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今回は5月17日(金)の映画公開を記念して、雪倉峻役を務める神尾楓珠さんのインタビューをお届けします!
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INDEX
神尾楓珠(以下、神尾) まず、家族を大切にする男の子だというのは意識しました。
妹にも母親にも思いを持った子なので、そういう家族内の距離感をしっかり演じられればと思いました。
あと、ほんとに闇がない子なので、そこも大事だなと思いました。闇って、意識してなくても話し方や表情で伝わっちゃうことがあるものだと思うので。
――神尾さんに闇はあるんですか?
神尾 闇はないと思います。あるように見られるんですけど(笑)。
ストレスもないですし、なるようになる精神(笑)。
――「なるようになる精神」は俳優になる前から?
神尾 この仕事を始めてからです。
それまでは人からどう見えているか、というのを意識して、そのせいで言いたいことが言えなかったりしたんですけど、この仕事を始めてそれじゃダメだと、言いたいこと言わなきゃダメだし、言わなきゃわからない、って思うようになって言えるようになりました。
――大きな変化ですね。何かきっかけが?
神尾 いろんな役をやってるうちにいろんな人格が入ってきちゃったんですかね(笑)。
小さいことなんですけど、例えば、おじいちゃんから「これ美味いから食べな」って言われて、すごくお腹いっぱいでも、「お腹いっぱいなんだよ」と言えなかったんです(笑)。
食べなきゃと思って。そういう自分の意見をちゃんと言えるようになりました(笑)。
――今回演じた峻の憧れる部分は?
神尾 母親や妹とあの距離感でいられるっていうのはすごいなと思います。
すごく家族思いなんですよね。端から見ればマザコンとかシスコンって言われそうなんですけど、それに対して恥がない子なので、当たり前にできるんですよね。
一つ間違えたら友達いないんじゃないかな?って思うような子なんですけど(笑)。でも、不器用だけど、頑張ってる憎めない男の子に見えればいいな、という思いで演じました。
――完成をご覧になった感想は?
神尾 映像もストーリーの展開も鮮やかだなと思いました。
主演の(永瀬)廉と(清原)翔くん、この二人の関係性…距離感の縮まり方が、すごく繊細に描かれてて、この二人の関係性に嫉妬しました(笑)。
峻は一歩下がって見守るみたいな役柄なので、ずっとうらやましかったです。
――撮影現場はどんな雰囲気でしたか?
神尾 廉と翔くんがずっと仲良くて、たぶん神宮寺(勇太)くんは役柄もあって、あえて一歩離れてる雰囲気でした。
僕は基本、妹役の(優希)美青ちゃんといることが多かったです。妹みたいな感覚で話してましたね。
神尾 憧れます。部屋を片付けてくれるし、服も買ってきてくれるし。神様になった気分になれますよね(笑)。
運転してもらえたらうれしいな。
――ちなみに、自分の中に何かお世話してあげたい、という執事気質ってありますか?
神尾 ないです(笑)。ゼロかも。
焼肉を食べに行ってもやってもらう派。全部やってもらいます。
……なんかちょっと嫌な感じですよね(笑)。
――いや(笑)、そんなことはないですが、仮に1日だけ執事をやるとして、これだったらできる、というのは?
神尾 朝起こすぐらいかな(笑)。
1日だけなら、あとはスケジュール管理ぐらい。ホントそれくらいだと思います。
――今年の1月21日に20歳になられました。新たに思うこと、感じることはありますか?
神尾 すごくあります。別人になったんじゃないかというぐらい。食べれないものが食べれるようになったりしたんです。コーヒーが飲めるようになり、炭酸が飲めるようになり、サラダが食べれるようになりました。辛いものもある程度いけるようになって。1月20日までは明太子も食べれなかった。でも1月21日になった瞬間明太子も大丈夫になったんですよね、覚醒しました(笑)。
――そんな20歳になった神尾さんの「沼」、最近のハマってることというと?
神尾 最近、沖縄料理を食べに行ったんですけど、すごく美味しかったんです。
『3年A組』(『3年A組-今から皆さんは、人質です―』)で共演して、それ以前からもずっと仲良くさせてもらっている沖縄出身の佐久本宝くんに連れて行ってもらったんですけど、すごく美味しくて。それ以来、何回も行ってます。
――ハマったメニューは?
神尾 間違いなくにんじんしりしりです(笑)。
あとはラフテー。
――最初は、ちょっとどういう味なんだろう?と思いません?
神尾 思いました。
最初は「何?にんじんしりしりって」っていう感じだし、「イカスミソーメンチャンプルーって何?」って(笑)。でも、食べてみるとみんな美味しいし、優しい味なんですよ。
――その辺も20歳になって味覚が変わった話につながるかもしれないですね。
神尾 大人になったってことですかね?
神尾 一切ないです(笑)。
――明言しましたね(笑)。先ほどの執事気質の話につながりますね。
神尾 たぶんできないと思うんですよね。だから、やってみてガッカリしちゃうのでやらない、という感じです(笑)。
――今まで挑んでみた料理ってあります?
神尾 えー、ゆで卵くらいです。それもうまくできませんでした(笑)。
――ハッキリしていて気持ちいいです(笑)。できる風を装わない姿勢。
神尾 ホントにできないだけなんですけどね(笑)。
――さて、ドラマでも注目され、『うちの執事が言うことには』も公開、注目度も上がっていますが、これからこんなことに挑みたいという思いはありますか?
神尾 将来のことはまだ分からないですけど、今自分にできる精一杯の表現をし続けたいと思っています。それをやっていくうちに一歩ずつ成長できると思うので、まずは、目の前の作品を必死に。
――その自分なりの表現ができつつある実感はありますか?
神尾 いや、できてると思ったら、成長の意識がなくなっちゃうと思うんです。できてないからこそ、ずっと目指し続けられるんだと思います。
――ホントにその通りですね。
神尾 たまにはこういうことも言わないと(笑)。
1999年1月21日生まれ、東京都出身。
ドラマ『監獄のお姫さま』、映画『兄に愛されすぎて困ってます』、ドラマ『3年A組-今から皆さんは、人質です-』などに出演。
原作
高里椎奈「うちの執事が言うことには」(角川文庫刊)
監督
九万真路
出演
永瀬廉(King & Prince) 清原翔 神宮寺勇太(King & Prince)
優希美青 神尾楓珠 前原滉 田辺桃子 矢柴俊博 村上淳
原日出子 嶋田久作 吹越満 奥田瑛二
配給
東映
Ⓒ2019「うちの執事が言うことには」製作委員会
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撮影/笹井タカマサ
取材・文/田部井徹(トリーヌ)
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