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2016年の舞台化から、その圧倒的な世界観と面白さが大きな話題となりましたが、ついにコミック、舞台を突き抜けてあの『パタリロ!』が映画館のスクリーンにまで進出!
この春に映画界の話題を一気にさらった、同じく魔夜峰央先生原作の映画『翔んで埼玉』の勢いもまだまだ衰えず、こちらの劇場版『パタリロ!』に各方面から熱い視線が集まっています。
numanでは主人公・パタリロを演じる加藤諒さん、そして原作者の魔夜峰央先生にインタビューを実施。
加藤さんが魔夜先生を『ミーちゃん先生』と呼ぶほど、仲良しなお二人の息ピッタリな様子もあわせてお届けします♪
INDEX
加藤諒さん(以下、加藤)
先生からは『6割の力で演じてください』との言葉をいただきました。6割ってなんだろう?と少し戸惑いましたが、いつもフルスロットルでいかず自然体な先生を見て『6割ってこんな感じなのかな?』と学びました(笑)。ただ、今でもバレエを踊られていて、その姿を見るとお元気だなあと思います。
魔夜峰央先生(以下、魔夜)
ああ、“瀕死の白鳥と黒鳥”や“シンデレラ”も踊りましたね。妻がシンデレラ役で私が意地悪お姉さん役でした。
加藤
トゥシューズで踊っておられるのが、本当にすごい!
魔夜
色んな面があるとは思いますが、基本的にイイ子です。ただ、地球人ではないなと思います(笑)。
以前、栄養ドリンクを飲み過ぎて体を壊した経験があると加藤くんに伝えたら「僕は栄養ドリンクを飲んでも効かないんです」と返ってきて。「あれは地球人にしか効かないんだな」と思いましたね。なので、加藤くんは地球人ではないけどイイ子!
加藤
そうなのかもしれません(笑)。
加藤
僕は撮影している時からどんな作品になっていくのか全く想像が出来なくて、もう(監督の小林)顕作さんについていくしかないな、という感じでした。指示してくださることを、カットの繋がりなど意識せず一生懸命やりました。
完成したものを観た時は、舞台的なところもあり、アニメもあり、ロケーションもありと色んな要素が詰まったものになっていて! お客様に「おいでよ!」というよりも「ついてこなきゃ知らないよ?」という風に突き進んでいく感じが、『劇場版パタリロ!』の持つパワーだと思いました。
何よりも、ずっと出演者の皆と「一緒に観ようね」と言っていたので、感動が大きかったです。
魔夜
舞台を観ていない方はどう思うのかなという心配もありますが、それを踏まえた上で「僕は面白いと思うけれど、君はどう?」という気になります。どうしても関係者としての目線になってしまいますね。
魔夜
『劇場版パタリロ!』は2.5次元というより、もう2.7次元映画だよね。
加藤
本当にこの作品は新たなジャンルですよね!
加藤
ええー?(笑)
魔夜
私自身がそういう風に作品を描いているので。なりゆきまかせだから先が読めない、その意外な面白さは計算ずくではまず出ないですから。自分自身がどうなるんだろうと思ってやらないと、ハラハラ感は観客や読者には伝わらないと思ってます。
魔夜
落語家の故・桂枝雀さんが「面白いものに必要なのは“粘り”と”反射神経”だ」と言ってましたが、突きつめていく“粘り”根性と、何か見つけたときに取り入れる“反射神経”が大切だと私も思います。この映画もそうやって出来上がったのではないかと感じます。
【後編】は近日公開予定です。お楽しみに♪
■魔夜峰央(原作者・出演)
1953年3月4日、新潟県出身。
1973年に『デラックスマーガレット』秋の号(集英社)に掲載された『見知らぬ訪問者』で漫画家デビュー。78年に発表した『ラシャーヌ!』からギャグ漫画家に転向し、同年『花とゆめ』(白泉社)で『パタリロ!』の連載を開始する。
同作品はスピンオフも生み出すほどの人気作品となり、82年にアニメ化、2016年・2018年には2.5次元ミュージカル化されている。現在も『マンガPark』(白泉社)で連載されており、2018年11月にはコミックス100巻を発行している。
常春の国マリネラ王国の皇太子パタリロ・ド・マリネール8世が、側近のタマネギ部隊を引き連れて大英帝国にやってく る。
パタリロの前に現れたのは、ボディガードを任命されたバンコランと、謎の美少年記者マライヒ。権力争いで命を狙われているパタリロを中心に、美少年たちの耽美な世界が繰り広げられる。
やがて舞台はマリネラ王国、銀河系宇宙、埼玉県春日部、バンコランの 過去にタイムスリップなど、時空を超えて縦横無尽に駆けめぐるのだが・・・。
2019 年/日本/カラー/ビスタ/5.1ch/103 分
(C)魔夜峰央・白泉社/劇場版「パタリロ!」製作委員会 2019
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