numan編集部
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numanでは、稽古を間近に控えた骨喰藤四郎役・北川尚弥さんに前編・後編の2本立てでインタビュー!
これまでの刀ステ公演を通しての発見や、印象に残っているエピソードを伺いました。
INDEX
北川尚弥さん(以下、北川) 今回初めてこの劇場に立つのですが、360度ステージがあって、さらには客席がまわると聞いておどろきました。実際に立ったことがある方にお話を聞いたら「出入り口がたくさんある分、袖から袖が遠かったり、迷子になったりすることもあるし、劇場入りしてからの方が大変かもしれない」とアドバイスをいただいて。
通常の舞台のように、上手・下手に慣れているからこそ、舞台裏を駆け回ることになりそうだな、と……。
新しい発見もたくさんあると思うので、今から楽しみです。
北川 公演ごとに物語の中での立ち位置に変化のあるところもあるのですが……。骨喰藤四郎は寡黙。大事な説明を担当する役回りもあり、物語の中でもキーを握るセリフが多いので、演じているときに発するひとつひとつのセリフを大切に言うように心掛けないといけないな、という発見がありました。
そして、舞台も進化しているので、毎回発見だらけだなとも思います。
役者にもよると思うのですが、僕は稽古よりも本番のほうが発見はありますね。舞台上で開放されている分、まわりが見えてくるし、お客様の表情がおのずと目に入ってくるから、お客様の感情も伝わってきて演じやすいんです。
視野が広がると、動ける範囲も広がるし、稽古中に見つからなかったものが見えてくるというか。稽古場でいかに余裕を持ってできるようになるかが大切なので、軸をしっかりと作っていきたいです。
北川 これまで舞台を経験した中で、一番度胸がついた作品でした。屋外で演劇をやるなんてなかなかないですし、雨もひどくて……何もかもが新鮮でした。そのときはおそらく、僕が雨男だったんですよね(笑)。
『外伝 此の夜らの小田原』があったからこそ、キャスト同士の絆が深まって、『ジョ伝 三つら星刀語り』でもっといい作品ができたのではないかと思っていて。みんなで乗り越えた、思い入れのある作品です。
北川 みんな仲良いのですが……とくに武子直輝くん(同田貫正国役)、荒牧慶彦さん(山姥切国広役)ですね。他の作品で共演したこともあって、ご飯に行くこともあります。
——これまでの刀ステ関連で、印象に残っている出来事は?
北川 『外伝 此の夜らの小田原』で小田原に前乗りしたとき、みんなでお好み焼きを食べたのですが、そのお店が店主さんひとりで切り盛りしていて……。料理がなかなか運ばれて来なかったので、みんなで片付けを手伝いながらご飯を食べたことです(笑)。
泊まった旅館も趣があって「修学旅行みたいだな」と感じたことを覚えています。
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