?
小西:
最近はフレンチブルドックに惹かれているんですよねー。めっちゃかわいい。街で見かけたら声をかけずにはいられないです(笑)。この撮影中にもいろんな犬が歩いていたので、周りの人に聞いていましたね。話していたらまた犬飼いたくなってきた(笑)。
――一方、人に対して、こういう人が気になってしまう、思いを寄せてしまうという傾向はありますか?
岩瀬:
自分に持っていないのものを持っている人には惹きつけられますね。あとは、気遣いができたり、人の心がわかってる、そういう優しさを持ってる人に対してはいいなって素直に思います。
小西:
僕も自分に持ってないものを持っている人に惹かれますね。そういう人は尊敬しますし、自分と同じ年齢の人でも、しっかりした大人びているような人だったり。例えば、僕は歌を歌ったり、ダンスも好きなんですけど、才能が突出してる人にはグッと心が持っていかれますし、そういう人との出会いは大事にしたいなと思っています。
――『タカラのびいどろ』に限らず、いわゆるBL原作作品が数多く映像化されていますが、今回演じられた上で、BL原作作品が愛される理由、だからみんな好きなんだな、と感じたことはありますか?
岩瀬:
僕はこの作品に参加するまで、BL原作の作品をあまり見たことがなかったんです。でも、この作品が決まってから見させていただいて、そして今回演じさせていただいて思ったのは、同性だからわかることが多い、っていうのはあるかなと思いました。
小西:
確かに。それは思うね。
岩瀬:
男女だと、言葉にして伝えなきゃいけない部分が同性だったらわかる、というような。だから、その感覚みたいなものが繊細さにつながるし、共感性も高い。そういう部分が愛される理由かなって思います。
小西:
それはそうかもね。個人の心情という意味では変わらないんだけど、繊細な思いに触れることができるっていうのは大きいのかなと思いますね。この『タカラのびいどろ』もシンプルにラブストーリーとして没頭できる作品で、どんな年齢の方が見ても楽しめる作品になっていると思います。この作品を見て心温まってもらえたらな、って思います。
(執筆:田部井徹、撮影:笹井タカマサ、スタイリスト:井出沙里奈、ヘアメイク:田中優衣)
「先輩の“好き”が100%になるまで頑張ればよかですか?」
泣いているところを慰めてくれた宝(岩瀬洋志)のことが忘れられず、地元福岡から上京した大進(小西詠斗)。しかし、大学で再会した宝には冷たく突き放されてしまう。めげずに追いかける⼤進だが、⼀⽅の宝も⼤進のまっすぐな瞳から⽬が離せなくなっていき……。
出演:岩瀬洋志 ⼩⻄詠⽃ ほか
原作:鈴丸みんた『タカラのびいどろ』新書館ディアプラス・コミックス刊
監督:⽯橋⼣帆 富⽥未来 こささりょうま 脚本:下亜友美 ⽯橋⼣帆 富⽥未来
制作:TBSグロウディア/制作プロダクション:キャンター
製作:「タカラのびいどろ」製作委員会
Ⓒ鈴丸みんた/新書館 Ⓒ「タカラのびいどろ」製作委員会
<配信情報>
Lemino:2024年7⽉1⽇(⽉)10:00〜⾒放題独占配信
<放送情報>
BS朝⽇:2024年7⽉1⽇(⽉)23:24〜
テレビ神奈川(tvk):2024年7⽉1⽇(⽉)23:30〜
RKB毎⽇放送(RKB):2024年7⽉6⽇(⼟)25:28〜
HBC北海道放送(HBC):2024年7⽉6⽇(⼟)25:28〜
CBCテレビ(CBC):2024年7⽉7⽇(⽇)24:50〜
<公式HP・SNS>
【公式HP】http://takara-no-vidro.com/
【X】https://twitter.com/takara_no_vidro
【Instagramアカウント】https://www.instagram.com/takara_no_vidro/
岩瀬洋志(いわせ・ようじ)
2004年1月6日生まれ、兵庫県出身。
公式サイト●https://www.aplus-japan.com/talent/iwaseyoji
小西詠斗(こにし・えいと)
2000年1月21日生まれ、広島県出身。
公式サイト●https://horipro-digital-entertainment.co.jp/artist/konishi_eito/
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