
2018年7月に、アメリカ・ロサンゼルスで開催されたアニメイベント“Anime Expo 2018”(以下、AX2018)。様々なクリエイターが登壇した中、ゲストとして、原宿系ジェンダーレスイラストレーター&マンガ家の江崎びす子さんが日本から招待されたのは、知る人ぞ知る。numanでは特別に、びす子さんへインタビューを実施。国境を軽やかに飛び越えるポップカルチャーの魅力についてはもちろん、びす子さんがアメリカで人気を博している理由や、イベントでのファンとの交流を語っていただいた、特別インタビューを公開します。
「メンヘラチャン」がHarajukuカルチャーのアイコンに
江崎びす子さんを招待したオーガナイザーによると、「『2018年、ゲストを呼ぶなら絶対にびす子さんだ』と、スタッフが満場一致だった」とのこと。これほどまでの支持と、ご自身の作品がアメリカで評価される理由を、びす子さんは「Harajukuカルチャーが注目されている流れのひとつとして、アイコン的に『メンヘラチャン』があるのかなと」と語ります。
「AX2018に声がかかる少し前から、『海外の人にも見てもらいたい』と思って、InstagramやTumblrを英語で投稿するようにしはじめたんです。それがうまく行ったのか、海外でも見てくれる人が増えて、それで声がかかったのかなと思うとうれしいですね」
もともと英語ができるわけではなかったというびす子さん。SNSに投稿する英語は、「Google翻訳でまず日本語から英語にして、それが正しいかを確かめるためにまた英語から日本語に翻訳をかける。何回翻訳しても絶対間違いがないようになったらそれで投稿する」という方法で書いているそう。
「時間が余ったときは、自分が翻訳した文章を朗読して、ちょっとでも多く単語を覚えようとしています」と勉強熱心な一面も。サイン会や似顔絵セッションでも、「知っている言葉は少ないけど、単語でなんとかファンとコミュニケーションが取れた」と満足気でした。
「AX2018に声がかかる少し前から、『海外の人にも見てもらいたい』と思って、InstagramやTumblrを英語で投稿するようにしはじめたんです。それがうまく行ったのか、海外でも見てくれる人が増えて、それで声がかかったのかなと思うとうれしいですね」
もともと英語ができるわけではなかったというびす子さん。SNSに投稿する英語は、「Google翻訳でまず日本語から英語にして、それが正しいかを確かめるためにまた英語から日本語に翻訳をかける。何回翻訳しても絶対間違いがないようになったらそれで投稿する」という方法で書いているそう。
「時間が余ったときは、自分が翻訳した文章を朗読して、ちょっとでも多く単語を覚えようとしています」と勉強熱心な一面も。サイン会や似顔絵セッションでも、「知っている言葉は少ないけど、単語でなんとかファンとコミュニケーションが取れた」と満足気でした。
日本のファンとアメリカのファンの違いと共通点
びす子さん曰く、日本のファン向けにはTwitter、海外向けにはInstagram・TumblrとSNSを使い分けているそう。Instagramでは、びす子さんが投稿するたびに海外のファンたちが「Kawaii!」「So cute!」とコメントしてくれる様子が見られます。
「日本のファンは、リツイートはするけど、コメントは怖がってあまりできない。海外のファンは、Instagramだから拡散はできないけど、気さくにコメントを載せてくれる印象です。励ましの言葉が届きやすくて、勇気付けられています」
会場でのサイン会や似顔絵セッションには、「メンヘラチャン」のコスプレをして来てくれた現地のファンも多く、中には大量のプレゼントを用意してくれたファンも! びす子さんの大好きなアニメ『パワーパフガールズ』やいちごのアイテムなどを、袋いっぱいに詰め込んで持ってきてくれたそうです。
「私の好みを調べ尽くしているんだなと思いました。しかも、日本になさそうなものをちゃんとセレクトしてくれているんです」
そんな日本のファンとの違いを実感しながらも、「日本のファンも海外のファンも、本質的には変わらない」と語るびす子さん。
「アメリカのファンは、SNSでは日本の子たちよりフレンドリーに接してくれるんですけど、実際に話してみると、みんなガチガチになっちゃう。サイン会や似顔絵セッションでは、『Relax!(リラックスして)』とよく声をかけましたね」
また、今回のアメリカ訪問では、ファン以外からも声をかけられることが多かったと言います。
「会場を歩いていると、積極的に『写真撮って!』と言われて。あと、ビバリーヒルズでショッピングしたときに、ファッションを褒めてくれる人が結構いましたね。セレブのイメージがあったので、『えっ、ここでも褒めてくれる人がいるんだ!?』と驚きました」
「日本のファンは、リツイートはするけど、コメントは怖がってあまりできない。海外のファンは、Instagramだから拡散はできないけど、気さくにコメントを載せてくれる印象です。励ましの言葉が届きやすくて、勇気付けられています」
会場でのサイン会や似顔絵セッションには、「メンヘラチャン」のコスプレをして来てくれた現地のファンも多く、中には大量のプレゼントを用意してくれたファンも! びす子さんの大好きなアニメ『パワーパフガールズ』やいちごのアイテムなどを、袋いっぱいに詰め込んで持ってきてくれたそうです。
「私の好みを調べ尽くしているんだなと思いました。しかも、日本になさそうなものをちゃんとセレクトしてくれているんです」
そんな日本のファンとの違いを実感しながらも、「日本のファンも海外のファンも、本質的には変わらない」と語るびす子さん。
「アメリカのファンは、SNSでは日本の子たちよりフレンドリーに接してくれるんですけど、実際に話してみると、みんなガチガチになっちゃう。サイン会や似顔絵セッションでは、『Relax!(リラックスして)』とよく声をかけましたね」
また、今回のアメリカ訪問では、ファン以外からも声をかけられることが多かったと言います。
「会場を歩いていると、積極的に『写真撮って!』と言われて。あと、ビバリーヒルズでショッピングしたときに、ファッションを褒めてくれる人が結構いましたね。セレブのイメージがあったので、『えっ、ここでも褒めてくれる人がいるんだ!?』と驚きました」
ファッションショーでは、ご本人&現地ファンもモデルで登場!
AX2018では、原宿ファッションブランド「ACDC」(http://www.acdcrag.com/)とコラボしてのファッションショーを実施。アメリカのHarajukuファッションが好きな女の子の中からステージに立つモデルを募集したところ、Instagramでつながっていたファンも参加してくれたと言います。
「彼女たちとは、『やっと会えたね〜!』と大喜びでした。私も英語が話せないなりに、楽屋でコミュニケーションを取って。たとえば、『今、日本ではこんなハートポーズ(手全体で作るポーズではなく、指だけで作るポーズ)が流行ってるんだよ』と教えてあげたりしました」
ショーには、びす子さん自身もモデルとして参戦。雑誌のモデルとしても活躍するびす子さんですが、ファッションショーは初めてだったと言います。
「ステージに立つ前はすごくドキドキしました。本番直前まで、ウォーキングもポージングも練習したことがなかったので。でも、カッコつけずに自然体でやろうと」
いざステージに立つと、客席からは大歓声が! 作品だけではなく、びす子さん自身のステータスもまた、海外のファンが惹かれる魅力のひとつなのです。
「いざステージに上がってみたら歓声がすごくて、みんなが笑顔で手を振ってくれるから、『あ、全然大丈夫だ』と思って。リラックスして歩けたし、ファンサービスをしながら楽しくできましたね」
「彼女たちとは、『やっと会えたね〜!』と大喜びでした。私も英語が話せないなりに、楽屋でコミュニケーションを取って。たとえば、『今、日本ではこんなハートポーズ(手全体で作るポーズではなく、指だけで作るポーズ)が流行ってるんだよ』と教えてあげたりしました」
ショーには、びす子さん自身もモデルとして参戦。雑誌のモデルとしても活躍するびす子さんですが、ファッションショーは初めてだったと言います。
「ステージに立つ前はすごくドキドキしました。本番直前まで、ウォーキングもポージングも練習したことがなかったので。でも、カッコつけずに自然体でやろうと」
いざステージに立つと、客席からは大歓声が! 作品だけではなく、びす子さん自身のステータスもまた、海外のファンが惹かれる魅力のひとつなのです。
「いざステージに上がってみたら歓声がすごくて、みんなが笑顔で手を振ってくれるから、『あ、全然大丈夫だ』と思って。リラックスして歩けたし、ファンサービスをしながら楽しくできましたね」
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