numan編集部
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タイトルは「WOWOWオリジナルドラマ 薄桜鬼」。
WOWOWプライム・WOWOWオンデマンドにて放送、配信予定。第1話は無料放送の全10話。
土方歳三として過ごした日々を振り返った崎山さん、新年から魅力爆発です。
INDEX
崎山つばさ(以下、同):
基本的にはアニメで描かれている土方歳三というのをリスペクトしながら、役作りとしては、他の新選組の作品を観て…。
大河ドラマ『新選組!』の山本耕史さんが演じた土方歳三や、司馬遼太郎さんの『燃えよ剣』、『新選組血風録』、三船プロの作品とか色々な作品から汲み取って掘り下げながら、自分なりの土方を作りあげていきました。アニメに寄り添いながら、撮影方法が時代劇だったので、そこがまた違った見え方でいて欲しいと思いました。
——たくさんの作品をご覧になったんですね。
めちゃめちゃ観ましたね(笑)。
——新選組、土方歳三も色々な解釈がありますしね。
そうなんですよ。それぞれの作品で解釈も違いますし、男性目線、女性目線でも違う。難しかったですね。
——久しぶりの時代モノ、和装を含めていかがでしたか?
時代劇、着流し、和装みたいなものは本当に久しぶりで、髪型もあいまって本当に別人みたい(笑)。
『薄桜鬼』の設定どおりの髪型をさせていただき、今回はできあがった映像を観ても正直、「誰?」という感じで、自分ではないみたいでした。
——セリフは土方らしく、男気もあり。
そうですね。でも、土方はそんなに多く語るタイプの人物ではないので、行間、間みたいなものを大切に演じました。
鬼の副長、新選組として名をあげたい一心や、近藤勇(田中幸太朗)を押し上げたかったりする気持ちは同じだと思いますが、『薄桜鬼』は、対千鶴(若柳琴子)という目線があったりするので、優しさ、柔らかさみたいなものが垣間見える瞬間が多々あった気がしています。
他の作品を観ると対女性とのシーンがほぼないんです。
男臭かったり、いわゆる田舎侍というカッコ良さが描かれていることが多かったので、そういう意味では両方を表現できたかな。
あくまで、『薄桜鬼』の実写化なので、あまり男臭くやりすぎてもと違うと思いましたし。
また、(作品の中に)絵コンテでスチールカットがところどころに入っていて、それはもう完全に絵を渡され、「このままにしてください」と言われて、手の角度やおにぎりを持っている指の形とか、全部細かいところまで表現したりしてね。
——スチールカットは大変でした?
大変でした。
今までこういう風に眉間にしわ寄せて…という感じだったのが、対千鶴になったらそれがちょっとぶっきらぼうな…、人は変わっていないけど、ちょっとその瞬間は違う土方という感じのイメージといいますか。
土方は“鬼の副長”と言われて、斬ることに対していとわない、仲間の切腹も命じるぐらいの人であって、ものすごく怖い人というイメージはあったんです。
でも、今作をやって思ったのはそれだけではなくて、統率するための決断でもあったし、決断するための苦悩、悩みがとてもあった人だったのだと思いました。
例えば「撤退だ!」というセリフでも、そこに至るまでの背景や景色など、そういうものが色々と重なって……。
土方歳三は鬼の副長ではありますが、一人の人間、一人の男でもあるので、怖さを感じる瞬間や、揺らぐ瞬間もあったでしょうし、でも、その中で信念として誠を貫くという意味では、新選組と呼ばれる中の人間ではあるんですけど、そういう人間臭いところは大事に、大切に演じました。
動作で言えば、振り返る速度とか、ひとつひとつの動作に対する瞬発力とか、逆にゆっくり振り向くとか、細かな部分を映像ならではの演出で表現するという難しさはありました。
そしてやはり『薄桜鬼』のファンの方がいらっしゃるので、寄り添う作品でないといけないという気持ちが第一段階ではありました。
エゴになりすぎても違いますし、かといって実写化なので、再現ではない。そこは生身の人間がやる意味、崎山つばさがやる意味を見出さなければならないところがあったので、そこも難しかったですね。
——自分と近い部分はありますか?
土方は部屋に籠る瞬間があったそうで、“副長の鬼籠り”と言われていたそうなんです。
だいたい俳句を読んでいたらしいんですが、そういう気持ちはよく分かると思って。
僕も一人になりたい瞬間や、部屋に籠りたい衝動がとてもあるので、そういう部分は土方と通ずる部分はありました。
久しぶりの方も、始めましての方もいらしたのですが、本当に新選組らしいキャストでした。
コロナ禍での撮影だったので、みんなで一緒にご飯に行くことはできませんでしたが、京都の撮影場所にジムがあって、そのジムで数名とマスクをして窓開けて筋トレをしていたんですけど、それがもう、本当に試衛館時代の新選組っぼいというか、本当にそういうことしていたんだろうなみたいな感じでした。
永倉新八役の才川コージくんがめちゃめちゃ重いバーベルを持ちあげていて、それも本当に永倉新八らしいと思ったり、一人一人のキャラクターが素敵に描かれているので、土方だけでなく楽しんでいただきたいですね。
——『薄桜鬼』といえば、風間千景(伊万里 有)と対峙する場面も印象的ですが。
凄いと思います。
CGを使っている場面もあって。ダークファンタジーの要素が満載です。
(伊万里)有くんとは共演経験もあるので、言葉に出さずともお互いに、「たぶん、向こうはこうするだろうな」というのが分かっているので、殺陣の時などもその呼吸や、空気感が好きでしたね。
久しぶりの共演でしたが、有くんがすでに風間としてそこに立っていたのでどこか不思議な気持ちになりました。こんなに仲良くしていいのかな、あまり話さないほうがいいのかなって(笑)。
舞台など、ひとつの作品を同じキャストで一ヶ月間稽古して、本番を迎えてという、もう、そこには仲間という意識は通り越して、ソウルメイトではないですが、魂のつながりというか…。
ひとつの作品を同じ空間で作っていくという意味でも、そういう次元まで来ているのではと思います。新選組とは違って勝ち負けとか戦ではないのですが、自分との戦いであったり、それぞれに課題があったりもしますし、そういう意味ではある種、戦いっぽさもあったりするので、苦難を乗り越えて行くという意味でも、舞台のキャスト、スタッフとは同志という言葉が合うのかな。
——映像作品と舞台での殺陣の違いは?
舞台だと全景として観ることができますが、映像だとそれが上からの目線であったり、下からの目線であったり立体的になるので、その辺りの表現方法は大変でした。
刀一つ交えるにしても、「こっちにカメラがあるから、こっちだね」とか、目線によって殺陣を変えるというのが舞台と大きな違いだと思います。また、斬った後の佇まいとか、そういうところで土方っぽさが出たらいいなとは思っています。
——変若水(おちみず)を飲んだ後の殺陣は…?
アクロバットです。煙出まくりで、迫力は満点です。あまり詳しく言えないですが、それだけはお伝えしておきます(笑)。
山﨑烝(永田崇人)はカッコいいなと思います。
一見目立たない風に見えるけど、歴史的には山崎は新選組にとって貴重な存在だったのではないかと思って。
電話も手紙もない時代に、情報を集めてそれを新選組が動く時に伝えるという頼りなる部分はあったんじゃないかと思うし、カッコいいなと思いますね。
——今作を含め主演作品が続いていますが、その都度の心構えはありますか?
どの作品がどうと言うわけではなく、すべて今できる事を最大限やって、なおかつその中で自分の中の課題をクリアしていく。
そこで何かを得て次の作品に繋げるという意味では、どの作品も100パーセントで挑みますけど、やっぱり今回の『薄桜鬼』では、統率力みたいなものがある種、必要なのではと思っていて。
でも、その能力が僕はあまりないんですよ。
土方はこの人に付いていきたい、カッコいい背中と思わせてくれるじゃないですか?
僕もそういう男になりたいという思いは強いけど、だからこそ主演をやらせていただく時に少し背伸びをしてしまう自分もいたりして。
等身大な自分でいるのがスタンスですけど、この作品においては、どこか副長らしさないといけないなと思いながらも、唯一統率したのは「LINEグループを作ろう!」とみんなに言ったことですね。
——(笑)。最初に言うのは結構、勇気がいりますからね。
そうなんですよ。
それが僕の中でルールみたいになっていて。
LINEグループを最初に作り始めるきっかけを出すのが、主演、とりあえずみんなを集めようみたいな(笑)。
あとは自分がブレずに軸としていられるように、その期間は全うするということを意識しています。
一話の見どころは、やはり桜バックの隊服姿の陰影とか。
桜の光の部分と陰の部分が土方としての光の部分と陰の部分に重なる演出方法というか、そういう見方も楽しんでもらいたいですし、千鶴に対する土方の表情であったり、目の動きみたいなものを観ていただけたらなと。
あまりセリフで語る描写は少ないので、そういうところから土方を観て感じていただけたらと思います。
——少しだけプライベート情報を。ちなみに今、ハマっていることは?
カメラです。
去年の夏から詳しい方に教えていただいて本格的にカメラを始めて。劇場や、劇場のソデ、普通に神社、鳥居とかチマチマ撮っています(笑)。機種はソニーのα7Ⅲです。
——2021年、仕事も充実していたと想像します。
いろんなジャンルで新しい試みをしていたと思います。
音楽ではビルボードライブであったり、役者では映像作品でも主演をやらせていただいて。
でもコロナの影響もあり、役者でいることが当たり前ではないと思い知らされましたし、向き合い方が変わったといえば大げさですが、元々好きだったこの仕事がもっと好きになりました。
改めて舞台が好きなんだと思う瞬間もあり、ある意味、再確認する瞬間が多かった年かもしれないです。
先日出演した、音楽劇『キセキ-あの日のソビト-』は新宿・紀伊國屋サザンシアターで上演されたのですが、僕が8年ぐらい前にほぼ初舞台で立った場所でして。
僕が立ったというよりも、CHaCK-UP(というグループのキャラクター)として立ったんですけれどもね(笑)。
稽古で体を動かしたり、アップをしていたら色々なことを思い出して、それがちょっとタイムリーだったので…。
再確認する年だったのかなとつくづく思いました。
2022年1月7日(金)放送・配信スタート
毎週金曜よる11:30
※第1話無料放送(全10話)
出演:崎山つばさ/若柳琴子 矢野聖人 金井成大/永田崇人 福山康平 時任勇気 才川コージ/伊万里 有 中林大樹/田中幸太朗
原作:オトメイト(アイディアファクトリー/デザインファクトリー)
監督:六車雅宣・西片友樹
脚本:保木本真也
音楽:諸橋邦行
主題歌:吉岡亜衣加「誓ノ花片」
制作プロダクション:ドラマデザイン社
制作協力:東映京都撮影所
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