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「飴村 乱数と神宮寺 寂雷のやり取りに、 “獄じゃダメなのかよ!”と僕にちょっとした嫉妬心が芽生えました」
2017年9月から約7年間、多くの人々を熱狂させてきた音楽原作キャラクターラッププロジェクト『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle(以下、ヒプマイ)』。ファイナルディビジョン・ラップバトル(以下、ファイナル)の舞台である映画『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』がいよいよ2025年2月21日(金)に全国公開となり、一体どのディビジョンが優勝を手にするのかと、ファンの間では緊張感が走っています。
映画の公開を目前にインタラクティブ映画システムについて語ってくれたのは、ナゴヤ・ディビジョン「Bad Ass Temple(バッド アス テンプル)」の波羅夷 空却役・葉山翔太さん、四十物 十四役・榊原優希さん、天国 獄役・竹内栄治さん。
今作は全48ルート・7つのエンディングがあることで話題を呼んでいますが、葉山さんがご覧になった試写会ではナゴヤが初戦敗退に……。「席を立ってしまおうかと思うくらい悔しかった!!!」と語る葉山さんに、「負けたバージョンのやり取りもすごくいいんだよね」と榊原さん。
さらに、Second Stage楽曲の「シンジルチカラ」にちなんだ家族の絆を感じたエピソードでは、榊原さんが「ファンミーティング会場に向かう途中、めちゃめちゃ遠くから竹内さんを発見した!」という驚きのエピソードも。
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INDEX
――いよいよファイナルを迎えました。まずは映画化が決定した際の心境を教えてください。
葉山翔太(以下、葉山):
実は映画のお話は、2年くらい前にいただいていたんです。TVアニメ第2期がもう終わっていたくらいだったっけ?
竹内栄治(以下、竹内):
2期くらいのタイミングって、アニメだけじゃなく原作やゲームなどいろいろな『ヒプマイ』を同時に録っていたから、その時に映画の話も聞いた気がします。
榊原優希(以下、榊原):
そう、いろいろな『ヒプマイ』をやっていた時期に突然「映画もあります!」と言われて(笑)。まずはめちゃくちゃ嬉しくて、でも詳しい話を聞いていくと「映画のストーリーが分岐する!?」みたいな驚きの要素もあり、それが国内の映画では初めての試みになると聞いたりして。そんな作品に携われるのはとても光栄だし、そこにナゴヤのメンバーや十四くんをつれて行ってもらえるというありがとうの気持ちもあり。でもやっぱり、衝撃が大きかったですね。いろいろな衝撃がありました(笑)。
葉山:
『ヒプマイ』がCD、アニメ、ゲームといろいろやってきたなかで映画化というのはとても大きなことだなと思って。楽しみな気持ちいっぱいで収録を待っていました。
竹内:
僕らBad Ass Templeは《2nd D.R.B》で麻天狼に負けて決勝に行けないという悔しい思いをしたので、映画をやることにまず驚き、その内容がバトルだということを聞いてたぎりましたね!
D.R.Bはやっぱりバチバチで、普段のライブとは雰囲気も全然違ったんです。そのバトルを映画でやるということで、自分の体内が勝手に盛り上がっていました(笑)。
――葉山さんは、すでに試写会でインタラクティブ映画システムを体験されたとのことですが。
葉山:
やりました! 僕は関係者試写会と、映画館でやった完成披露試写会に参加したのですが、負けるとめちゃくちゃ悔しいです!
その時、First Stageはナゴヤが勝ったのですが、Second Stageでナゴヤが負けてしまって……。もう席を立ってしまおうかと思うくらい悔しかったです!!!
全員:
あははははは!(笑)
葉山:
竹内さんもバトルにたぎるとおっしゃっていましたが、本当にその通りで。演じた時の熱いバトルへの思いもあるし、観ている時はお客さんとしての熱量もあいまって、居ても立ってもいられない気持ちになりました。それくらい没入感のある、体験型の映画でしたね。
竹内:
それでも最後まで観て、嬉しそうな優勝チームを目に焼き付けることによって「次こそは!」という思いも大きくなるんだよね。
葉山:
そうなんです! 悔しさを噛みしめながらも最後を見届けるというのも、今回の醍醐味だと思うので。
竹内:
僕は劇場ではないところで映像を拝見したので、投票にはまだ参加できていなくて。ただ、ラップをやっているシーンの映像って、僕らが音声収録をするタイミングではまだ完成していないので、出来上がりを観ると毎回すごいと思うんです。まず映像がきれいなのと、毎回すごい場所で歌っているな……という驚きと(笑)。
全員:
あははははは!(笑)
竹内:
どんなところで歌っているか観るのを、実は毎回楽しみにしています。これは映画だけでなくTVアニメの時もなのですが、収録の時はまだラフ絵の状態なので、どんな映像になるのかはっきりとは分からないんです。完成版の映像は、本当に出来上がった映像を見ないと確認ができないので、完成映像を見た瞬間に「こういう感じになったんだな」と思うんです。今回の映画はそういう意味でも、楽しみがたくさん詰まっていました。
榊原:
僕も完成映像だけ観させていただいて。最初はやっぱり、Bad Ass Templeが優勝するルートを観ました! その時に見た、ナゴヤ以外のチームの負けたバージョンのやり取りがすごく良くて……。十四くんたちには怒られちゃいそうなんですが、「やばい、ナゴヤが負けた時のやり取りも見たいな」って思っちゃいました(笑)。
竹内:
絶対そういう人多いと思うよ!
榊原:
ですよね!? もちろん勝ってほしいんですけど、負けた時の3人のやり取りも気になるという……。全48種類のルートをすべて回収したいなという気持ちが湧いてきました。
――私が拝見した回も、Bad Ass TempleがFirst Stageで敗退してしまって……。まさに「次こそは!」を思いながら拝見したのですが、皆さんオススメの見方ってありますか?
竹内:
先ほどのナゴヤ初戦敗退みたいに、自分の推しているディビジョンの優勝ルートにならなかったとしても、優希くんが言っていたみたいに負けた時の作り込みもとても細かいので、それを見ておくと「また観に行こう」となった時に、ナゴヤが勝ったらさらにレベルアップしたBad Ass Templeが見られることになります。
だから、勝っても負けても無駄にはならないと思うんですよね。もちろん、どの曲もとてもいいのでそこから別のディビジョンを好きになってもいいと思いますし。最終的にナゴヤに帰って来てくれるならいいです!(笑)
葉山:
逃がしはしないんだね(笑)。
榊原:
戻って来るなら許すと(笑)。
僕は演じている分、Bad Ass Templeへの思い入れが一番強いんですけど、ナゴヤ以外のディビジョンのみんなが戦っている姿を見て「ここすごくいいな!」ってなるんですよね。「その2人のやり取り見せてくれるの!?」みたいなのもあって。
葉山・竹内:
ああ~!!!
榊原:
ディビジョンを越えた関係性があるじゃないですか。彼らのそんなところが見られるんだというのがめちゃめちゃよくて! ……言い過ぎですか? ネタバレになっちゃう?
ソロで映像が抜かれているシーンでも「この人のこんな表情が見られるんだ!」が満載で。一枚絵として飾りたいなというようなシーンがたくさんあるので、ナゴヤに帰ってきてもらうのは大前提として、いろいろなストーリーを楽しんでいただきたいです。
――個人的にグッときたディビジョンを越えた関係性は、誰と誰でしょう?
葉山:
一郎と空却ですね。
First StageがBad Ass TempleとBuster Bros!!!の対戦だったので、片や血のつながった家族、片や血のつながりはない家族という感じで、お互いをリスペクトしながら戦えたと思います。そのなかでも、一郎と空却は昔チームを組んでいた時の感じを出せたと思うので、2人の関係性を見てほしいです!
榊原:
そこ、とってもよかったです!
シンジュク・ディビジョン“麻天狼”には僕が『ヒプノシスマイク』に関わる前からの推しである観音坂 独歩さんがいらして、カラオケでよく歌って盛り上がる曲をお持ちの伊弉冉 一二三さんもいて、私の人生の推しである速水(奨)さん演じる神宮寺 寂雷先生もおられるのでとくに思い入れのあるディビジョンです。
今回はそのなかでも寂雷先生に絞らせていただくと、飴村 乱数さんとのやり取りが……! First Stageで戦う組み合わせはもう公開されているので、この2人が何かしら会話をするんじゃないかと予想されている方も多いと思うのですが、「うわあ、もうそれ、あああぁぁぁ……!」みたいな感じなんですよ!
とにかくこの2人のやり取りを見ていただきたいです!
竹内:
イケブクロvsナゴヤ、シブヤvsシンジュクときたので、ここで僕がヨコハマvsオオサカの話ができればと思ったのですが、とくにグッときたのはシブヤvsシンジュクなんだよね!
葉山:
被った?
竹内:
被ったな~と思ったんだけど、神宮寺 寂雷がね……。あのバトルが終わったあとのシーンって「いいシーンだな」という思いが大半なんですけど、1~2割くらい嫉妬心みたいなものもあって。獄は寂雷の幼馴染みで親友なので、僕的には「獄じゃダメなのかよ!」という思いがね……。
全員:
あははははは!(笑)
竹内:
そういうシーンじゃないし、まったく別のスタンスだっていうのも分かるんだけどなんとなく面白くないなと思ってしまって。「よかったな」という気持ちが大部分を締めていますが、ちょっとした嫉妬心が芽生えてしまうくらい良いシーンでした。
――ライブシーンや投票についてお聞きしたので、勝利・敗北のお芝居をされて各キャラクターとBad Ass Templeに対して成長を感じた部分を教えてください。
葉山:
流れとしては、ディビジョン別に7か月連続リリースしたCDがあって映画のバトルに続いていると思うんですけど、映画の収録をした時にはまだドラマトラックを録っていなくて……。
榊原:
言っていいのかな……と思いつつ、ナゴヤのCDは2024年11月発売だったので、皆さん感づかれているんじゃないかという気も。
竹内:
映画の収録時期って実はそうとう前なんです(笑)。なんだったら、映画を録った頃はまだ7か月連続リリースの話も出ていなかった気がします。
葉山:
映画の台本をいただいた時、ディビジョンごとにそれぞれ1冊ずつ台本があって。ナゴヤの台本を見た時に、これまでのバトルはけっこうバチバチしていましたが、ラフな感じで役に入れた気がします。みんながひとつにまとまる「CROSS A LINE」という曲に込められた想いの先、『ヒプマイ』の集大成的なものをイメージしました。収録の順番は逆でしたが、図らずもキャラクターの心情的なものはうまく演じれたと思います。成長し吹っ切れて、重いものを脱ぎ捨てた状態でファイナルバトルに向き合えました。
榊原:
これ、ネタバレしないように言うの難しいですね!(笑)
十四くん的には「こんな言葉が彼から聞けるんだ」という部分に成長を感じました。十四くんは最初と比べると「変わったな」と思う瞬間が僕の中にもあって。そういうところを見ると、彼は空却や獄と出会って、いろいろな人たちと戦って成長しているんだなとしみじみ思いました。十四くんは「こういう決意を持ってこの曲を歌うんだな」と目に見えるシーンがあります!
竹内:
獄は3人のなかでは一番年上ですけど、内面はけっこうガキっぽいというか青い部分があるんですよね。バトルというステージに立った瞬間に、いつもみたいな大人っぽいクールな部分はあまり出てこないんだろうなと思いました。台詞もわりと語気が強めというか……。
榊原:
そうでしたね。
竹内:
普段よりも熱量を込めましたし、負けた時の悔しがり方もいつも以上に感情を込めて演じました。もちろん勝った時の喜びも強く演じるように意識しました。成長というか、今回の劇場版でのお芝居に関してですが。
――Bad Ass Templeは名古屋城との共演が印象的でしたが、絵的な見どころも教えてください。
葉山:
Bad Ass Templeは本当にアクロバティックで。オープニングでもそれを感じられるシーンがありますし、ライブシーンも細やかな感情描写やアニメーションならではの躍動感がありました。本当に指先に感情が乗っているのが分かるくらいの絵作りなので、ぜひ細かいところまで見てほしいです。
竹内:
僕はSecond Stageでみんなが寺の屋根で歌っているシーンが印象的でした。愛知県って結婚式の時に家の屋根からお菓子をまく文化があるんです。今はそんなに盛んじゃないかもしれませんが、僕が子供の頃はまだやっていて。それが思い浮かんで「屋根の上が似合っているな」としみじみ思いました。
榊原:
個人的に一番印象的だったのは「目」! 目の細め方や、目線の泳がせ方、あとはハイライトの入り方にも偏執的なまでのこだわりを感じました!
あと、ステージではヒプノシスマイクとスピーカーが展開するんですけど、それも大活躍だなって思いました。TVアニメでもバトルのシーンではスピーカーが展開していましたが、映画館ではよりダイナミックなスピーカーが曲の世界観を表現してくれているので、スピーカーにも注目していただきたいです!
――Bad Ass Templeの歌う「Last Man Standing」「シンジルチカラ」を最初に聴いた際の率直な感想、聴きどころをリーダーの葉山さん、お願いします。
葉山:
First Stageの「Last Man Standing」は一郎と空却の関係性というのもあるし、ファミリー同士の戦いというのもあって、和気あいあいとバトルをしているイメージがあります。仲良くバトルってちょっと矛盾してますが(笑)。まずは一曲目ですし、「ウチもやるけど向こうもやるじゃん!」って感じで楽しんで貰えたら嬉しいですね。
Second Stage「シンジルチカラ」はすごくメッセージ性のある曲です。なんと言っても、HOME MADE 家族さんが新たに集結して作ってくださっているので楽曲の熱量がすごいですし、リリックを声に出して言葉にすると自分や世界を鼓舞できる曲です。作中では映像と歌詞がリンクする部分にも注目して聴いていただきたいです。
――Bad Ass Templeと言えば「家族の絆」の強さを感じますが、ナゴヤ・ディビジョンのお三方の間で最近“ファミリー感”を覚えたエピソードを教えてください。
葉山:
先日遠征した時に、3人でご飯に行けたことかな。
榊原:
ご飯行けましたね、美味しかったです!
竹内:
もう1個、ファミリーエピソードがあります。2024年12月に北九州市で「ヒプノシスマイク -Division Rap Battle- ディビジョン・ファンミーティング Bad Ass Temple」がありまして。僕と榊原くんが同じ便で移動だったのですが、搭乗前の待合室みたいなすごい人が多いところで「あ、優希くんだ」と思って近寄ったら、向かいの鏡に映っている段階で俺に気づいていたらしくて……。声をかける前に立ち上がるからびっくりした(笑)。
榊原:
小さく鏡に映った竹内さん、人も多くてまだはっきり見えていなかったんですが、体格というか歩き方というか、その時点で竹内さんだなって認識していました。たぶん、遠目でリーダーも認識できると思う。
葉山:
ほんとに?(笑)
榊原:
もちろん! それだけ長い時間を3人で過ごしてきたんだなって改めて感じた機会でした。
(撮影=上野ルカ)
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