numan編集部
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鷲尾修斗(以下、鷲尾):僕が所属している事務所・スタービートエンターテイメントのメンバーで構成されている演劇ユニットです。年に1度の事務所公演の際に、その名称を使っています。
今は違うのですが、元々は事務所が池袋にあったから”劇団池袋”を略して”GEKIIKE”になったとか……。
伊阪達也(以下、伊阪):東中野だったら”GEKIHIGA”だったんだ(笑)。
鷲尾:何で東中野! でもそうなりますね。
伊阪:イケメンの”イケ”じゃないんだね。
鷲尾:うちはイケメンを売りにした事務所じゃないので。個性重視なので(笑)。
伊阪:僕らも初代の『月光仮面』をリアルタイムで見ていた世代ではないのですが、テレビがまだ白黒の時代からいる、”特撮ヒーローの元祖”というイメージなんですよね。
鷲尾: そうだよね。60周年ってすごいよね。記念すべきメモリアルイヤーということで”GEKIIKE”でこの作品を舞台化させていただけることになり、すごく光栄です。
何事も1周するってあると思うんです。僕は今流行っているタピオカがすごく好きなんですけど、昔にも1度ブームが 来ているじゃないですか。僕は同じように、今回の舞台をきっかけに令和の時代を生きる皆さんに、昭和の元祖ヒーローの存在と魅力を知ってもらう機会になったら嬉しいなと思っています。
伊阪:ヒーローも時代を変えて色々なヒーローが出てきましたけど、月光仮面は弱きを助け、悪しきを挫く、悪人を殺さずに改心させる、ヒーロー像を作った”ザ・ヒーロー”なんですよね。
鷲尾:”正義の味方”って言葉が生まれたのも『月光仮面』からなんだって。
伊阪:それってすごいよね。だって”正義”の方の”味方”なんだよ。物心ついたころから”正義の味方”が存在した僕らからしたら、月光仮面が現れるまではその価値観が今まではなかったのがちょっと不思議なくらい。
鷲尾:皆の憧れの集大成だったのかもね。皆の理想像を集約してキャラクターにしたのが月光仮面だったのかも。
鷲尾:今作はもともとの『月光仮面』とはまた違った物語になっています。舞台は大正時代で、軍大学校の生徒と、孤児や恵まれない子供たちを抱えているサーカス団と、月光仮面や新月仮面とは違う正義を掲げる活動家たちの三つ巴の物語ですね。
――舞台オリジナルストーリーということですが、衣裳やウィッグについてはいかがでしょうか?
鷲尾:僕はてっきり白いターバンでぐるぐる巻きにされると思っていました(笑)。まさに令和の月光仮面ですね。
自分たち2人のビジュアルしか知らなかったので、先日のビジュアル解禁で「サーカス団の衣装はこんな感じなんだ! 悪い人たち、すごい悪そうだな!」って僕自身楽しんで見ました。軍人チームは皆、軍学校の制服です。
伊阪:でも鷲尾くんはサーカス団でもあるもんね。
鷲尾:僕は軍学校の生徒でもあり、サーカス団の一員でもあるという立ち位置です。
伊阪:そうなんです。 軍学校の同期で、親友なんですが、お互いが月光仮面、新月仮面であることは知らないという複雑な関係にぜひご注目いただきたいです。
鷲尾:僕が演じる月光仮面は原作通りの”正義の味方”で、達也君が演じる舞台オリジナルキャラクターの”新月仮面”の方は、過去の掘り下げや抱えている背景がこの作品内で描かれる印象ですね。
伊阪:月光仮面は皆がよく知る月光仮面で、新月仮面の方がどうしてヒーローをやっているか、何が彼にとっての”正義”なのかが劇中で描かれているよね。
鷲尾:光と闇、じゃないけど、対比されていく感じだよね。どちらも”正義”のために戦っているんだけど。
伊阪:月光仮面の正義の在り方とは違うけれども、新月仮面も自分の”正義”を持っている。そのコントラストを見せていきたいと思っています。
鷲尾:新月仮面は大正時代の人っぽいなって僕は思います。高貴な家柄に縛られて、葛藤する育ちのいい人。
伊阪:そうだね。日本の行く末を案じての行動を起こすけど、弱いものの目線で”正義”を貫く月光仮面とは見えているものが違うんだと思う。
鷲尾:国の変え方の思想が違うんだろうね。どちらが正しいということでもないから、最終的には観てくださった方に委ねられる感じです。
鷲尾:最初に出会ったのは『白蛇伝』(※1)だよね。今作のメンバーだと秋沢健太朗も出てた。
伊阪:え!? 2年前の!? そんな最近だっけ? じゃあこの2年間での共演作が本当に多いんだね(笑)。
鷲尾:そうそう(笑)。その時は年上だし、芸歴でも勿論先輩で、しかも達也くんはキリっとしたイケメンだからちょっと怖いなって思ってました。とっつきにくい人なのかなって……。
でもその『白蛇伝』の時に楽屋の席が僕と達也くんと、あとソリ(反橋宗一郎さん)が3人並んでいて、それで沢山話すようになって。その後『キャプテン翼』の舞台(※2)でも一緒で、ますます仲良くなったかな。
伊阪:そうだった、そうだった!
鷲尾:今となっては、許容範囲が広くて懐が深い人だと思っています。大人だなって。こだわりを持っているけれども譲ることもできる、バランスのいい役者さんだなと尊敬しています。
伊阪:え、そんな風に思っていてくれたの……?
鷲尾:……ちょっとインタビュー用に盛りました(笑)。
伊阪:おいおい(笑)! でも、僕は修斗がいつもこんな風に僕をいじってくれることに実は感謝しています。自分は稽古中、前しか見えなくなってしまうタイプなので、それこそ最初に持たれていた印象のように”とっつきにくい”って思われがちなんですよね。
そこを修斗がいじってくれることで、周りの他のキャストさんも、あ、こんな風に接していい人なんだって早くに打ち解けてくれる。すごく助けられています。修斗はスポーツでいう司令塔というか、目線を広く持って皆が居心地よく稽古場にいられるようにしてくれる人です。
鷲尾:僕自身が暗い現場が好きじゃなくてつい明るくしようとしちゃうんですよ。勿論メリハリは大事だけど、カンパニーの皆に楽しく稽古に来てほしいんです。稽古が楽しければ、本番のモチベーションも上がるし! 場の雰囲気を明るくすることも仕事のうち、って思っていて……。
伊阪:偉いよ。俺からしたら、修斗の方が年下だけど大人だなって思う。沢山の現場で一緒にやってきたからこそ築けている信頼関係が今作でもいい作用をもたらしたらと思います。
※1:AskプロデュースVol.18『幻想奇譚 白蛇伝』(2017年5月)
※2:超体感ステージ『キャプテン翼』(2017年8月)
伊阪:歴史ある偉大な作品ではありますが、お客様には難しいことは考えずに、普通に楽しんでいただけたらなと思います。舞台オリジナルストーリーということで、原作を大事にしつつ、舞台ならではの世界観を僕ら役者がしっかり作っていきますので、歌って汗かいてお芝居している姿をぜひ生で観てほしいです。ぜひご来場ください!
鷲尾:原作60周年ということもあり、どの年代の方が見に来ても、何かが心にひっかかる作品になっています。お芝居は勿論、歌・ダンス・殺陣などすべてのエンターテインメントがぎゅっと詰まった作品にしたいと思っています。まず劇場にさえ来ていただければ、『月光仮面』ってこんな素敵な作品なんだ、生の舞台ってこんなに魅力的なんだ、というのをお見せできるかと! お待ちしています!
時は大正時代。華やかりし帝都ではあったが、煌びやかな光の裏には必ず暗い影もある。
様々な悪事を働く者たちに人々の生活は脅かされていた。
力なき人々のため、疾風のように現れ悪者を退治し疾風のように去っていく謎の人物があった。
その名を月光仮面。決して悪人を殺さず改心させるその姿に人々は喝さいを送っていた。
しかし、悪人に対し甘いと考える者がいた。人々を明るく照らす月光仮面に対し、その黒い姿と思想から人々は深い闇をたたえる新月に倣い、新月仮面と呼んだ。
二つの正義が行きつく先は・・・?
【主な代表作】
2.5次元ダンスライブ『ツキウタ。』ステージ (葉月陽 役)
舞台『レイルウェイ』(音無歌五郎 役【主演】)
舞台『Collar×Malice -岡崎契編-』(榎本峰雄 役)
ミュージカル『Code:Realize』(インピー・バービケーン 役)
【主な代表作】
舞台『デルフィニア戦記~獅子王と妃将軍~』(バルロ 役)
舞台『刀剣乱舞』ジョ伝 三つら星刀語り(黒田長政 役)
舞台『戦国BASARA』シリーズ (前田慶次 役)
『ROCK MUSICAL BLEACH』(黒崎一護 役【主演】)
◆キャスト:
鷲尾修斗
伊阪達也
秋沢健太朗
成松慶彦
山沖勇輝
原野正章
山口侑佑
松本唯(TEAM-ODAC)
堀田怜央
久野木貴士
武内恭彦
松村凌太郎
山根理輝
大林ちえり
櫻木優羽夏
毛利光汰
二宮禎祥
有沢優兎
樋口夢祈
◆アンサンブルキャスト
久保早里奈、上村南美、田中麻鈴、成田圭吾、柿原悠希、高島大輝、小林千優
◆原作:川内康範
◆脚本: 木村純子
◆演出: 樋口夢祈
◆チケット
前売:6,800円
当日:7,500円
(全席指定・税込)
・平日公演限定ペアチケット 2枚13,000円
・60歳以上 6,000円
・小中学生(義務教育期間中) 5,000円
・未就学児童膝上鑑賞無料(3歳以上:3歳未満入場不可)応援上演公演のみ入場可
※座席が必要な場合は3,500円
(各種割引のチケットはカンフェティでの取扱なし)
<カンフェティ取扱チケット>
前売:6,800円
(全席指定・税込)
◆公式サイト:http://g-g.tokyo/
◆GEKIIKE公式Twitter:https://twitter.com/gekiike
© 光芒のマスカレード-月光仮面異聞-プロジェクト
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