numan編集部
文中では、アメリカのテレビドラマ史上において、最も高く評価された作品の一つでもある『ブレイキング・バッド』の主人公ウォルター・ホワイトが残した「自分のためにやったことだ」というセリフを引用している部分が印象的でした。
同作は、余命宣告を受けた平凡な化学教師が麻薬製造に手を染める物語が展開されるのですが、物語の最終局面で自らの行いを告白する場面において、そのセリフが登場するのですが、まさにエレンの行動は、ウォルターのそれと似通っているとレビュワーは例えているのです。
「いかにエレンが自身の行いを正当化させていくのか」という要素をスマートな編集で切り取ったことが功を奏したと「The Final Season」序盤を絡めながら、今回の「完結編」へと話が及びます。
「これまではエレンの意図と行動を正当化するかどうかについて曖昧な表現が多かったが、今回ついにそこへ足を踏み入れた。エレンが自分が正しいと感じていても大量虐殺は正当化できない。怪物になってしまったエレンを止めなければならない」と、キャラクターたちの心境を綴ります。
「この展開は本作の最も大胆で最良のアプローチである」と、ただ悲劇のヒーローとして描くわけではなく、エレンの複雑な主人公像を確立する役割を見事に果たしたと綴られています。この展開については、「何らかの解釈の余地も残されている」とコメントされており、視聴者の感じ方一つで大きな差異が生じる複雑さも評価されています。
MAPPAが手掛けるアニメーションに関しても「本作の中でも最高のアニメーション」と評価されており、「彼らに十分な時間を与えれば、どれだけのものを観られるのかを証明した」と、これ以上ない評価を与えていました。
最終的に『進撃の巨人 The Final Season 完結編【前編】』は、「あくまでフィナーレの前半に過ぎないが、これまで以上に優れた作品だった」と評価。
加えて「1時間という時間の中で様々なスリルが生まれている。間違いなく物語のピークであり、後編が配信された際には、世代を代表するアニメとしての地位をほしいままにするだろう」と賛辞を送っていました。
ハンジの姿に絶望「やめてくれ」「最悪だ」
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合がございます
特集記事
ランキング
電ファミ新着記事
ランキング
-
2022.12.17
特集記事