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全員が同じ役に挑む!?石井一彰・鮎川太陽・井澤勇貴・財木琢磨、それぞれのガリレオ役とは。ミュージカル『シデレウス』SP座談会

天文学の父ガリレオ・ガリレイを題材に、韓国で誕生したミュージカル『シデレウス』
本作は15世紀には異端とされた「地動説」を提唱するガリレオと若き数学者ケプラーの研究の軌跡を追う物語です。

登場人物はガリレオ、ケプラー、そしてガリレオの娘マリアの3人だけ。しかし、その緻密に構成された会話と音楽演出は、圧倒的な世界観を作り上げていると2019年4月の韓国公演初演当初から大きな話題となりました。

そんな熱い思いが秘められた本作の日本上演が決定! さらに「オリオン」「ペガスス」「ペルセウス」「カシオペア」のクワトロキャストによる回替わり公演で実施されます。

本記事では、ガリレオ・ガリレイ役石井一彰さん鮎川太陽さん井澤勇貴さん財木琢磨さんに本作の見所やお芝居に関する貴重なエピソードを伺っていきます。

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披露するのは全15曲、成功の鍵は水分補給!?

――本日歌稽古を終えた率直なご感想、曲の難易度などお聞かせください。

財木琢磨(以下、財木) めちゃめちゃ緊張しました。楽曲も難易度高めですね。

鮎川太陽(以下、鮎川) 財木くんに同じ。

井澤勇貴(以下、井澤) 実際に稽古をしてみて思ったんですけど、歌のパートがすごく多いですよね。

鮎川 確かにね。全15曲中13曲をガリレオが歌うんだよね?

ミュージカル『シデレウス』財木琢磨

ミュージカル『シデレウス』財木琢磨

ミュージカル『シデレウス』井澤勇貴

ミュージカル『シデレウス』井澤勇貴

石井一彰(以下、石井) 歌唱中にセリフが入るので一曲の尺が長くなってるのかな。

財木 曲中ではガリレオ、ケプラー、マリア、3人それぞれのセリフも挟みますもんね。

鮎川 さっき(の稽古で)楽曲の時間だけを足してみたんです。そしたら歌だけで合計50分もありました。

一同 えっ!

鮎川 上演時間は約110分だから半分以上歌ってるってことになる

ミュージカル『シデレウス』石井一彰

ミュージカル『シデレウス』石井一彰

ミュージカル『シデレウス』鮎川太陽

ミュージカル『シデレウス』鮎川太陽

――そうなると上演時にはかなりの体力を必要としそうですね。

財木 今回は踊ったりするシーンはないからなぁ…どうなんでしょう? 他のミュージカルとは少し違う雰囲気を感じるんですよね。

鮎川 そうだね、音楽劇に近いよね。

井澤 僕はミュージカルの出演経験が多いわけではないので、ぜひ経験豊富なカズさん(石井一彰)にお聞きしたいのですが、これって普通のことですかね?

石井 (笑)。ここまで多いのは珍しいと思うよ

井澤 これだけ歌もセリフも多くて、舞台上に出ずっぱりな場合、お水を飲むタイミングってどうすればいいんでしょう?

財木 僕も同じことを考えてました(笑)。

鮎川 演出家さんが水を飲むシーンを入れてくれるって言っていたような気がする。もしダメなら机の下にペットボトル置いて、そこにストローをさして隠れて飲むしかないよね(笑)。

井澤 そこからどうやって飲むの(笑)?

鮎川 こうやって服の下から長いストロー入れて、袖口から端を出して、ばれないように口にくわえて…

財木 逆に難しくないですか! それ(笑)。

石井 ちゃんと演出家さんがコップとか置いたりして、上手く水分補給できるようにくれるよ(笑)!

芝居で挑戦してみたことは? 衝撃の結末からの学び

――ガリレオ・ガリレイという人間をどのように捉えますか?

財木 役の印象だと、最初は融通の利かない気難しい人なのかなと思っていたんです。だけどケプラーとの手紙のやり取りの中でガリレオの遊び心が垣間見えたりするんですよね。「彼のこういった人間性が色々なことに繋がっていくのかな?」と現状はそう考えてはいますが、もしかしたら演じ始めると変わってくるのかもしれません。

石井 きっとケプラーも四者四様になるでしょうね。彼がどんな感じなのかでガリレオの人間性や映り方も異なってくるんだと思います。例えばペルセウスチームの井澤さんと吉田(広大)さんだとどちらもすごくエネルギッシュ。僕のオリオンチームだと、小野塚(勇人)さんの声の印象もあるのかな? ケプラーのセリフがどこかツッコミみたいに聞こえてきたりする。

鮎川 相手がいてこその自分(ガリレオ)になっていきますよね。

井澤 稽古場ではスケジュールの関係でその日によって参加できるメンバーが変わってくるだろうから、色んなガリレオ、ケプラー、マリアの組み合わせを試すことがきそうです。

――ガリレオは生涯あらゆる実験をしたとされる人物。役者として、演技やお芝居で実験をしてみたことはありますか? またそこで成功した実例があればぜひ。

鮎川 僕は昔、念入りにストレッチをしてからダンスやお芝居をしていたんです。しかしやりすぎると怪我をしてしまうということに気づきました。可動域が広がりすぎると自分でも思わぬ方向に(手足が)いっちゃうことがあって。やりすぎってよくないんだなって

それが確信に変わったのが、世界的なサーカス団のTV特集を見たとき。一人の団員の方が「思い通りのパフォーマンスができなくなる場合があるので、私はストレッチをやりすぎないようにしている」とおっしゃっていたんです。それを聞いて僕は「一緒だ!」って。そこからは様子を見ながらアップをするようにしています。

ミュージカル『シデレウス』鮎川太陽

ミュージカル『シデレウス』鮎川太陽

財木 稽古も全て実験ですよね。自分が考えてきたものを全部試す場所だと思うから。そこには役者しか味わえない楽しさだったり驚きだったりがある

ああ、でもお芝居の実験場って稽古場だけとは限らないのかな?
例えばですけど『電車に乗っているときに銃刀法違反で捕まっちゃう役』だったら、実際に電車に乗ったときにナイフを持った感覚に浸ってみたりすることもできるし。

鮎川 物騒だな(笑)。

財木 もちろん、実際にナイフを持って乗車するわけじゃないですよ(笑)!? その役の環境や精神状態を追体験してみると見えてくるものがあったり、リアルさへと繋がるような気がして

昔、初めてお芝居をさせていただいた際に、「『泣く』ってどういう感情からくるのかな」「何も悲しいことがないところから涙を流すことってできるのかな」と悩んだことがあったんです。
そのときに色んな方法を研究してみてこの方法に行き着きました

ミュージカル『シデレウス』財木琢磨

ミュージカル『シデレウス』財木琢磨

石井 僕、結果的に失敗してしまったのですが試してみたことがあって。よくセリフを完璧に覚えていくのではなく、ニュアンスだけ覚えて本番でもっとすごいものを生んでしまう方っているじゃないですか。まさにそうやって成功している先輩方が僕自身の近くにいて、その背中をずっと見ていました。

僕はすごく不器用なので、セリフをしっかりと覚えて硬い感じで臨んでしまうんです。自分の中でも面白みがないなと思っていたので、ある時、先輩と同じようにセリフのニュアンスだけを固めてドラマの撮影現場に行ったら…、それはもう大荒れでした(笑)

財木 そ、それは…! 舞台で言うところの、「はい、じゃあ、いきなり本番で」ってことじゃないですか。

石井 試しちゃった(笑)。そのあと一週間くらいプロデューサーが話ししてくれなかったな〜。
僕としては「何かが生まれるかも!」と思ったのですが。自分に合っているやり方を無理に変える必要はないんだなっていう学びだけが残りました

ミュージカル『シデレウス』石井一彰

ミュージカル『シデレウス』石井一彰

井澤 多分、僕はカズさんと逆のタイプです。毎回変えたい派なんですよね。でももしかしたら良くないのかな? これって。

鮎川 いつも「今日あれやろうかな? これやろうかな?」って考えてるよね。

井澤 太陽くんと共演するときは、色々と彼が対応してくれるんですよ。

ミュージカル『シデレウス』井澤勇貴

ミュージカル『シデレウス』井澤勇貴

――試したあと、お話の本筋に上手く戻るのが難しくなったりしませんか?

井澤 なので人を見ます、しっかり。

一同 (笑)

井澤 事前にお話させてもらったときに何となく「いけそうだな」というのをキャッチできたらいっちゃいます。

財木 共演させていただく側としても嬉しいです。「やってくれてありがとう」って思いますね、すごく。

鮎川 僕は稽古場でたくさん試して、最終的に固まった状態を本番でお披露目したい派だったりします。セリフのやり取りって呼吸と同じで、相手が予想外のものを出してくると一瞬だけ「うっ!?」ってなっちゃうんですよね。でも井澤くんのように事前に「こうするかも」とだけ話してくれるととても助かるんです。人ぞれぞれのやり方の中に表現の違いと良さがあるから、ここに正解不正解はないと思います

――では本作を楽しみにしている皆さんへメッセージをお願いします。

石井 今の時代、情報にあふれているからこそ何が真実なのかわかりづらくなっています。疑問を抱えていてもそれを表に出すのはなかなか難しかったりしますよね。例えば、居酒屋で「いやぁ、真実は〇〇でさ」って話してしまうと引かれてしまうというか、変な空気になっちゃうじゃないですか(笑)。僕たちがお届けする「真実は何か」というメッセージを見に来た方に感じ取っていただければと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

鮎川 世に色々なミュージカルがありますが、その中でもメッセージ性の強さという意味では特殊な位置にある作品だと思います。学者だったり天体だったり、自分たちの生活からは少し離れたテーマなので難しく感じるかもしれません。しかし本作は心に染み入るセリフや楽曲の美しさなど、たくさんの魅力を秘めています。ぜひそれを観劇の際に見つけて楽しんでいただけたらと思います。皆さまのご来場を心よりお待ちしております。

井澤 クワトロキャスト編成ということで、4チーム全ての公演を見ていただきたいくらい色の違った楽しさを味わえる作品になると思います。そしてこの作品のセリフの数々が皆さんの心に響いて人生の小さなヒントになってくれたらとても嬉しいです。どうぞよろしくお願いいたします。

財木 舞台のセットもすごく美しくなるので、ぜひ劇場でこの宇宙観に酔いしれていただきたいです。見に来てよかったなと感じていただける作品にします
楽しみにしていてください。よろしくお願いいたします。

取材・文/ナスエリカ、撮影/木村智軌

ミュージカル『シデレウス』石井一彰、鮎川太陽、井澤勇貴...

ミュージカル『シデレウス』石井一彰、鮎川太陽、井澤勇貴、財木琢磨

公演概要

■ストーリー
修道女マリアは、父親のガリレオから自分の部屋に隠してある手紙を燃やしてほしいという、一通の手紙を受け取る。その手紙の差出人は全てケプラーという聞き慣れない名前であった。太陽が地球の周りを周回すると信じられていた1598年、数学者でイタリア の大学教授でもあるガリレオは、ドイツの数学者ケプラーから「宇宙の神秘」 という一冊の本とともに宇宙への研究を提案される。ガリレオは一度は断ったものの、粘り強いケプラーの説得により、彼の仮説が 間違っていることを証明するための研究を行う。 そうした中、言及することさえもタブー視されていた「地動説」の論拠を示せば、とんでもないこの仮説が正しいかも知れない・・・という結論を下すことになる。
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■公演タイトル :
ミュージカル「シデレウス」

■出演:
<オリオン公演>
ガリレオ・ガリレイ:石井一彰
ケプラー:小野塚勇人 (劇団EXILE)
マリア:石川由依

<ペガスス公演>
ガリレオ・ガリレイ:鮎川太陽
ケプラー:神永圭佑
マリア:七木奏音

<ペルセウス公演>
ガリレオ・ガリレイ:井澤勇貴
ケプラー:吉田広大
マリア:礒部花凜

<カシオペア公演>
ガリレオ・ガリレイ:財木琢磨
ケプラー:少年T
マリア:富田麻帆

■公演日時 : 2022年6月17日(金)~6月30日(木)16回公演予定
■会場 : 自由劇場(〒105-0022 東京都港区海岸1-10-53)

■作/作詞:ペク・スンウ
■作曲/作詞:イ・ユジョン

■日本版台本/演出:田尾下 哲
■日本語翻訳/訳詞:安田佑子
■音楽監督:宮﨑 誠

■プロデューサー:石津美奈
■アシスタントプロデューサー:津幡未来
■エグゼクティブプロデューサー:家村昌典

■主催/企画/制作:LDH JAPAN
■公式ホームページ:http://musical-sidereus.jp
■公式Twitter:https://twitter.com/sidereus_jp(@sidereus_jp)
■権利表記:
BOOK & LYRICS BY SEUNGWOO BAEK MUSIC & LYRICS BY YOUJEONG LEE ORIGINAL PRODUCTION BY RANG Inc.

■チケット情報
<一般発売申し込みURL>
・ticketbook
https://e-ticketbook.com/sidereus/2205-tb/

・ローソンチケット
https://l-tike.com/play/mevent/?mid=644468

・チケットぴあ
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b2206044

・イープラス
https://eplus.jp/sf/detail/3628060002

■公演に関するお問い合わせ先:
LDH JAPAN ミュージカルお問い合わせ窓口:th_info@ldh.co.jp

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numan編集部

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