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佐渡ヶ島を舞台に、舞いに情熱を捧げる若者たちの葛藤と決意を松田凌さん、橋本祥平さん、有澤樟太郎さんらが演じる、“能”ד舞踏”で魅せるハイブリッド青春映画『舞倒れ』。
橋本さんが演じるのは、舞にすべてを捧げ情熱を燃やす吾潟(あがた・松田凌)の弟弟子・下戸(おりと)役。役への取り組み方から、「役とリンクしていた」と話す、事務所の先輩である松田凌さんへの思いも話してくれました。
■松田凌が映画『舞倒れ』で魅せた青春「舞に無我夢中になる主人公のように、僕も人生踊り狂って倒れたいですね(笑)」
https://numan.tokyo/feature/iht0z9ku/
INDEX
――下戸(おりと)役を演じることで、大切にしたことを教えてください。
橋本祥平(以下、橋本):
今回は「鍍金流(ときんりゅう)」という架空の能文化を軸に物語が進んでいくのですが、そういう昔からある伝統が、後継者に受け継がれていくということはとても大事なことだと思うんです。日本にもいろんな職人さんがいて、でも最近は後継者がいないのでこれで終わってしまうかもしれない、みたいなテレビ番組を観ると「この技術は今後も絶対残した方がいいけど、でも心が痛いな、苦しいな」みたいなことを思うんです。
下戸は今回そういう部分と向き合っていくのですが、継がなくてはいけないのはわかってはいるけど、たぶん本心ではやりたくない、いや、実はやりたくないわけではないと思うんですけども……。とにかくとても気遣いのある人で、下戸を通して自分の意見を通すという大事さとかを改めて知れたのではとも思います。
――本当の兄弟のようだった、吾潟との関係性が次第に壊れていきますよね。
橋本:
吾潟へのリスペクトと共に「あなたがいないと僕はひとりでは歩けません」みたいな、そういう気持ちを持って演じようと心掛けていました。ある意味、このお話は下戸の成長物語だと思うところもありましたね。
でも、吾潟と下戸の関係性は普段の凌くんと僕の関係性そのままだなと感じたところも結構あって、役とリンクしていたように思えました。たとえば事務所の方に「次は祥平、社長になって」って言われたら、俺は絶対に「いや、凌くんがやればいいじゃん。なんで俺?」みたいなことになるじゃないですか? そういう意味ではすごいわかります、下戸の気持ちがね(笑)。
――なるほど(笑)。松田凌さんとの共演はいかがでしたか?
橋本:
凌くんとは何作品か舞台で共演した経験はありましたが、あらためてすごい刺激をもらいました。間近に背中を見せてもらっている方と一緒にお芝居するというのは気が引き締まりますし、いっぱい勉強させていただいた期間でした。
――ロケ地、佐渡ヶ島の印象は?
橋本:
人生で日本全国すべてを巡ることは難しいと思いますけど、撮影のきっかけをいただいて佐渡ヶ島という知らない土地に行けたのはとてもありがたかったです。本当に美しいロケーションでここを舞台として選んだ理由もわかりましたし、海も綺麗で人は優しいし、本当にいい島だなっていう印象でした。
もっとゆっくり観光とかできたらよかったんですけど、プライベートで行く機会があれば今度ぜひという感じです。
――現場でのエピソードを教えてください。
橋本:
なかなかゆっくりご飯とか行けなかったんですけど(苦笑)。でも、一度だけ凌くんと(有澤)樟太郎と3人で撮影が早めに終わった日に夜ご飯を食べに行きました。佐渡ヶ島のおいしい海鮮を堪能しつつ、いろんなお話をして……いい夜だったな(笑)。
――舞踏のレッスンは大変でしたか?
橋本:
事前に振り付けを都内で教えていただいて、そこから自分で落とし込む時間があり、佐渡に持っていったという感じです。僕は舞を踊るのが初体験でいろんな所作があってそれを学ばなくてはいけないんですけど、今回の舞に関しては「鍍金流(ときんりゅう)」という映画独自の舞という設定だったんです。なので教えてくださった先生も有名なダンサーさんが振りをつけてくださったので、少しコンテンポラリー要素も入ってるような新しい舞の形を教えてもらいました。
――橋本さんが思う、フェイバリットシーンは?
橋本:
自然が豊かな佐渡の町をとにかく叫びながら走ったシーンです。とても気持ちがよかったですね。天候にも恵まれて、山や港をガーってダッシュしました(笑)。
――青春ですね。ちなみに学生役ということについては?
橋本:
学生の役ではありますが、最初に監督とお話したときに「変に作りすぎず自分のままでいいですよ」ということをおっしゃってくださいました。なので、変に若い芝居をしようとかそういうことはなかったです。ただ、やっぱり制服を着ると「あ、意外と自然にそっちに行くもんだな」とは思いましたね(笑)。
――映画を楽しみにしている方へメッセージをお願いします。
橋本:
この映画は僕が所属している事務所の俳優が多く出演しているのですが「なにか事務所で作りたいね」と、みんなで話していたのが最初のきっかけであったんです。でも普段僕らは舞台(の仕事)が多いのでそちらの線もあったと思うんですけど、あえて映画を選んだというところの事務所の勝負と、映像を僕らに経験させてあげたいという優しさも感じつつ真剣に挑みました。
やっぱりフィルムのいいところはずっと映像として残るものなので、今の僕らの持ってるものすべてをぶつけました。この先もいろんな方の心に残ってもらえるような作品であり続けてくれたら嬉しいと思います。
――ありがとうございます。最近の沼、興味のあることを教えて下さい。
橋本:
去年の誕生日に、舞台の出演者の方々からプレゼントをもらったんです。でも、皆さんで話し合ったのかはわからないですけど「なんていう名前なの?」ってレベルのいろんなマニアックな楽器をたくさんいただいて(笑)。
その中にカリンバというゲームボーイぐらいの大きさの楽器があって、指で弾くと音が鳴るんですが、これが意外と面白くていろんな曲を弾いてみたいです。カリンバを極めたいと思っています!どこかで披露する機会があったらいいな。
PROFILE
橋本祥平(はしもと・しょうへい)
1993年12月31日生まれ、神奈川県出身。
X(旧Twitter) @hashimotoshohey
オフィシャルサイト hashimoto-shohei.com
撮影:笹井タカマサ
執筆:富田陽美(トリーヌ)
■松田凌が映画『舞倒れ』で魅せた青春「舞に無我夢中になる主人公のように、僕も人生踊り狂って倒れたいですね(笑)」
https://numan.tokyo/feature/iht0z9ku/
昭和九九年。佐渡ヶ島。日本は大国との戦争の渦中にあるが、日本最大の離島である佐渡ヶ島は戦火に巻き込まれることなく、外部からもたらされる限られた情報と島内の伝統が混ざり合い、独自の文化が発展を遂げていた。島の能文化の象徴である流派、鍍金流(ときんりゅう)。次代当主の硲(はざま・有澤樟太郎)、弟弟子の吾潟(あがた・松田凌)と下戸(おりと・橋本祥平)の3人は家元の千種(ちぐさ・田村一行)とその妻、願(ねがい・黒沢あすか)や歌見(うたみ・川添野愛)らと慎ましいながらも静かな時を過ごしていた。が、一つの便りがその未来に影を落とす。
映画『舞倒れ』
2024年3月18日(月)~21日(水)「こくみん共済coop文化フェスティバル2024」にて先行上映。
場所:こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ
出演:松田凌、橋本祥平、有澤樟太郎、川添野愛、田村一行、黒沢あすか、新田健太、榎本純、秋山皓郎、菊池宇晃、相澤莉多、滝川広大、伊崎龍次郎、深澤大河、本西彩希帆 他
監督:横大路伸
脚本:下浦貴敬
企画:キャストコーポレーション/Office ENDLESS
©映画「舞倒れ」製作委員会
◆ホームページ
映画『舞倒れ』公式サイト (officeendless.com)
https://officeendless.com/sp/movie_maidaore/
◆X(旧Twitter):映画【舞倒れ】公式 (@maidaore_2024)
https://twitter.com/maidaore_2024
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