凪がれ星(ミギノヤギ):竹書房

【男が推すBL3選】いいぞ、もっとだ!『凪がれ星』の口説き文句が大正解。『スリーピングデッド』も名作です

スリーピングデッド(朝田ねむい):プランタン出版

スリーピングデッド(朝田ねむい):プランタン出版

【高校教諭×マッドサイエンティスト】
真面目で爽やかな佐田は、同僚や生徒から人気の高校教諭。
ある日、放課後の見回りをしていると、そこには女子生徒に刃物で襲いかかる怪しい人影が。
咄嗟に逃げようとするも間に合わず、佐田は命を落としてしまう。
しかし、冷たい台の上で佐田は目を覚ましたのであった……。

彼らの関係はなんと呼べばいいのか。ゾンビと科学者のBL

【カップリング属性】元高校教師ゾンビ×マッドサイエンティスト

爽やかで性格が良く、生徒や同僚からも信頼の厚い高校教師の佐田。
急用のできた同僚に代わり、放課後の見回りを行っていたある夜、佐田は殺人の現場を目撃してしまう。
口封じのために刺された佐田は意識を失ってしまい、気が付くと見知らぬ研究所に拘束されていた。
説明を求める佐田。
研究所の所長である間宮は、彼が既に死亡していることを告げる―――。

この作品、とにかく読後の余韻の残り方がすごい。
「レビュー書くゾ!」と思って読み始めたものの、読み終わった直後には「なんか、今日はこのまま帰ろう…」という気持ちになっていました。
面白い映画を一本見た後のような心地いい疲労感。
そんな感覚です。

初めて読んだときの感想は「これどうやってBL展開に持っていくんだ…!?」でした。
佐田はゾンビですし、間宮もはじめは彼を研究対象として扱う。
佐田は人間の死体しか食べられない身体になっていて、間宮と朝食をとるシーンでも食べているのは人肉。
ただそれでも、共に生活する二人の間には不思議とリラックスした雰囲気が流れています。
朝食のシーンも空気は柔らかく、優しい印象すらあります。
佐田は常識人のようですが、動く死体となった今、共喰いに割り切った判断ができるくらいには壊れてしまっているのかもしれない。
ゾクッとするような要素だと感じました。

なんと、読み進めていくうちにだんだん間宮も可愛く見えてきます。
彼も一応佐田のことを気にかけていて、やることがなく暇になった佐田のために小説を買ってくるんですよね。
その題名が『くらやみにポメラニアン』なのがなんとも萌えでした。
適当に新しそうなものを選んだようですが、それにしても可愛い。
サルのゾンビを可愛がる佐田を見て(動物が好きなのか)とか思ってるのかも、と考えたらちょっと堪らん愛おしさです。
『くらやみにポメラニアン』書影も可愛いので、是非注目していただきたいポイントです。(?)
そんな間宮の、佐田への執着が見え隠れする瞬間もあり、だんだん彼のことが気になってきます。

間宮の抱える秘密や、二人の過去、そしてこれから…。
読みながら続きが気になってしょうがない!

夢中で読んでしまいました。間違いなく名作です。是非ご一読ください!

【3】僕らの地球の歩き方 1(ソライモネ):マッグガーデン

僕らの地球の歩き方 1(ソライモネ):マッグガーデン

僕らの地球の歩き方 1(ソライモネ):マッグガーデン

世界一周、愛と人生を変える旅。
同性カップルの朝日と深月は「世界一周二人でできたら結婚しよう」と旅に出た。性格の違いですれ違いながらも異国の文化や出会いは二人を変えていく。
旅×グルメのBLジャーニー開幕!

いい旅夢気分

【カップリング属性】ワンコカメラマン×黒髪眼鏡

主役の朝日と深月は恋人同士。二人は共に世界一周の旅に出る。
『一緒に最後まで世界一周できたら、結婚してね』
旅の目的は果たされるのか。
二人で体験する外国での経験や出会いが、少しずつ人生を変えていく―――。

ものすごくいい旅マンガです!
街の様子や食べ物の描写が細かく、観光スポットの迫力もなんだかリアルに感じられます。
見開きの描写が素敵なので、電子の場合はタブレットやPCで楽しんで欲しいかも。
風景や食べ物だけじゃなくて、街や人の雰囲気まで感じられるのはマンガならではの体験だな~と思いました。
ガイドブックを読んでいる以上のワクワクを味わうことができますよ!
旅行欲を掻き立てられました!世界一周と言わず、二人には世界中を巡って欲しくなっちゃいます。

このマンガ、二人が異国で出会う人々とのやり取りが素敵です。
現地で暮らす人だったり、偶然居合わせた知り合いだったり。
彼ら、彼女らとの出会いが、朝日や深月が、それぞれの悩みに立ち向かったり、価値観を変えたりするきっかけになっているところが読者の心をあったかくします。
朝日と深月は、それぞれ性格も違っていて、二人の関係に対する考え方も一致していないところがありそう。
カムアウトに消極的な朝日は深月との関係を隠そうとするシーンもありました。
二人の悩みや些細なすれ違いは、もしかしたら日本にいたままでは解決しなかったかもしれない。
それが旅をきっかけにゆっくり解けていく。そんな前向きな印象があります。

旅を通して、朝日と深月はよりお互いのことを好きになっていく。
それは僕たち読者も一緒で、読み進めるほど二人を応援したくなっちゃうんですよね。
この旅の最後まで、いや、できればその先も二人を見届けられたらいいなと思います。

間違いなくオススメの一冊です。
この作品を読めば二人と一緒に素敵な旅の体験ができるはず。

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numan編集部

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