numan編集部
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――そして、ここからは「仮面ライダー愛」、「ヒーロー愛」についてお聞きしたいと思います。
簡:
きた!
杢代:
超言いたい。
――ではまず、子どもの頃、大好きだったヒーローは?
簡:
僕は「電王」(『仮面ライダー電王』)でした。
杢代:
僕は「シンケンジャー」(『侍戦隊シンケンジャー』)一択です!
――それでは簡さんの「電王」のお話から。ハマったきっかけは?
簡:
まずなんといっても佐藤健さんがカッコよすぎる。そのカッコよさに惹かれて見てましたし、僕も日々見えない敵と戦ってました(笑)。
杢代:
戦っちゃうよねー。
簡:
「電王」のおもちゃも持ってました。あと、「電王」は列車がモチーフだったので、当時、電車に乗るのがめっちゃ好きになりましたね。子どもへのそういう影響ってすごく大きいなと思いますね。
――杢代さんは「シンケンジャー」のどんなところに熱くなりました?
杢代:
実は細かい内容はあんまり覚えてなくて(苦笑)。とにかくカッコよくてハマったんです。子ども心に響きました。
僕、『ギーツ』に出演することが決まったあと、東映特撮ファンクラブで「シンケンジャー」を久しぶりに見て、そしたらすごく面白くて。たぶんあの頃、もしかしたら内容的にはあまり理解できてなかった部分もあるんですけど、この面白さはわかってたんじゃないのかなって思って。一個一個に感動しました。おもちゃも全部買ってたんですよ。今も家にあります。
――ちなみに子どもの頃はおもちゃを買って、変身を真似て、という楽しみ方をしてました?
簡:
もちろん。
杢代:
変身タイプ?
簡:
そうだね。見えない敵と戦ってたから(笑)。
杢代:
俺はフィギュアで遊ぶ派。
簡:
あー、それもあるね。おもちゃで遊ぶよね。
杢代:
「シンケンジャー」って、個人的に歴代最高だと思ってるんですけど、どんどんおもちゃを重ねて強化されてくじゃないですか、そうすると最終形態で1パーツも余ることなく、全部合体できるんですよ。持ってるおもちゃを全部繋げられる。全部ひとつになるの。
簡:
マジで?
杢代:
最高でしょ?
――一方で先ほどおっしゃったように大人になってから改めてみる楽しさもありますよね。
杢代:
子どもの頃はカッコいい! という楽しみ方だけど、大人になってから見ると、心理とか心情も感じられるので深みが出るんですよね。
簡:
わかる。やっぱり『仮面ライダー』って毎週毎週、キャラクターにどんどん愛を持っていけるんだよね。主人公だけじゃなく他に対する思いも深まる。
杢代:
だから今の5歳6歳とか小さい子たちが例えば15年後、改めて『ギーツ』を見てくれたら、たぶん驚くと思う。
簡:
そうだね。こんなに深かったのか、ってなるよ。絶対。
杢代:
僕は吾妻道長を演じててこんなこと言うのもあれなんですけど、もともとはヴィラン側(悪役・敵役)を推したくなるタイプなんです。悪役だけじゃなくライバル役も含めてなんですけど、それぞれそのバックボーンというか、なぜそうなったのかまでしっかり描かれるじゃないですか。だからすごく惹き付けられる。なので、そこをしっかり見てもらうと、何で戦ってるのかがわかると思うので、大人の方にもハマっていただきたいですね。
簡:
でもそういうこと言うから主人公より悪役の方が人気になったりするのよ。
杢代:
それもいいじゃない。
簡:
それもいいか。人それぞれハマってください(笑)。
杢代:
すぐ折れた(笑)。
――(笑)。では最後に、大好きだったヒーローを自ら演じたことによって感じたヒーローの魅力。ヒーローを演じることで得たものについてうかがえればと思います。
簡:
やっぱり子どもたちに見てもらえるというのが大きな意味があったんだなって思います。イベントをすると子どもたちが、来てくださるんですけど、子どもたちに応援されるのって、本当に嬉しいなって思う瞬間なんですよね。あと、懐かしい気持ちにもなるんです。「あ、自分もこうだったよな」みたいな。だからそこで「頑張ろう」って改めて思えるので、仮面ライダーを演じさせてもらったのは大きなことだなと思います。
杢代:
ヒーローを演じるって、演じてる側だけじゃないなって思いました。変な言い方ですけど、演じてる僕たちだけじゃなくて、それを受け止めてくれたみんながヒーローだな、って。日常生活だったり、普通に生きる中でヒーローの言葉が生きていて、その思いがまた誰かの言葉や行動に繋がったり、それで誰かが助けられたりするんじゃないかな、って。そう考えたらみんなヒーローなんですよ。
簡:
めっちゃいいこと言う!
杢代:
ありがとう(照)。でも演じさせてもらったから思うことなんですよね。
簡:
今回の作品でも人間とジャマトとの共存とか、平和を願ってるじゃないですか。普通に世間一般からしたら何言うてんねんって言われちゃうかもしれないけど、それも『仮面ライダー』の世界だったらそれをまっすぐに伝えられる。…って杢代くんもそれが言いたかったんでしょ?
杢代:
え? 俺それが言いたかったのかな(笑)。まぁでもそういうことです。簡くんの言うことは間違ってないです。間違ってないですけど、「俺いいコメントでしっかりシメたで」みたいな顔してるのがちょっと(笑)。
簡:
完璧にシメたでしょ。
杢代:
そういうことにしておきます(笑)!
簡秀吉(かん・ひでよし)
2002年10月23日生まれ、京都府出身。
公式サイト●http://www.box-corporation.com/hideyoshi_kan
杢代和人(もくだい・かずと)
2004年5月20日生まれ、東京都出身。
公式サイト●https://www.stardust.co.jp/talent/section3/mokudaikazuto/
撮影:笹井タカマサ
執筆:田部井徹(トリーヌ)
<簡秀吉>
スタイリスト:津野真吾(impiger)
・カットソー ¥20,900(suzuki takayuki)
〈お問い合わせ先〉
suzuki takayuki (03-6821-6701)
<杢代和人>
スタイリスト:TAKURO
ヘアメイク:SUGA NAKATA(GLEAM)
Vシネクスト『仮面ライダーギーツ ジャマト・アウェイキング』
2024年3月8日(金)より期間限定上映
■出演:
簡 秀吉 杢代和人
佐藤瑠雅 星乃夢奈 青島 心 志田音々
萩谷慧悟(7ORDER) 松永有紗 碓井将大 正垣湊都
後藤 大 並木彩華 北村 諒
■原作:
石ノ森章太郎
■スタッフ:
原作:石ノ森章太郎 監督:坂本浩一 脚本:高橋悠也
公式サイト:
https://www.toei-video.co.jp/vcinext-geats/
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