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『ファタール』(ソニー・ミュージックレーベルズ)

2024年「アニソン界隈」はどうだった?ミセスらJ-POPの参画で名曲がより生まれ、キタニタツヤは中島健人らとの化学反応を起こした

アニメ『呪術廻戦 懐玉・玉折/渋谷事変』主題歌「青のすみか」の一大ヒットで、2023年にその人気を確立させた彼。2024年も、様々なアニメでそのソングライティング力を遺憾なく発揮していました。

『青のすみか』(ソニー・ミュージックレーベルズ)

『青のすみか』(ソニー・ミュージックレーベルズ)

アニメ『戦隊大失格』主題歌「次回予告」も秀逸なアニソンでしたが、それ以上に今年の彼の活躍として目立ったのは、多彩な才能を持つ他アーティストとのコラボ楽曲! その代表格が、やはり中島健人とのビッグユニットとなったGEMN「ファタール」です。

アニメ『【推しの子】』の主題歌としてリリースされた本作。当初GEMNは正体不明の二人組ユニットとして登場し、その正体が明かされた際は二人それぞれの人気と、その意外過ぎる組み合わせが、アニメシーンのみならず多くの界隈から注目を集めていましたね。

アニメの魅力を十二分に詰め込んだ、妖しさとスタイリッシュさが共存する楽曲。そしてアイドルとVOCALOIDという、一見非常に遠いカルチャーをそれぞれルーツとする二人の生み出した、まさに化学反応と呼ぶべきシナジー。そういった点が、本曲の絶大な支持にも繋がったのでしょう。

『ファタール』(ソニー・ミュージックレーベルズ)

『ファタール』(ソニー・ミュージックレーベルズ)

リリースから約5か月経った今、YouTubeの公式PVは再生数約4200万回を記録。またアニメのノンクレジットオープニング映像も再生数2800万回を突破し、楽曲に関連する2つの動画の総再生数は7000万回を超える数字に。

また楽曲のストリーミング累積再生数も、直近でリリースから半年を待たずしてついに1億回を突破したとのこと。今回の1曲のみで終わるには、あまりにも勿体ないほどの記録を打ち立てたGEMN。来年以降の二人それぞれの活躍にも注目したい、そんなユニットともなりました。

また続く2024年秋クールでも、キタニタツヤはなとりとのタッグでアニメ『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- 京都動乱編』主題歌の「いらないもの」を担当。

インターネットカルチャーが生んだ、稀代のシンガー二人によるコラボ。まだチェックできていないという方は、現在放送中のアニメと併せてぜひこちらもお忘れなく。

2025年もアニソンが日本の音楽シーンを牽引するはず

大勢のトップアーティストたちの活躍によって、今年も国内外から大きな注目を集めたアニメ主題歌の数々。

やや気が早いかもしれませんが、来年年明けから放送される2025年冬クールのアニメ主題歌にも、すでに次々とビッグネームなミュージシャンたちが名を連ね始めています。

週刊少年ジャンプで現在も絶賛連載中、待望のアニメ化となる『SAKAMOTO DAYS』は、主題歌「走れSAKAMOTO」をVaundyが担当。また過去に大きなマンガ賞の受賞歴もある『メダリスト』は、かねてから原作のファンであったという米津玄師が、主題歌を逆オファーしたことも話題を呼んでいました。

そしてこちらも大勢が待っていたアニメ『薬屋のひとりごと』2期はYOASOBIのボーカル・ikuraこと幾田りらが、ソロアーティスト名義で主題歌を歌唱。YOASOBIの楽曲とはまたひと味違う、彼女の魅力をぜひこの曲から感じてみては。

思い返せば、様々な名アニメ&名アニソンが世に放たれた2024年。来年2025年のアニソンシーンも、すでに盛り上がりの期待大! 今後の動向からも、引き続き目が離せなさそうです。

(執筆:曽我美なつめ)

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曽我美なつめ

音楽、二次元コンテンツ(アニメ/マンガ)を中心にカルチャーを愛するフリーライター。コロナ禍を経て10年ぶりにオタク・同人沼に出戻りました。全部宇髄天元のせいです。

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